どんなジャンルのお芝居でも柔軟に対応できる演技派で、等身大の姿が魅力的な俳優・木南晴夏さん。『今夜、秘密のキッチンで』では、木曜劇場初出演にして主演を務めています。劇中では、家庭生活に悩みを抱える主婦を演じていますが、プライベートでは2児の母として育児に奮闘中。主演としての現場との向き合い方をはじめ、木南さんの人間関係を円満に築くコツについても教えてもらいました。
Profile
1985年8月9日生まれ、大阪府出身。ドラマ『桜咲くまで』で俳優デビュー。以降、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ、連続テレビ小説『マッサン』、『ブラッシュアップライフ』、『セクシー田中さん』、映画『愚か者の身分』など話題作に多数出演。
撮影現場は楽しい場所でありたい
——主演として、どのような現場づくりを心掛けていますか?
主演かどうかに限らず、私は現場のスタッフさんやキャストとは仲良くなりたいタイプなんです。スタッフさんの名前を覚えるのはもちろん「髪切ったね」「ネイルかわいいね」みたいな小さなことでもとにかく話しかけてしまいます。あまり話しかけてほしくないタイプの方だと察したらそれに合わせますが、なるべく現場が楽しい場所になればいいなって。
——恋愛ドラマという点では、高杉さんとはどのような関係性を築いていますか?
今回、私は主演を任せていただいていますが、恋愛ドラマは「2人の相棒感」が大切なのかなと思っていて。私が引っ張るというよりも、“2人で一緒に作っていこう”という気持ちが強いです。高杉さんには現場でもお芝居でも、すごく支えていただいています。
——番組宣伝で情報番組に出演されていた際も、お2人の空気感がすごくすてきでした。
ありがとうございます。高杉さんとはたくさんお話をさせていただいているけれど、相手との距離感がずっと変わらない方だなと感じていて。これもすごく居心地のいい距離感ではあるけど、あゆみとKeiを演じる上では、もう少し距離を詰めたいなと、今は突破口を探しているところです(笑)。
見返りを求めないマインドが大切
——木南さんは仕事と子育てを両立されていますよね。連ドラの撮影中はより大変ではないですか?
子どもが2人に増えたこともあり、より一層大変です(笑)。周りの方の力を借りながら、なんとか両立できているという感じで。とにかく大変なのはスケジュール調整で、アプリを3つほど使って管理しているのですが、毎日ずっと頭の中でパズルをはめている感覚です。どのタイミングで料理をするのか、いつお迎えに行くのか…と小さなこともすべて書き出して整理するようにしています。
——家庭円満のコツをぜひ教えてください!
特にこれといったルールはまったく決めていないけど、「お互いのやりたいことをやる」というのは暗黙のルールかもしれません。相手に「これをして」と頼んだこともないし、逆に言うと頼まれたこともなくて。気がついたときは、相手に委ねるのではなく自分でやるようにしています。
——期待しすぎないということですか?
これは嫌われる勇気を読んで学んだことなのですが、すべてに見返りを求めないということです。そうすると気持ちが楽になったし、“感謝してほしい”という思いも湧かなくなったんです。例えば、洗濯物が溜まっている場合、「洗濯物を畳んでおいてよ」と相手にぶつけるのではなく、“洗濯物を気になったのは私だから、私がやりたいこと”だと切り替える。このマインドの転換は、すごく大切なことだと思っています。
——結婚生活だけでなく、友人関係や職場での人間関係でも使えそうですね。
このマインドで生きると、本当に楽になるのでおすすめですよ。劇中でも、あゆみが夫の渉(中村俊介)や義母・京子(筒井真理子)からいろいろな指摘を受けていますが、「気になるほうがやればいいのに」と思ってしまう(笑)。“気になるレベル”が同じ相手と一緒に過ごすことが、何事もベストなのかなと感じています。
40代も挑戦を続けたい
——昨年8月に40歳を迎えられました。40代はどのように過ごしたいですか?
周りから「仕事もプライベートも楽しそうだよね」と言われていたくらい、すごく楽しい30代を過ごすことができたんです。仕事も大好きだし、プライベートも全力で楽しみたいタイプなので、40代はそれに追いつく体力をつけなければならないなと考えているところです。
——お話を伺っていると、何事も全力投球で挑まれる方なのだなと感じました。
すべて全力で楽しむタイプです! 40代の先輩方を見ていると、すごく楽しそうなので、私も今からワクワクしていて。仕事もプライベートも楽な道を選ばず、難しそうな道でも進んでいこうという気持ちを忘れずに持っていたいです。その先で、少しずつ自分の引き出しが増えていけばいいなと思っています。
Information
ドラマ『今夜、秘密のキッチンで』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00〜放送中。夫からのモラハラに耐えながら生きる主婦・坪倉あゆみ(木南晴夏)と月夜の晩にだけキッチンに現れるシェフ・Kei(高杉真宙)との不思議な恋を描く。Keiがすでに亡くなっている幽霊だと判明するも、あゆみはKeiと彼の作る料理に癒やされていき…。
撮影/HAL KUZUYA 取材/小林揚 編集/越知恭子
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