銀座のジュエラーを端から端まで巡って…最終的に選んだリングの決め手とは【CLASSY.世代のブライダルリング物語#2】

結婚指輪や婚約指輪は、人生をともに歩むお守りのような存在。最近では、クラシックな王道デザインだけでなく、ファッションジュエリーとしても楽しめるデザインを選ぶ人も増えており、選び方の幅もどんどん広がってきています。
今回は、CLASSY.リーダーズの松田衣里菜さんにインタビュー。運命のジュエリーに出会うまでのストーリーや選び方のヒント、その背景にある想いまでたっぷり伺いました。

PROFILE
松田 衣里菜さん(34歳・商社)

東京都在住。2020年12月にプロポーズを受けて婚約し、2021年1月に入籍。現在は育休中で、育児に奮闘する日々。休日はパートナーと息子さん、そして愛犬と一緒に代々木公園でピクニックを楽しむなど、自然の中でゆったりとした時間を過ごすのが定番の過ごし方

 

銀座を端から端まで見て…最後に決めた、心ときめく一本

——HARRY WINSTON「ラウンドカット・マイクロパヴェ・リング」

婚約指輪はHARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)、結婚指輪はBOUCHERON(ブシュロン)を選んだ衣里菜さん。事前に気になるブランドやデザインはリサーチしていたものの、「せっかくなら一通り見ておきたい」という思いから、銀座の端から端まで、一日かけてショップ巡りをしたそう。
「最初に入ったのがハリー・ウィンストンだっのですが、店員さんの丁寧な接客や、ジュエリーの美しさにすっかり魅了されてしまって。気づいたら『やっぱりここの指輪が欲しい!』という気持ちが強まっていました」(衣里菜さん)

婚約指輪は、普段使いをあまり想定していなかったため、晴れの舞台で映える華やかさを重視。
一方、結婚指輪は普段のジュエリーと自然になじむことを重視して選んだそう。

「ファッションリングのようなデザインに惹かれて、マリッジリングはBOUCHERONの『キャトル ラディアント リング ハーフ』を選びました。夫はプラチナ、私はイエローゴールドと、同じデザインでもカラーはそれぞれの好みに合わせています。私はもともとアクセサリーや時計もイエローゴールド派なので、結婚指輪も手元に自然になじむイエローゴールドにしました」(衣里菜さん)

こだわったのは“直感”と、対等なパートナーシップ

婚約指輪については、「サプライズではなく一緒に選びたい」と事前に伝えていた衣里菜さん。好みに合わない指輪だと心から喜べない…と考え、婚約後にふたりで選びに行ったそう。

婚約指輪を選ぶときに大切にしたのは、直感。時間をかけて迷うよりも、自分の「これだ!」と思える感覚を大切にしたといいます。
「最初は一人で見て回って、その後パートナーに相談しました。婚約指輪のお返しはいらないと言われていたんですが、結婚指輪は私が2人分購入しました。対等な関係でいたかった、というのが理由です」(衣里菜さん)

“自分らしさ”と“気分が上がるかどうか”を大切に

結婚指輪は、日常的に身につけるものだからこそ、肌なじみやファッションとの相性、そして何より“自分の気分が上がるかどうか”を重視。結果として、日常に自然となじみ、毎日でもつけたくなる、理想の一本に出会えたといいます。
一方、婚約指輪は、結婚式やお子さんの行事、女子会、仕事でモチベーションを高めたい日など、特別なシーンで活躍中。手元をパッと華やかに彩ってくれるその存在が、気持ちを引き締めてくれるような感覚をもたらしてくれるのだとか。

「指輪をつけると、『ああ、本当に結婚したんだな』と実感します。プロポーズや結婚式の思い出はもちろん、結婚を報告したときに両親がとても喜んでくれたことも…。いろんな記憶がよみがえるんです」(衣里菜さん)

節目ごとに、大切なジュエリーを重ねていきたい

ブシュロンのジュエリーは、節目ごとに少しずつ買い足していきたいと考えている衣里菜さん。直近では、社会人15年目の節目や、自分が「仕事を頑張った」と思えたタイミングで、ブシュロンの「キャトル ラディアント リング ハーフ フルパヴェ」を迎えたいと考えているそう。
「私自身、社会人1年目のときに、母が祖母から譲り受けて使っていた時計を譲り受けました。今でも数年に一回メンテナンスをしながら大切に使い続けています。こんなふうに、大切な人に自分と一緒に時を過ごしたものを譲るって、素敵だなと感じていて。私の指輪も、将来息子に大切な人ができたときに、そっと譲ることができたらいいなと思っています」(衣里菜さん)

直感を信じて、楽しみながら選んで欲しい

最後に、これから指輪を選ぶ人へのアドバイスを伺いました。

「20代、30代、40代と、好みも似合うものもきっと変わっていくと思うんです。だからこそ、その時々の直感で“好き”と思えたものを選んでいいと思います。もし後悔したとしても、10年記念に買い替えたり、また新しいものを選べばいい。自分自身も、パートナーとの関係も、常にアップデートされていくものだと思うから。無理に完璧を求めずに、肩の力を抜いて、自分らしく楽しみながら選んでほしいです」(衣里菜さん)

取材・編集/藤井由香里

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