普段から目にすることがあったり、実際に使ったり、親しみがあったりするものでも、漢字表記になると意外と読めないことがあります。
この記事では、そうした“身近なものなのに読めない漢字”をピックアップしてご紹介します。
1.「大蒜」
ユリ科の多年草で、強いにおいがある「大蒜」。野菜の一種で、食欲を促す香味としてさまざまな料理に使われています。
実際に食したことがある人も少なくないのではないでしょうか。そんな「大蒜」の正しい読み方は……
「にんにく」です。ちなみに「にんにく」は、主に俳句などで用いられる“春の季語”でもありますよ。
2.「柳葉魚」
そのまま「やなぎばうお」などと読んでしまいがちな「柳葉魚」。北海道に生息する海水魚で、唐揚げや南蛮漬けなどさまざまなレシピで食されています。
そんな「柳葉魚」の正しい読み方は……
「ししゃも」です。「ししゃも」の語源は、アイヌ語で「柳と葉」を意味する「ススハム」という語に由来するところからきているとみられています。
3.「仙人掌」
「仙人掌」とは多肉植物の一種で、葉はとげ状、茎は緑色をしているのが特徴です。そのまま「せんにんしょう」と読むこともあります。葉がトゲトゲで緑色の植物といえば……? そう、「仙人掌」の正しい読み方は……
「さぼてん」です。ちなみに「さぼてん」は植物単体のことだけでなく「サボテン科の植物の総称」でもありますよ。
4.「大熊猫」
「大熊猫」という字面を見ると、いったい熊のことなのか、それとも猫のことなのか混乱してしまいそうですね。「大熊猫」とは熊でも猫でもなく、中国四川省・甘粛省に生息する世界的な珍獣の一種です。
日本だと動物園で「大熊猫」の姿を見ることができます。そんな「大熊猫」の正しい読み方は……
「ぱんだ」です。ちなみに「ぱんだ」は「大熊猫」のほか、「熊猫」と表記される場合もあります。
いかがでしたか? 日頃から身近に感じているものであっても、漢字になると、まるで違うもののように感じるかもしれません。漢字表記になったとしても迷わず読めるよう、読めなかった漢字については、この機会に正しく覚えておきましょう。
参考文献
日本語倶楽部〔編〕『読めないと恥ずかしい漢字 完全制覇本』(河出書房新社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(WAYHOME studio、Volodymyr Plysiuk、wong yu liang、BDKKEC072、leungchopan)
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