結婚を機に女性はキャリアを諦めて、夫について行く…そんな考え方に変わる、仕事もプライベートも犠牲にしない夫婦のカタチ。それぞれの場所で暮らしながら結婚生活を送ることを選んだカップルに話を聞きました。
お互い自立しているから二拠点生活もできると確信
右・福井真帆さん(27歳・メーカー勤務)
彼はこれまで出会った他の誰とも違う存在。結婚するなら彼がいいと思っていて、交際1年で婚約しました。もし別れたら一生引きずるから結婚する気がないなら早く教えて!と日頃から口酸っぱく伝えていたので想定よりも早めにプロポーズしてくれた気がします。
遠距離恋愛が始まったのは付き合ってから10カ月後。21年1月に私が大阪に異動したことがきっかけです。その年の4月に婚約、8月に入籍、10月に私が転職して東京へと、怒涛の1年になりました。名古屋にいる彼と、大阪から東京に移動した私。リモートワークも活用し2拠点生活を続けること3年。この1月に彼の異動があり東京でやっと2人の新居を構えました。遠距離での生活は慣れてしまえばむしろ快適。私が短期間で名古屋→大阪→東京と居住地を変えられたのも、身軽な一人暮らしだったからこそ。勤務場所にとらわれずにキャリアを考えることができて感謝しています。会う場所を私の拠点にしてくれたり何か連絡した時はすぐに返してくれたり、離れている間も彼が一途に想ってくれていることが伝わりました。
私たちのモットーは「独立した個々でいる」こと。相手のことを気にしすぎないのがうまくいくコツでした。離れている間、LINEや電話もそこまで頻繁にはしませんしビデオ通話もしたことがありません。その分、会っている時間のコミュニケーションは濃密に。時には喧嘩も濃縮されましたが(笑)次会う時はこんな話をしようと、会う日を楽しみに過ごしていました。久しぶりに一緒に過ごしていますが、私たちには1人の時間も必要。自分に集中できる時間をとれる遠距離結婚生活を選択したことでキャリアの転機にもしっかりと向き合うことが出来たと思います。(真帆さん)
パートナー(31歳・IT企業勤務)
「12畳一間の部屋でずっと一緒にいてもやっていけたことが結婚の決め手。感情豊かでストイック、同じ関西人としてはツッコミ上手なところも魅力に感じています。」(夫)
\2人の結婚生活をのぞき見/
結婚式はTRUNK HOTELで。東京、大阪、名古屋から大切な家族や友人が集まってくれました。
お色直しでは和装を、挙式と披露宴の入場はウエディングドレスを着用しました。
出会いの地、名古屋。名古屋駅は「めいえき」と呼ぶことを住んでみて知りました。
大阪時代に何度も通ったサウナ。またいつか関西にも住みたいです。
今回紹介した遠距離婚カップルは...
福井真帆さん♡パートナー
2020年3月、勤務先の名古屋で出会いビビッときて2日で交際開始。翌年1月に真帆さんは大阪へ異動、10月に転職で東京へ。東京と名古屋の遠距離を続けたまま入籍、挙式。結婚から約3年、パートナーの東京異動をきっかけに2024年1月から新居で同居中。
撮影/西原秀岳(TENT) 取材/飯室紗季 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.