三代目 J SOUL BROTHERS小林直己さん(41)×岩田剛典さん(36)「昔は尖っていた(笑)」15年で変化したことは?
LDH所属の7人組ダンス&ボーカルグループとして、日本の音楽シーンを牽引し続けてきた三代目 J SOUL BROTHERS。昨年11月にデビュー15周年を迎え、3月18日にはミニアルバム『ONE』をリリースします。デビュー前から互いを知る小林直己さんと岩田剛典さんに、長い時間をともに歩む中で「変わらなかったもの」と「変わったもの」、そして30代を経た今だから語れる葛藤や選択について聞きました。
Profile
小林直己
1984年11月10日生まれ、千葉県出身。2007年にJ Soul Brothers、2009年にEXILEにパフォーマーとして加入。2010年、EXILEと並行し三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー兼パフォーマーとして活動を開始。2019年、映画『アースクエイクバード』で英語台詞が中心の役に挑戦。2021年に初のエッセイ『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』(文藝春秋)を発売。2025年、紅茶文化の発展に寄与した人物に贈られる「THE TEAIST AWARD」を受賞した。
岩田剛典
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。慶應義塾大学在学中にパフォーマーとして見出され、2010年に三代目 J SOUL BROTHERSでデビュー。俳優としても活動し、近年は連続テレビ小説『虎に翼』(2024年、NHK総合)、『DOCTOR PRICE』(2025年、読売テレビ・日本テレビ)など話題作に出演。同年、Virgin Musicよりシングル『Phone Number』をリリース。
これからを共にする相手として自然に浮かんだのが、がんちゃんでした
――2010年のデビューから15年。お互いに「変わらない」と感じる部分と、「ここは大きく変わった」と思う部分を教えてください。お二人はデビュー前からのお知り合いでもありますよね。
小林:時間が経つのが早いですね。がんちゃんは自分でもよく言っていますけど、“信念”の部分がずっと変わらない。出会ったころからそうでした。とはいえ、「オーディションを受けてみないか?」と誘った当時は、実はそこまで深い仲ではなかったんです。一緒にダンスはしていたけど、将来についていろいろ語り合う関係でもなくて。でも、何か感じるものがあった。だから、これからを共にする相手として誰を誘おうと考えたとき。自然に浮かんだのががんちゃんでした。
岩田:ありがたいですね。
小林:その後の活躍は本人の努力と、自分で切り開いた部分が大きいと思いますが、内に秘めた信念は変わらないです。それが魅力だと思います。
――岩田さんから見た直己さんの変わらないところは?
岩田:性格のおおらかさですね。落ち着いていて、慌てている姿をほとんど見たことがない。常に安定していて、アップダウンのないところは昔から変わらないですね。でも、直己さんはかなり変わりましたよ(笑)。
みんな言ってますけど、杉良太郎さんのもとで殺陣の指導を受けていたころは、性格まで変わってしまって、武士道というか、まるで侍が憑依するくらいストイックで。今はすごく丸くなりましたね。
――今は紅茶がお好きですし。
岩田:直己さんの紅茶期はここ2年くらいですよね。ハマると徹底的に突き詰めるのは昔から変わらないと思います。ダンスも、人が見てないところでずっと努力するタイプでした。
リーダーとして肩に力が入っていて、正直かなり尖っていました
――昔は「〇〇がムードメーカーで、△△がまとめ役」という役割があったと思いますが、15年経って、キャラクターは変わりましたか?
小林:デビュー当時は、NAOTOさんも僕もリーダーとして肩に力が入っていて、正直、かなり尖っていました。EXILEとしての経験もあったので、5人を引っ張る責任感が強かった。でも15年経って、だいぶ柔らかくなったと思います。
岩田:NAOTOさんは怖かったですね(笑)。直己さんは暗かったです……冗談です(笑)。直己さんは、昔、すごい遅刻をしたことがあって、こう見えて意外とチャーミングな一面もあるんですよ。滅多にないんですけど、たまにがすごい。でも、ここ10年は見てないですね。
――3月18日リリースのミニアルバム『ONE』は15周年イヤーの幕開けとなる作品です。制作を通してメンバー間の絆が深まったなど、再確認した思いはありますか?
小林:ありましたね。昨年配信でリリースした作品も含めて長いスパンで制作してきたので、その間にメンバーのそれぞれの考え方や、三代目に対する向き合い方も変化していった。その過程ごと入っていると思います。新曲も2曲収録されていますし、今の僕らの覚悟が詰まった一枚になりました。アルバムを聴いて、ライブを見てもらえれば、今の三代目がすごく伝わるはずです。
――4月開催のスタジアムライブへの想いを聞かせてください。ステージに立つ上で、これまでとは違う覚悟や意識はありますか?
岩田:昨年11月に大阪でしかできなかったステージを、ようやく関東の皆さんにも届けられるチャンスです。7人で立てるステージでもありますし、本来想定していたベストな形でライブができると思います。待っていてくださったぶん、「やっぱり三代目のライブは楽しい」と感じてもらえるパフォーマンスを届けたいです。
毎年が葛藤期だったけれど、悩む段階を超えて、“選んだ”人生に賭けるだけ
――CLASSY.読者は20代後半から30代前半の女性が中心です。お二人が30代前後で感じていた不安や葛藤について教えてください。
小林:僕はまだ“がむしゃら期”でしたね。20代から30代は文字どおり猪突猛進でしたが、それが時代や環境に合っていた部分もあった。周囲の方々の導きや支えのおかげで今も三代目として活動できているし、新しい挑戦も考えられる環境にいられるんだと思います。もしもう一度その時期に戻れたら、やり方を変えますね。
――今ならどうしますか?
小林:もっと人に頼りますね。当時も、一人では何もできないとわかっていたつもりでも、周囲と深く関わることで自分が活かされる方法があると気づきました。ギブアンドテイクの大切さですね。
――いちばん悩んでいた時期は?
小林:35歳ごろ。そのがむしゃら期の5年後くらいですね。メンバーも含めて多くの人のサポートを受けて、それが本当にありがたかった。「そうか、力借りてもいいんだ」と思えたし、人に甘えることや共有することの大切さを学びました。
――岩田さんはいかがですか?
岩田:僕は、葛藤しなかった年はないかもしれません。毎年が葛藤期(笑)。でもこの2年ほどで、悩む段階を超えて、“選んだ”感覚があります。今は選んだ人生に賭けるだけですね。2年ぐらい前までは「自分はどうすべきか」をずっと考えていました。背負っているものが多かった。でもこれからの人生の方が長いと考えたとき、視野が広がって、自分なりの答えを出せました。30代半ばって、誰にとってもキャリアの転換期だと思うんです。「このままでいいのか」と考える瞬間は、きっとみんなある。僕も同じでした。
こんな幸せなアーティスト人生はなかなかない
――次の10年を見据えて、どんなグループでありたいですか?
小林:がんちゃんが言ったように、今の三代目は、いい意味で“仲間”や“友だち”のような関係性になってきたと思います。人生のステージが変わる中でも続けていけるフィールドに来たなという感覚です。皆さんの人生とともに、7人が寄り添える存在になっていけたらうれしいという思いが、今、僕自身芽生えています。これからも一緒に歩んでほしいですね。
岩田:16年走ってこられたのはファンの皆さんのおかげです。こんな幸せなアーティスト人生はなかなかないと思います。だからこそ、三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーとしてそれぞれがどんな人生を歩んでいくのかを含めて、一緒に時間を共有していきたい。青春は続いているし、もう少しその時間を楽しんでいきたいですね。
Information
三代目 J SOUL BROTHERS MINI ALBUM『ONE』
3月18日リリース。2025年のツアー『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025 “KINGDOM”』でも好評を博した『ICE BREAKER』、フジテレビ系情報番組『Mr.サンデー』のエンディングテーマソング『New Page』、岩田剛典主演ドラマ『フォレスト』の主題歌『What Is Your Secret?』に加え、2月27日に先行配信された新曲『Through The RAIN』、ØMIが作詞に参加した『CINEMA』の全5曲収録。
さらに、3月25日には三代目 J SOUL BROTHERS LIVE DVD / Blu-ray Disc&LIVE ALBUM『三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025 “KINGDOM”』が発売。4月11日、12日には『三代目 J SOUL BROTHERS 15TH ANNIVERSARY STADIUM LIVE “JSB FOREVER ~ONE~”』東京・味の素スタジアム公演が開催される。
撮影/木村敦(Ajoite) ヘアメイク/高木大輔(小林さん分)、下川真矢(岩田さん分) 取材/服部広子 編集/越知恭子
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