外郎=げろう?牛車=ぎゅうしゃ?そのまま読むのは間違いな漢字

「この漢字はこう読むだろう」と思って素直に読んだら、間違えてしまった。そんな経験はありませんか?

漢字は、組み合わされる言葉によってさまざまな読み方をするもの。そのまま読むのは不正解、なんてケースは珍しくありません。

今回は、そんな“そのまま読むのは間違いな漢字”をピックアップしてご紹介。あなたはいくつ読めるでしょうか?

1.「努々」

「努々」には「決して」「少しも
出典: Khosro/Shutterstock

「努々」には「決して」「少しも」といった意味があります。

たとえば「努々忘れないよう」というように、後ろに禁止の語を付けて使う言葉です。

そんな「努々」の正しい読み方は……

 

ゆめゆめ」です。

「努力(どりょく)」など「努」を「ど」と読むことから、「どど」と読み間違えないようにしましょう。

2.「外郎」

米の粉に水・砂糖を加えて蒸しあ
出典: ajisai13/Shutterstock

米の粉に水・砂糖を加えて蒸しあげたお菓子を「外郎」と言います。

一見すると、お菓子の名前ではなく人の名前のように思えるかもしれませんが、「そとろう」「げろう」と読むのは間違いです。

そんな「外郎」の正しい読み方は……

 

ういろう」です。

外郎は全国各地で作られていて、地域によって使われる材料や製法が異なるそう。それぞれ食べ比べてみると、色々な違いを感じられるかもしれません。

3.「牛車」

思わず「ぎゅうしゃ」と読んでし
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思わず「ぎゅうしゃ」と読んでしまいがちなこちらの漢字。

牛舎なら「ぎゅうしゃ」と読みますが、「牛車」の「牛」は「ぎゅう」とは読まないのがポイントです。

そんな「牛車」の正しい読み方は……

 

ぎっしゃ」です。

ちなみに「牛車」とは、昔、牛に引かせた屋形(やかた)車のことを言います。

 

普段はあまりしないような、少し珍しい読み方をする漢字。あなたはいくつ読めたでしょうか?

いざという時に困らないためにも、ここでしっかりと正しい読み方を覚えておきましょう。

 

参考文献
藁谷久三『教養が試される知らない漢字』(幻冬舎)

文/大内千明     画像/Shutterstock(Khosro、ajisai13、SasinTipchai)

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