【愛犬と一緒の結婚式】エンタメ業界で働く卒花ならではの驚きのアイデアって?【千葉・セントマーガレット】

結婚式は、人生の大切な節目。CLASSY.カップルズの合屋絢乃さんが叶えたのは、エンタメ業界での経験を生かした“ゲスト参加型”のサプライズ結婚式でした。会場やドレス、演出から引き出物の選び方まで、先輩花嫁ならではの視点と経験がたっぷり詰まったインタビューをお届けします。これから結婚式を考える方にとって、ヒントになること間違いなしです!

PROFILE
合屋 絢乃さん/森 大さん(34歳 外資系企業/41歳 医師)

東京都在住。恋愛リアリティショーでの出会いがきっかけで交際をスタート。約1年の交際期間を経て、2023年6月に婚約、2024年2月17日に入籍。2024年9月に挙式。休日は愛犬との散歩や、ふたりでファッションを楽しむ時間を大切にしているそう。

舞台は「セントマーガレット」。本物のステンドグラスと、愛犬と過ごせることが決め手

@セントマーガレット(千葉)

2024年9月、ふたりが選んだ結婚式の舞台は、千葉にある「セントマーガレット」。会場選びで最も重視したのは、本物のステンドグラスがある教会であることでした。
「ステンドグラスは、実際の教会で使用されていた、本物であることにこだわっていました。そういう歴史のあるステンドグラスがあることを基準に会場を探していました」(絢乃さん)

もうひとつ、譲れなかった条件が“愛犬と一緒に過ごせること”。
「確実に犬がOKで、リングドッグができて、披露宴会場でも一緒にいられる場所を探していました。教会はOKでも、披露宴はNGで犬を預けないといけない会場も多かった印象です。セントマーガレットには犬用のコース料理もあって、犬好きなスタッフさんも多く名前を覚えてくれたりと、対応が本当に素晴らしくて、ここしかないと思いました」(絢乃さん)

木目調で白を基調にした披露宴会場は、クラシカルでありながら程よくカジュアル。プリンセス感が強すぎない落ち着いた雰囲気も、絢乃さんの好みにぴったりだったそう。

映画パロディが並ぶ、遊び心たっぷりのウェルカムスペース

会場に足を踏み入れてまず目を引くのが、映画のパロディポスターが並ぶウェルカムスペース。
「私が新卒よりエンタメ業界で働いてきたこともあって、いわゆる定番の形に当てはめるよりも、自分たちらしさをちゃんと表現したいと思っていました。せっかくなら、ゲストにも楽しんでもらえる仕掛けを入れたいなと考えたんです」(絢乃さん)

そこで考えたのが、Netflixをもじった“モリフリックス”の制作発表会風結婚式。ウェルカムスペースには「バービー」や「リトル・マーメイド」、「バチェラー」など、その年に観て楽しかった映画やドラマをモチーフにしたポスターを制作しました。
「友達に写真を撮ってもらって、合成して作ってもらいました」(絢乃さん)

クイズ形式でゲストを巻き込む参加型演出

ポスターは“見るだけ”で終わらせず、クイズ形式の演出に。
「『プロフィールムービーが、この中の作品をモチーフにした映像で流れます』というコンセプトで、各ポスターの前に投票箱を置いて、正解者の中から抽選で景品が当たるようにしました」(絢乃さん)
実際に上映されたのは「バチェラー」のパロディ。オープニングムービーには「ラブ・イズ・ブラインド」のコンセプトを文字った演出も盛り込み、世界観を統一したそう。

ウェルカムスペースは“メルカリ×家族の力”でコスパよく

挙式前のウェルカムスペースは、コストを抑えながらも見栄えを意識。
「Instagramで似顔絵を5,000円くらいで描いてくれる方を見つけたので、その方に私たちと愛犬の似顔絵を描いてもらい、自分たちでキャンバスに印刷しました。写真立てはメルカリで10個5,000円くらいのものを購入して、写真をたくさん飾りました」(絢乃さん)
プリザーブドフラワーは、フラワーアレンジメントをしているご両親に依頼。家族の協力も、空間づくりの大切な要素でした。

QRコード式引き出物で、待ち時間も「体験」に変える工夫

披露宴後に渡されることが多い引き出物は、ウェルカムスペースで。受付後すぐに引き出物を選べる仕組みにしました。
「ウェルカムスペースで待っている時って、意外と手持ち無沙汰だと思うので。座って待っている間に選べるのが一番いいなと思い、このタイミングにしました。後から『引き出物どうしよう』って考えなくていいのも楽ですよね」(絢乃さん)
利用したのは、QRコード式のカタログギフト「gifca(ギフカ)」というサービス。ウェルカムスペースのドリンク横には、ゲスト一人ひとりの名前を書いた手紙をピンで並べ、その裏にQRコードを添付しました。

世界観は紙ものまで徹底。Canvaで作り込んだペーパーアイテム

結婚式全体の世界観づくりにおいて、合屋さんが特にこだわったのがペーパーアイテム。招待状から席札、プロフィールブックまで、すべて自作で用意しました。
「ぜんぶ自分でCanvaで作りました。席札は映画チケットのようなデザインにし、手に取った瞬間からエンタメ結婚式の空気を感じられる仕掛けに。名札はチケット風にして、“モリフリックス”の世界観で統一しました」(絢乃さん)

プロフィールブックは「映画のパンフレット」風に

中でも力を入れたのが、プロフィールブック。一般的な生い立ち紹介ではなく、番組パンフレットのような構成に。
「オープニングムービーは、私たちが出会った番組『ラブ・イズ・ブラインド』の予告編のコンセプトを踏襲しました。実際にPODで戻るシーンを撮影し、その際に収録したお互いのインタビュー映像を文字起こしして、記事のようなフォーマットに編集し、プロフィールブックに落とし込んでいます」(絢乃さん)
お互いへのインタビューを誌面化し、プロフィールブックというよりも、映画のパンフレットのような一冊に。
「プロフィールブックというより、パンフレットですね。どうせなら、読んでいてちゃんと面白いものにしたくて。来てくれるゲストのみんなにちゃんと楽しんでもらえたらいいなという思いで、エンタメに振り切りました」(絢乃さん)

気取らず、あたたかく。人も犬も心地よいおもてなし

料理は、会場で用意されているコースの中からセレクト。名物の洋風カレーを取り入れるなど、背伸びしすぎない内容を選びました。
「気取ったフルコースよりも、おしゃれだけど肩ひじ張らない感じがいいなと思っていました。ゲストが立ち歩かずゆったり過ごせることを最優先に、スイーツも席まで運ばれるデザートを選択しました」(絢乃さん)

そして、もうひとつ印象的だったのが、犬へのおもてなし。
「ここ、わんちゃんへのご飯が本当にすごいんです。ちゃんと犬用のコース料理を出してくれるんですよ。当日は私の愛犬に加え、友人の犬たちも参加。スタッフの皆さんの対応が犬だけでなく、子どもに対してもとにかく良くて、ドリンクの補充もすぐしてくれたりと、常に気にかけてくれていました」(絢乃さん)

2着のドレスで表現した「クラシカル」と「自分らしさ」

ドレスは、会場の提携先の「JUNO(ジュノ)」と「Authentic(オーセンティック)」でセレクト。1着目に選んだのは、イタリアのブランド「MARCHESA(マルケーザ)」のドレスでした。
「プリンセスラインでふわっと広がったシルエットに加えて、胸元にきちんと装飾があって、でもみんなが着てないものを探していました。お花や刺繍の雰囲気が自分のイメージにすごく合っていて。試着した瞬間に即決しました」(絢乃さん)

披露宴では、1着目のドレスにあえて“袖”を足すことで、印象をがらりと変える工夫を。
「挙式は教会の雰囲気に合わせて、あえてドレスのみの王道スタイルにしました。でも披露宴では、少し遊びを入れたくて。AliExpressでハイネックの袖を見つけて、これを足したら全然違う雰囲気になるなと思ったんです」(絢乃さん)
ドレス自体を替えなくても、パーツを加えるだけで印象を変えられる点も、絢乃さんらしい合理的な視点。
「同じドレスでも、袖があるだけでクラシカルさが増すし、写真の印象も変わるので。“着替えました感”がちゃんと出たのが良かったですね」(絢乃さん)
ティアラを外し、ヘアアクセサリーをチェンジすることで、挙式とは異なる柔らかなムードを演出しました。

2着目はドレスそのものよりも、心を掴んだショールが決め手に

お色直しで選んだのは、オーセンティックで出会った「ALENA LEENA(アリーナリーナ)」のドレス。“美を愛する人のために作られたドレス“との想いが込められた、GENISTAという1着です。
「ドレス自体は割とシンプルなんですが、ぜんぶビーズでできているんです!そして、HALFPENNY LONDON(ハーフペニー・ロンドン)のボレロが本当に可愛くて。これ目当てでドレスを選んだくらいです(笑)」(絢乃さん)
ビーズが贅沢にあしらわれたボレロは、動くたびに表情が変わり、写真映えも抜群。
「1着目は“王道”だったので、2着目は少しだけ個性を足したくて。ボレロをつけることで、他の人とかぶらない感じになったのも良かったです」(絢乃さん)
リボンのヘアアクセサリーと大ぶりのピアスを合わせ、甘さとモード感のバランスを意識したそう。

ヘアメークは、前撮りで出会ったプロに依頼

ヘアメークは、前撮りで訪れた大阪の「SYA(エスワイエー)」で担当してくれたヘアメークアップアーティストに、そのまま結婚式当日も依頼。
「“バクビジュ(爆誕ビジュアル)になる”って書いてあって、最初は正直ちょっと半信半疑だったんです。でも実際にやってもらったら、本当に上手で。男女どちらも任せられるのがわかって、『もうこの人しかいない』と思いました。この人の日程を押さえてから会場に連絡したほどです」(絢乃さん)

延長するほど盛りだくさんの演出。笑って泣ける披露宴

披露宴では、ゲストを楽しませる仕掛けを随所に散りばめながらも、感情が大きく動くサプライズの連続に。なかでも印象的だったのが、新郎からのダンスとバラの花束というダブルサプライズ。
「正直、サプライズはないのかなと思ってたんです。でも、実はすごく準備をしてくれていて、彼の沢山のお友達も協力していただけたことが何より嬉しかったです」(絢乃さん)

抽選会やゲストによる歌のパフォーマンス、映画パロディのクイズなど、コンテンツは想像以上に盛りだくさん。会場全体が終始盛り上がり、気づけば予定していた時間をオーバーしてしまうほど。
「後半はずっと“やばい、やばい”ってなってました(笑)。延長料金がかかるって聞いて、両親への手紙はかなり巻きで、早口で読みました」(絢乃さん)
慌ただしい場面もありながら、それすらも笑いに変わる、ふたりらしい披露宴に。それでも一番心に残っているのは、ゲスト一人ひとりと直接言葉を交わせた時間だったといいます。
「ちゃんと話せて、ちゃんと『来てくれてありがとう』って伝えられたのが、本当に良かったです」(絢乃さん)

映画のようなクオリティの3本のムービー

用意したムービーは、オープニング、プロフィール、エンディングの計3本。それぞれを“役割の違う映像”として明確に位置づけ、すべてプロに依頼しました。
「結婚式のムービーって、なんとなく全部同じトーンになりがちだなと思っていて。それぞれにちゃんと意味を持たせたかったんです」(絢乃さん)

〈オープニングムービー〉
オープニングムービーは、映画パロディの世界観を一気に伝える“導入”として制作。
「『ラブ・イズ・ブラインド』の世界観をどう再現するかは、自分の中でかなり細かくイメージしていました。編集前のデータをもらって、テロップも自分で入れています」(絢乃さん)

〈プロフィールムービー〉
プロフィールムービーは完全オリジナル。単なる生い立ち紹介ではなく、「バチェラー」のパロディとして構成し、ふたりらしさを前面に出しました。
「ちゃんと笑えて、でも内輪すぎないラインを意識しました。ゲストが置いていかれないことは、すごく大事にしましたね」(絢乃さん)

〈エンディングムービー〉
エンディングムービーでこだわったのは、“よくある締め方”にしないこと。
「ゲストが帰っていく映像じゃなくて、みんなが見ていないところで、ふたりがちゃんと向き合うシーンを残したかったんです」(絢乃さん)
チャペルでのファーストミートで交わした手紙の音声を、そのままエンディングに使用。映画のラストシーンのような構成に、ゲストからは感動の声が相次いだそう。

ゲストの表情まで残すため、4台体制の撮影を選択

撮影体制にも一切の妥協なし。メインカメラに加え、異なるテイストのカメラマン、ビデオカメラ2台、さらにYouTube用の固定カメラを追加し、合計4台体制に。YouTube用カメラでは、あえて新郎新婦を追わず、ゲスト側のリアクションを中心に撮影。
「結婚式って、自分たちの姿は写真や映像で見られるけど、ゲストがどういう表情をしていたかは、意外と分からないんですよね。なので、笑っている顔とか、泣いている瞬間とか、あとから見返して『こんな表情してくれてたんだ』って知れたのが、一番良かったです」(絢乃さん)

結婚式を終えて——「本当に良かった」の声が、何よりの宝物

結婚式を終え、準備の苦労をすべて報われたと感じた瞬間。それは、ゲストからかけられた言葉でした。
「『結婚式に興味なかったけど、初めて式をあげたいと思った』って言ってもらえたのが、一番嬉しかったです」(絢乃さん)
派手な演出やこだわり抜いた空間づくり以上に、“ちゃんと気持ちが伝わった”と実感できたことが、何よりの収穫だったといいます。
「準備は正直めちゃくちゃ大変でした。でも、あの一日を思い出すと、やって良かったなって素直に思えます」(絢乃さん)

これから式を挙げる人へ——合屋さんからのリアルなアドバイス

最後に、これから結婚式を控える人へ、絢乃さんからの等身大のアドバイスをいただきました。

◆やってよかったこと
「カメラを4台入れたこと、特にゲスト側を撮るYouTube用カメラは本当にやって良かったです。あと、ペーパーアイテムや映画パロディなど、妥協せずに全部自分たちで作り込んだこと。準備は大変でしたが、後悔はひとつもありません」

◆やっておけばよかったこと
「ウェルカムスペースの写真を、もっとしっかり残しておけばよかったです。当日は本当に余裕がなくて…。撮っておきたいカットは、事前にカメラマンさんに具体的に共有しておくのがおすすめです!」

いかがでしたか?先輩花嫁のこだわりや想いを参考に、ふたりらしい理想の結婚式を作り上げてください。CLASSY.ONLINEには、ほかにも結婚式アイデアの記事がたくさん!あわせてチェックしてみてくださいね。

取材・編集/藤井由香里

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