三吉彩花さん「今は自分の時間に投資したい」【映画『本心』公開記念インタビュー】

近年、数々の話題作に出演し注目

近年、数々の話題作に出演し注目を集めている、女優・モデルの三吉彩花さん。11月8日に公開を迎えた映画『本心』では、過去のトラウマから人に触れられないというコンプレックスを抱える三好彩花役を好演しています。歳を重ねるごとに、さらに魅力が増している彼女に、ご自身の結婚観やファッション観についてお話ししてもらいました!

「今は、30歳の自分に向けて時間を使いたい」

――CLASSY.は今、「信じ

――CLASSY.は今、「信じたものを選べる自分になりたい、その途中」をコンセプトに、さまざまな結婚観を発信しています。結婚の向き合い方も多様化している中で、三吉さんはどんな結婚感を抱いていますか?

いずれは結婚したり、子供を産んで家庭を持ったりという憧れはありつつも、ものすごい先のビジョンを思い描くのは結構得意じゃないタイプなので、まだ具体的に何かを考えているわけではありません。

ただ、今28歳も半年を過ぎて、もうすぐ30歳なので、この1年半をどう過ごしたいか、ということは逆算して考えています。さらに30歳になったら、次32歳、33歳の時にどういう自分でありたいか、みたいな短期的なプランニングは常にしていますね。

だから、結婚観についてはまだざっくりしているかもしれません。30歳とか31歳になった時の自分のために時間を使いたいというか、投資したいという気持ちが大きくて。やっと今海外をはじめいろいろな場所に行き始めたり、仕事がちょっとずつ形になっていこうとしているタイミングだったりするので。だから結婚はもう少し先なのかなって気はしています。もちろんまったく願望がないわけではないですが、タイミングが来たらその時に考えるかな。

「現場でのキャラクターの位置付けは毎回難しい」

――若いころから芸能界でキャリ

――若いころから芸能界でキャリアを詰んできた三吉さんは、先輩・後輩との付き合い方も多く中間管理職的な立場に立つこともあると思いますが、現場での振る舞いなど何か気に掛けていることはありますか?

人間関係を構築していく、という点では自分としても課題を感じています。その現場の空気や相手の性格にスッと合わせていくタイプなので、自己主張が少ないと言えば少ないと思うし。

でも、逆に言えば人の話を聞くのがとても好きなので、私よりはるかに上の先輩が逆に相談してくださることも多くて。先輩というよりは友達のように接していただけるのは嬉しいですね。後輩も後輩ですごく頼ってくれるので、先輩後輩関係においては有難いことばかり。

ただ、私はチームを引っ張って回していくタイプではないので、その現場現場でキャラクターを位置付けるのは難しいなと思っています。毎回チームに入った時にどう立ち振る舞うべきかは考えているかもしれません。

「着たときにテンションが上がるか」が服を買う基準

――いつもオシャレな三吉さんで

――いつもオシャレな三吉さんですが、ファッション面で最近大事にしていることはありますか?着こなしや買い物のルールなどありましたら教えてください。

いちばんはやっぱり、自分に似合うか似合わないかですね。買い物の時も試着をちゃんとするようになりました。20代前半のときは「可愛い!」と思って衝動的に買って、結局あまり着ないで終わる…みたいな失敗を何度か繰り返したので(笑)。今は試着して気に入った選りすぐりのものがワードローブにいます。

もちろん着回しが効くかどうかなども意識はしますが、実用性を優先しすぎるというよりは、「自分がこれを着たらテンションが上がりそうだな」という視点を大事にして服を選んでいます。

「それ着てどこ着て行こう?」とワクワクできるかどうか、ですね。例えば日本だとヒールをあまり履かないけど、海外に行ったら履きたくなるんです。だから、ちょっとヒールが高いブーツがあったとして、「パリでこれを履きたい!」と思って買ったりとか。

あとは好きなブランドかどうかも動機のひとつ。今狙っているのは、バレンシアガのショーで見た今季のコレクション。どれも可愛くて、とくにアウターを狙いたいなと思っています。

基本的にロング丈が好きだったんですけど、やっぱりショート丈のMA1とかフーディが今季は優秀で。どれか1個は欲しいなと思っています。

映画『本心』公開情報

石井裕也さんが監督・脚本を務め

石井裕也さんが監督・脚本を務め、主演の池松壮亮さんとタッグを組んだ本作品。
「大事な話があるの」――そう言い残して急逝した母(田中裕子さん)が、実は“自由死”を選んでいた。幸せそうに見えた母は、なぜ自ら死を望んでいたのか…。どうしても母の本心が知りたい息子の朔也(池松壮亮さん)は、最先端のAI技術を駆使して仮想空間に亡くなった人を蘇らせるVF(ヴァーチャル・フィギュア)を開発した野崎(妻夫木聡さん)に「母を作ってほしい」と依頼する。テクノロジーは、人の心を再現できるのか――。ただ、母の本当の心を知りたかっただけなのに、朔也は自分の心や尊厳さえも見失っていく。

三吉さんが演じるのは、朔也の母が生前親しかった友人。過去のトラウマから他人に触れられないというコンプレックスを持っている。

全国公開中
出演:池松壮亮
三吉彩花 水上恒司 仲野太賀 / 田中 泯 綾野 剛 / 妻夫木 聡 田中裕子
原作:平野啓一郎「本心」(文春文庫 / コルク)
監督・脚本:石井裕也
音楽:Inyoung Park 河野丈洋
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:RIKIプロジェクト
©2024 映画『本心』製作委員会
公式サイト:https://happinet-phantom.com/honshin/
公式X・Instagram:@honshin_movie

撮影/木村敦(Ajoite) 取材/所優里 編集・文/平賀鈴菜(CLASSY.編集部)

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