【結婚してどうですか？】山本美月さん「言葉で伝えながら未来の姿を共有しています」

すでに結婚した先輩たちに、悩んだこと・よかったことを聞きました。キーワードは、自分を自分で幸せにできるということ。タイミングも、相手選びも、自分軸があってこそなのかもしれません。

「結婚しなくたって楽しく生きていける現代だけどいろんなことを知って共有できるのが楽しい！」

山本美月さん（33歳・2020年結婚）の場合

すごくがむしゃらに、生きるために頑張ってきたけど、今は2人っていう安心感もあって、気持ちに余裕がある。

結婚は人によって向き、不向きがあると思うし、したくないのであればしない選択も全然アリだと思います。老後の心配とかもあるかもしれないけれど、そのために結婚をするのも違うと思うし、今は結婚せずとも楽しく生きていける世の中だから。私自身も一人で楽しみを見つけられるタイプなので、結婚していなかったとしたら、自分の家を買って好みのテイストにリノベして巣のようにして暮らしたり…楽しみを見つけて暮らしていた気もします（笑）。
そんな中でも結婚という決断をしたのは、やっぱりいろんなことを知って共有できる楽しさがあるからなのかもしれません。共有する相手が私の場合は旦那さんだったというだけで、それが一生の友達だったりしても楽しいですよね。
2人になってからは、心の面での安定も大きいのかも。私は負けず嫌いな性格なので、昔は仕事への思いが強すぎて、全部を100％でやらなきゃいけないって思っていたから、すごくしんどく感じることが多かったんです。私たち夫婦は同業ということもあるかもしれませんが、理解者がいてくれることは、心の安定につながっているなとしみじみ感じています。

結構1人でなんでも楽しめるタイプだから、結婚しなくたって楽しく生きていけたんだけど…

私自身は結婚したことで自分が変わった感覚はあまりないけれど、もともと一人旅が好きだったり、一人で行動ができるタイプだったので、独身時代のそんな時間を恋しく思うことももちろんありますね。何がしたいかっていわれたら、昼寝をしたいとか、そういう小さなことなんですけどね（笑）。最近は子どもが寝静まったあとの一人時間に『バチェロレッテ・ジャパン』を見るのにハマっているんですが、気がついたら夫もハマっていて、結局2人時間に変化していました（笑）。

結婚までに〝こういう人間です〟ってことは、すごく伝えたかも。そこで合えばそのまま結婚するし、合わなかったらいずれお別れするんだろうなって。

もともと、〝結婚したらこうあるべきである〟というような固定観念は持っているほうでもなかったのですが、結婚までに〝自分はこういう人間です！〟ということを知ってもらう努力はお互いしていたかもしれません。今思うと、そのすり合わせが、結婚後に「あれ、なんか違った」っていう齟齬を生まないためにも大事なことだったのかな。
だから、同棲をすることには賛成派。ただ、本当に結婚するって決めたうえで、1年とか期間を決めておくことも重要だなって思うんですけどね。好きなものを共有して、嫌いなものや合わない部分は、お互いの努力で埋められる範囲なのかがちょっとでも目に見えてくると、今後の結婚生活においてもいいのかなって思います。

私はずっと好きでいたいし、ずっと愛されていたいし、お互いに向ける気持ちみたいなものは継続して持っていられたらいいなって思ってる。

お互いに向ける気持ちは大切に。どの夫婦もそうだとは思いますが、これも言葉にして結婚前に伝えていた部分かも。街中で素敵なおじいちゃんとおばあちゃんを見たときに「年をとったらああいうふうになりたいね」だったり「好きなファッションを楽しんでいたいね」なんて話もしたり、そういうところで漠然と未来の姿を共有しているのかな。相手のいい部分をちゃんと見つけて気づいて、〝こうあるべき〟な部分は強く持ちすぎずに、自分たちらしい形を作っていけたらいいなと思います。

〈衣装クレジット〉
ジレ¥33,000パンツ¥36,300（ともにロエフ／エイチ ビューティー&ユース）ベルト¥28,600（ジャンポール セリエ／八木通商）リング上から「クッションカット・マイクロパヴェ・リング」<Pt×Dセンター1ct〜>¥3,718,000〜「プリンセスカット・マリッジリング」<YG×D>¥407,000〜「マイクロパヴェ・バンドリング」<Pt×D>¥627,000〜（すべてハリー・ウィンストン／ハリー・ウィンストンクライアントインフォメーション）ベール／私物

撮影／生田昌士（hannah）　ヘアメーク／美舟（SIGNO）　スタイリング／三好 彩　コーディネート／清水亮子　取材／佐藤彩花　編集／藤田摩吏子　再構成／Bravoworks,Inc.