市原隼人・特別インタビュー「舞台の花形はお客様、皆様にその場所を提供したい」【主演舞台「脳内ポイズンベリー」への意気込み】

市原隼人さんの主演舞台「脳内ポイズンベリー」がまもなくスタート!

今回の舞台にかける意気込みをインタビュー

俳優・市原隼人さんが主演する舞台「脳内ポイズンベリー」。携帯小説家・いちこの頭の中の思考が擬人化され、脳内会議を繰り広げる、水城せとなさんによる漫画が原作です。その脳内会議の議長である吉田役を演じる市原さんに、今回の舞台について、意気込みを語っていただきました。

俳優・市原隼人さんが主演する舞
——ある一人のアラサー女子の脳

——ある一人のアラサー女子の脳内で繰り広げられている思考を擬人化して表現する舞台『脳内ポイズンベリー』。作中で脳内会議の議長である吉田を演じる市原さん。役にはどのように向き合っていますか?
今回共演するのは、様々なジャンルの方たちなので、それぞれが持ってきてくださる空気感や個性を大切にしながらやっていきたいと思っています。だから自分自身もまずは固定概念を外して、吉田という役にニュートラルに向き合いたいです。もちろん原作に対して敬意を持って取り組みますが、今の時代にこの作品が舞台化される理由を見出していきたいので、その部分を明確にして伝えるためにもフラットなスタンスでいたいです。

——ご自身も舞台鑑賞はよく行かれますか?
よく行きますね。実際に舞台を観ていて改めて感じるのは、生だからこそ息遣いや瞬きみたいな些細な動きも、全てが演出として成り立つ強みがあるということ。舞台はそれだけの力や想いを持ってステージに立たなければ成立しないエンターテインメントだと思うので、ドラマや映画とは違う覚悟を持った自分がいるんです。以前先輩に「泣いて、笑って、喋る。誰もができることだから、情熱を込めなきゃいけない。自分に嘘を付くことなく、真摯に差し出す。その熱量の差は如実に伝わるものだから」と助言をいただいたことがあって。だから千秋楽に向けて力を残しておこうっていう気持ちは全くなくて一公演一公演、全力でやり尽くすことも大事にしています。

——本番中、舞台からお客様の反

——本番中、舞台からお客様の反応は見えるものですか?
舞台は観客のみなさんと作り上げるものだと思っているので、間があると必ずお客様の顔を見るようにしています。公演ごとにお客様の反応も違うし、ウケる場所も違う。別の作品を演じているんじゃないかっていうくらい、日々変化があるのも舞台の醍醐味です。そこで何を生み出せるか、毎回模索するのも楽しいですね。舞台の花形はお客様。皆様にその場所を提供したいという想いも、日々の稽古に向き合う原動力になっています。

——では最後に、舞台『脳内ポイズンベリー』の見どころを教えてください。
櫻井いちこの頭の中で思考が擬人化され、現実世界の表面に映る姿と脳内会議を同時に見せていく作品なのですが、普段見ることができない思考にフォーカスして表現することで、気持ちの移り変わりや人間的な部分をより生々しく伝えることができると思っています。恋愛を通じて女性が相手に逡巡してしまう瞬間や、感情をさらけ出す姿の裏側にある思考回路も見どころだと思いますし、女性の可愛らしさや美しさを感じて欲しいです。恋愛やコメディ要素も盛り込まれた作品なので、力を入れず遊びに来ていただけたらうれしいです。

Information

 

舞台「脳内ポイズンベリー」
2020年3月20日(金)~29日(日)  新国立劇場 中劇場

原作:「脳内ポイズンベリー」水城せとな(集英社クイーンズコミックス刊)
脚本:新井友香・今奈良孝行
演出:佐藤祐市(共同テレビジョン)

出演:市原隼人、蓮佛美沙子
早霧せいな、グァンス(SUPERNOVA)、本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr.)、斉藤優里、
白石隼也、渡辺碧斗、河西智美

最新の情報は公式サイトでご確認ください
公式サイト:https://www.nounai-poison-berry.jp/

プロフィール
市原隼人
1987年2月6日生まれ
神奈川県出身
2001年に映画 「リリイ・シュシュのすべて」の主演としてデビュー。2004年には 「偶然にも最悪な少年」で日本アカデミー賞新人賞受賞。以降多数の主演作品がある。近年の主な作品に映画 「3人の信長」(19)「喝!風太郎」(19)、ドラマ「おいしい給食」(19)、ミュージカル「生きる」(18)等がある。また、近年は写真家・映像監督としても活動中。3/6から主演を務める劇場版「おいしい給食」が公開。

次回はCLASSY.世代男子である、市原さんに「好きなコーディネート」や「好きなヘアスタイル」についてのインタビューをお届けします。
【衣裳協力】
シャツ24,000円(KHONOROGICA)パンツ28,000円(WRAPINKNOT)/ともにHEMT PR (TEL 03-6721-0882)サスペンダー、シューズ/ともにスタイリスト私物

撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/大森裕行 スタイリング/小野和美 取材/坂本結香 構成/CLASSY.ONLINE編集室

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表紙モデル:山本美月

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