「薄」=?「脛」=?読めそうで読めない一文字漢字4つ

「漢字一文字だけなら、何とか読めそう。でも、どうしても読めない……」
たとえ一文字であっても、そんなふうに“読めそうで読めない漢字”は意外と少なくありません。

この記事では、そうした読み間違いやすい一文字漢字をピックアップ。ぜひ全問正解を目指してみてくださいね。

1.「鋏」

「二枚の刃で挟むようにして物を
出典: masa/PIXTA

「二枚の刃で挟むようにして物を切る道具」のことを「鋏」と言います。今や日常的に使われている道具で、誰しも一度は目にしたことや使ったことがあるのではないでしょうか。
そんな人々の生活に欠かせない文房具の一つ、「鋏」の正しい読み方は……

はさみ」です。普段は平仮名またはカタカナで表記されることが多いですが、まれに漢字表記されている場合も。
そうした時にも迷わず読めるよう、正しく読めなかった人はぜひこの機会に覚えておきましょう。

2.「霙」

「雨」に「英」と書いて「霙」。
出典: Graphs/PIXTA

「雨」に「英」と書いて「霙」。「雨」という漢字が示すとおり「霙」とは天気を表す漢字であり、特に「雨」と深い関連があります。
雨のような、雪のような……? そんな「霙」の正しい読み方は……

みぞれ」です。ちなみに「雹」は「ひょう」、「霰」は「あられ」と読みます。この三つは同じ一文字の漢字で読み方を混同しやすいため、注意が必要です。

3.「脛」

「脛」とは「体の膝から踝(くる
出典: Ushico/PIXTA

「脛」とは「体の膝から踝(くるぶし)までの部分」を表す言葉です。特に「脛」の前方を「向う脛」と言い、「向う脛」は「弁慶の泣き所」と言われるほど強い痛みを感じやすい場所とされています。

そんな「脛」正しい読み方は……

すね」です。「脛(すね)」のほかにも「踵(かかと)」や「肘(ひじ)」など、体の部位を表す漢字には一文字の漢字が多くあります。そのため、他の部位と混同して覚えてしまわないよう注意して覚えましょう。

4.「薄」

秋の七草でもあるイネ科の多年草
出典: まちゃー/PIXTA

秋の七草でもあるイネ科の多年草を、漢字で「薄」と書きます。日本では全国的に分布しているため、実際に薄野原を目にしたことがある人もいるのでは。
この場合、「ハク(「薄」の音読み)」とは読まないのがポイントです。

そんな「薄」の正しい読み方は……

すすき」です。ちなみに、「薄」以外に「芒」と書いても「すすき」と読みますよ。

4問中、あなたはいくつ読めたでしょうか? もしかすると、読めなかった漢字もあったかもしれません。読めそうで読めないというのは本当にもどかしいものですよね。
読めなかった漢字については、次に同じ漢字が出てきた時こそは迷わず読めるよう、この機会に正しく覚えておくと良いでしょう。

参考文献/ことばの森編集室〔編〕「読めない漢字が読める本 分野別読み方便利帖」

文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(masa、Graphs、Ushico、まちゃー)

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