フリーランス女子の仕事、コロナの影響は?【ファッション系にインタビュー】

突然訪れた新型コロナウイルスによる社会への影響…。私たちのワークスタイルも在宅勤務や時差通勤など影響を受けていますが、会社員よりもさらにリアルに感じているのがフリーランスで働く人たち。今回は、各分野で活躍するフリーランスの方達に突撃インタビュー!コロナによるお仕事への影響や、コロナショックによる心境の変化などを伺いました。

❶普段、どのような内容のお仕事をされてますか?

ファッション誌のライターは外で

ファッション誌のライターは外で活動することがほとんど!
30、40〜50代向けのファッション誌のライターとして活動しています。ファッションライターになりますが、洋服以外にも時々ヘア企画やライフスタイル系、旅の記事なども担当します。ライターと言っても書くことが主体ではなく、ロケハンやリサーチ、展示会、打ち合わせなど、ディレクションも行いつつ仕事をしています。時にはバラエティ班的な感じで体験型取材に参加したりすることも。ファッションライターは雑誌を0から作る役割を担うので、読者調査をしたり、アンテナを張って常に旬な情報を敏感にキャッチしておくことも仕事のうちですね。なのでライターといっても、外で活動していることがほとんどです。

❷コロナショックにより、仕事の状況に変化はあった?

オンラインに移行した打ち合わせ…これで良いものが生まれるのか?という疑問もありながら進む今
今回のコロナで変化したのは、打ち合わせなどが全てオンラインに移行したこと。通常雑誌の打ち合わせなどは、クライアントと直接対面して打ち合わせを行っていました。しかし今回のコロナによって、全てzoomなどのオンライン会議に変更。オンライン会議って悪くは無いと思いますが、間が取りづらかったり、時間の経過感度が違うんですよね。雑誌の制作方法って割とアナログだったので、対面で直接会って話して、案を練りにねって良いものが作れるよう試行錯誤するのが醍醐味というか…考えている時などの無駄な時間こそ有意義に使いたいと思っていたのですが。実際はオンラインでも最低限の打ち合わせは出来てしまうことが今回分かりました。やれた、でもこれでいいんだろうか?これで良いものが生まれるんだろうか?…というのが、正直な今の感想です。

❸コロナによる世の中への影響をみて、仕事への価値観や将来への考え方に、自分の中で心境の変化はあった?

自分の身は自分で守る!スケジュ

自分の身は自分で守る!スケジュール管理の仕方も見直したコロナ自粛期間
コロナショックによって感じたのは、自分の身は自分で守らなければ、ということです。会社という安定した守りが無いフリーランスは、動いた分収入になる美味しさはありつつも、その代わりコロナのような見えない敵に遭遇した時に、どうしても収入が不安定になり打撃を受けやすくなってしまいます。こういった事態の時のために、やはりもう少し貯蓄を増やしておくべきかな…など、改めて緊急時の対策の必要性を痛感しました。でも、それとはまた逆に、仕事は詰め込み過ぎず、自己管理を見直そうと思ったのも今回です。フリーランスって使われてなんぼな部分があるので、時間が許す限りスケジュールを詰め込んでいたし、締切ももう1日あれば徹夜せずにすむ…なんて思っても、今までは通常の締切で受けていましたが、それも今回を機になるべく変えるように変更しました。やっぱり身体が資本だし無理はいけない。体調を崩しても誰にも責任を問えない。だったら自分で見極めて判断して、もっと自分の価値を信じて大事にしようと考えが大きく変わりましたね。

❹最後に、おうち時間のおすすめの過ごし方を教えて下さい。

元気が無いとオシャレは楽しめない。ファッションを楽しむことは心の健康に繋がる
コロナ自粛期間でほとんどの方はおうちで時間を過ごした今回ですが、ファッションにおいて再認識したのは「人はシーンからファッションを考える」ということです。デートに行くからそのための服を選ぶ、友達とランチに行くから服を選ぶ…など、ファッションはシーンに強くライフスタイルに紐づいています。自粛期間はこのシーン自体が減少したことにより、オシャレを楽しむというより、着ていて楽チンな過ごしやすい服を選んでいた方が多いのではないでしょうか?しかし家にいるからこそ、ネットでのお買い物はこだわりやすい時期だと思うんです。自分のクローゼットの服を眺めながら、どんなコーディネートならこの服が合うかな…など、ゆっくり考えられるので、店頭だと何となく雰囲気で買ってしまっていた服も冷静な状態で選べますしね!一度ネットのカートに入れて、一晩置いて考えて、どうしても欲しかったら購入する、という方法もおすすめの買い方の1つです。洋服を着てオシャレをすることって、実は心の健康にも密接に繋がっています。だって気持ちに元気がないと、着飾って素敵に見せようとか思えないじゃないですか。見方を変えれば、オシャレは心のバロメータ。なかなか不安が拭えない世の中ですが、是非オシャレを楽しんで気持ちを明るく保って欲しいなと思います。

答えてくれたのは…

ファッションライターNさん 大

ファッションライターNさん

大手ファッション誌でライターとして活動中。キャリアは10年以上。

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表紙モデル:山本美月

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