
チョコレートラバーたちの心を射止めた魅惑のチョコスイーツを徹底解説!今回は、グルメ女子が厳選する“チョコスイーツ”の名店10選をご紹介。自分用にも手土産にもおすすめです♡
濃厚な味わいにうっとり♡注目のショコラを厳選
棚田:チョコ好きにとって一年で最も熱い季節がやってきましたね。今シーズンも三越伊勢丹のサロン・デュ・ショコラ(通称サロショ)は大いに盛り上がりそう!
英礼奈:もはや冬の風物詩ですよね。
首藤:日本でなかなか購入できないブランドが手に入るのもサロショならではですよね。
棚田:はい。パリで活躍する日本人パティシエの吉田守秀氏も過去のサロショで話題を呼びました。数カ月前、ファン待望のMORI YOSHIDA 東京店(①)が中野の住宅街にオープンしたのですが、連日行列の人気ぶり。モンブランが有名だけど、サブレショコラはしっかり香るショコラの風味とサクサク食感がたまらなく美味しかったです。今季のおすすめという生チョコも気になる!
英礼奈:絶対に行きたいです!
棚田:スイーツと本気で向き合う私にとってサロショで学ぶことは本当に多くて。そこで出合ったチョコをきっかけに、そのパティシエやお店を調べてわざわざ現地に足を運ぶのが好きです。とりわけ京都福知山にある洋菓子マウンテン(②)の“杏と塩”というボンボンショコラは、あまりの美味しさに気絶しそうになるくらい…(笑)。口に入れると杏子リキュールとミルクチョコの甘さが最初に来て、最後に塩でサッと引き締める…という味覚の流れが芸術的。これは死海の塩でないと作りだせない味だということをパティシエの水野直己氏との会話で学びました。いつか絶対に福知山のお店に行きたい!
首藤:日本橋にあるカカオ菓子suminoza(③)は、チョコレートに特化した焼菓子専門店で、毎朝工房で焼き上げたお菓子が並びます。出来たてのお菓子を見て選んだり、お店の空気感や香りで気持ちも高揚するから、直接お店に行くのはとても楽しいですよね。ここのお気に入りは、さっくりタルト生地に濃厚なフィナンシェと甘酸っぱいフランボワーズが入っているアンコリショコラ。こちらのパティシエ村田氏は、洋菓子マウンテンにも勤務されて水野氏に師事していたそう!
棚田:お弟子さんたちも大活躍されてますね!滋賀米原の自然豊かなところにあるボンボンショコラ(④)も訪れたいお店。オレンジサブレがすごく美味しかったけど、シャンパンチョコレートもハート型で見た目にも可愛くバレンタインによさそう!人気の洋菓子店がある土地って、それを目的に訪れる人も多く、街全体が盛り上がっている気がします。サロショから実際に店舗に行く予約をしたのが、2020年にフランス版ミシュランガイドで3つ星を取った小林圭氏が手掛ける静岡御殿場のレストランMaison KEI(⑤)。サブレショコラがとにかく美味しかった!食感やクッキーの厚さまでも計算し尽くされているようで、カカオやバターの原料にもこだわりを感じました。
首藤:私も食べたことあります。塩味と甘味のバランスが絶妙ですよね。東京・東松原のパティスリー ショコラトリー レシィ(⑥)のボンボンショコラは、ライム×生姜や、白桃×ジャスミンといった、つい食べたくなってしまうガナッシュの珍しい組み合わせがおもしろいですよ。艶やかな見た目も華やかで、ギフトとして喜ばれそう!
英礼奈:私は取引先の方に手土産やプチギフトをお渡しする機会が多いので、ぜひ参考にしたいです。MATTE 麻布台ヒルズ(⑦)の世界一薄いチョコレート“コルテッチャ”も、唯一無二なチョイスでおすすめ。チョコレートが木の小枝のように薄く折り重なっていて、サクサクした食感と口溶けがよいのが特徴です。手掛けたのはあのマリトッツォブームの火付け役の張本人なんだとか!
首藤:それは話題性がありますね。
英礼奈:超王道なら、CACAO SAMPAKA(⑧)。丸の内に店舗があって仕事のついでに買いやすいですし、柑橘系のピールをチョコでコーティングしたタンタシオンは手土産に重宝しています。バレンタイン用の箱詰めも販売されるので迷ったらそれ!
首藤:誰もが知りつつも意外と人とかぶらないギフトとして、銀座にある和光アネックスのケーキ&チョコレートショップ(⑨)のショコラ・フレはどうですか。世代や性別を越えて喜ばれる名品です。2階はティーサロンになっているので、お買い物ついでにティーセットでショコラ一粒一粒を落ち着いて味わえますよ。
棚田:他に落ち着いた空間でチョコを味わえるスポットのおすすめが知りたいです。
首藤:蔵前の蕪木(⑩)は、自家焙煎の珈琲とチョコレートのお店。とても趣のある建物で周りの喧噪を感じない空間なので、ぜひ心を落ち着かせに一人で訪れてほしいです。私のおすすめは、その時季ならではのフレーバーが楽しめる季節のホットチョコレート。ほっとひと息つく瞬間がたまりません。手土産には口どけを味わえる板チョコをお酒を飲まれる方へお渡ししても喜ばれます。
英礼奈:それは粋なセレクトで素敵です!お二人のリスト、とても勉強になりました!
①MORI YOSHIDA東京店

吉田守秀氏が手掛け、パリに本店を構える「MORI YOSHIDA」が東京・中野に2024年11月23日にグランドオープン。写真(下)は今季おすすめの生チョコ。
【住所】東京都中野区新井2-30-7
【TEL】03-6454-0620
【営業時間】11:00〜19:00
【定休日】火曜・水曜
②洋菓子マウンテン

1978年京都・福知山に創業。2009年に先代のご子息である水野直己氏がシェフ・パティシエに就任。地域の人々にも支持されるチーズケーキはお店の看板商品。
【住所】京都府福知山市猪崎小字山本322
【TEL】0773-22-1658
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】水曜・不定休
③カカオ菓子suminoza

2024年8月開業。日本橋浜町のチョコレートショップ「nel CRAFT CHOCOLATE TOKYO」のチョコを使って作り上げる焼菓子専門店。マドレーヌはお店の定番商品。
【住所】東京都中央区日本橋浜町2-1-5 101
【TEL】03-4400-9111
【営業時間】11:00〜18:00
【定休日】火曜・水曜
④ボンボンショコラ

伊吹山を望み、木材を基調とした店内で職人がひとつずつ丁寧に作ったチョコをいただける。宝石のように並ぶボンボンショコラの他、生菓子やカカオの奥深さを味わえるビーントゥバーも。
【住所】滋賀県米原市野一色265
【TEL】0749-56-1926
【営業時間】10:00~17:00
【定休日】水曜・木曜
⑤Maison KEI
\おすすめはサブレショコラ/

小林圭シェフが手掛けるパリの「Restaurant KEI」と和菓子屋「とらや」がタッグを組んだフレンチレストラン。サブレショコラが人気。
【住所】静岡県御殿場市東山527-1
【TEL】0550-81-2231
【営業時間】ランチ11:30〜15:00、ディナー17:30〜21:00
【定休日】火曜・水曜
⑥パティスリーショコラトリーレシィ

“バナナ×ほうじ茶”など個性豊かな掛け算が光るボンボンショコラをはじめ、生チョコや焼菓子も豊富。1月31日~2月14日は松屋銀座にイベント出展予定。
【住所】東京都世田谷区松原5-26-15 松原パレス1F
【TEL】03-4362-9185
【営業時間】11:00~19:00
【定休日】月曜・不定休
⑦MATTE麻布台ヒルズ
\サクサクでクセになる/

東京・白金「ドロゲリア サンクリッカ」のイタリア人オーナーがプロデュースするチョコレート専門店。イタリアの伝統菓子が並ぶ。
【住所】東京都港区麻布台1-2-4 麻布台ヒルズガーデンプラザC B1
【TEL】03-6230-9606
【営業時間】10:00〜20:00
【定休日】施設に準ずる
⑧CACAO SAMPAKA丸の内本店

1999年にバルセロナに誕生したスペイン王室御用達のショコラテリア。「性別・年齢問わず喜ばれる王道さが手土産に最適です!」と英礼奈さん。
【住所】東京都千代田区丸の内2-6-1 丸の内ブリックスクエア1F
【TEL】03-3283-2238
【営業時間】平日11:00~21:00、土日祝11:00~20:00
【定休日】不定休
⑨和光アネックスケーキ&チョコレートショップ

バレンタインスペシャリテは、アトリエで一粒一粒丁寧に手作りされた限定のショコラ・フレ。真っ赤な箱が気分を高めてくれる。
【住所】東京都中央区銀座4-4-8 和光アネックス1F
【TEL】03-3563-9701
【営業時間】10:30~19:30(日曜・祝日は19:00まで)
【定休日】なし
⑩蕪木

東京・蔵前の路地裏の一角、店主こだわりの珈琲豆の焙煎販売とチョコレート製造販売を行うお店が佇む。
【住所】東京都台東区三筋1-12-12
【TEL】03-5809-3918
【営業時間】月10:00~17:00(珈琲豆、チョコレート販売のみ)、水木10:00~18:00、金10:00~20:00、土9:00~20:00、日祝9:00~18:00
【定休日】火曜
\この季節を待ちわびていた名菓に詳しい3名が力説/
【CLASSY.LEADERS・髙橋英礼奈さん】
母娘揃って毎年必ずバレンタインの祭典に繰り出す甘党。仕事柄、取引先への手土産やギフトにもアンテナが高く、自分用チョコは限定モノやビジュアル重視。
【ライター・首藤奈穂さん】
チームCLASSY.がこぞっておすすめを聞きたがる、信頼の厚いフードライター。連載「今月のおいしいアドレス」や「とっておき手土産教えてください」を担当。
【ライター・棚田トモコさん】
美味しいものに出合ったら、ただ食べて終わりにせず、バックグラウンドまでをとことん追求。スイーツに“ガチ”で向き合っている、探求心旺盛な食ツウ。
取材/岩本亜有美 編集/平賀鈴菜 再構成/Bravoworks,Inc.
CLASSY.2025年3月号「今度の週末、どこに行く?」より。
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
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