Aぇ! group 末澤誠也さん「30代も飾らず等身大の自分でいたい」【特別インタビュー前編】

ついにCDデビューを果たし、全

ついにCDデビューを果たし、全国アリーナツアーが開始したばかりのAぇ! group。デビュー曲『《A》BEGINNING』でも圧倒的な歌声を聴かせてくれた末澤誠也くんと、今回は彼の大好きな海へドライブ。インタビューでは念願のデビューを果たした思いや今後やりたいこと、さらにミュージカル『三銃士』への意気込みも語っていただきました。

自分たちがどれだけ楽しめるか。それがAぇにはすごく大事だなと感じています

――ついにCDデビューを叶えたAぇ!group。今の思いを教えてください。
「デビュー発表してから歌番組含めいろいろ新しい仕事をさせてもらえて、今まで見ていた番組に自分たちが出ている。デビューってこんなにいろいろさせてもらえるんやなって実感してます。俺らAぇはバラエティや情報番組はずっとやってきてましたけど、歌番組にあまり出てなかったので、歌番組はずっと新鮮ですね。緊張しますけど、思ってたより大丈夫でした。楽しんでるほうが勝ってたかな」
――デビューツアーも始まりました。どんなライブになっていますか?
「Aぇのよさ、Aぇらしさを詰めこんだライブです。結構ギリギリまで、もっとよくできるんじゃないかってスタッフさんとも何度も打合せして、セットリストを決めるまで過去いち時間をかけました。このライブを見ていただけたらAぇ!groupってこういうグループなんやなって実感していただけるんじゃないかなと。昔からのファンの方はもちろん、新しくファンになってくれた方にもわかりやすく、僕らのことをそんなに知らない方も楽しめるライブになってます」
――末澤さんが特にこだわったところは?
「僕は今回も衣装を担当してますが、難しさもあって…。デビューツアーの衣装をやるっていう緊張感がちょっとありましたね。もちろんジュニア時代のライブもどのライブもそうですけど、デビュー1発目のライブって大事やし、衣装も演出の一つやと思うんで。演出には大倉(忠義)くんも入ってくれていて『衣装どうする?末澤がやる?』って言われたとき『やらせてほしい』ってことになったんで。そう言ったからにはしっかり作り上げんとなって思いました」
――デビューツアーで楽しみなことは?
「初アリーナってことは楽しみです。セットもステージの作り方も今までとまったく違うものになってます。ジュニアのバックもつけないので、もっとこうしたほうがいいとかメンバーと話して、誰一人置いてけぼりにせんようにいろいろ模索しました。いかにファンの人に楽しんで帰ってもらえるか。あとは自分たちがどんだけ楽しめるか。それがAぇにはすごく大事だなという感じがしてます」
――今後に向けてグループとしての抱負は?
「スタジアムツアーですね。男祭りとかやりたい。女祭りの日もあって男祭りの日もあるみたいに、それくらい男性ファンの人ももっと増えてほしいな。3月の京セラで声を出してもらったときも結構来てくださってたので。スタッフさんもそうですけど『バンドがカッコよかったわ』って言ってもらえることが多いので、男性の方にはバンドに興味を持って見てもらえてるのかなと思います」
――YouTubeに加え、Xやインスタも積極的に活用してますが、どんなふうに見せたい?
「インスタはストーリーはいいとして、投稿は一つのブランディングとしてやったほうがいいって僕は思ってます。自分たちのグループカラーというか、Aぇのアーティストっぽい部分を知ってもらうきっかけになったらいいかな。そこからYouTubeに繋がって、めっちゃふざけてたりするのも見ていただけたらいいなと。もちろんずっとカッコいいものばかりはあげないと思いますけど、音楽面もあげていきたいしオフショットもちゃんとこだわって撮ったほうがいいよねって話してます。『FAMILY CLUB web』ではグループブログに加えて個人ブログも始めました。人によって更新頻度はバラバラですが、僕は不定期にしました。あげたいときにあげます(笑)。正門やったら毎日あげるかもしれへんけど(笑)」

30代になっても飾らず等身大の末澤誠也でいたい

――個人としても大活躍しているAぇ!groupですが、末澤くんが今後やりたいお仕事は?
「映画、ドラマ、舞台とお芝居は続けていきたいです。9月からは『THE BOY FROM OZ』で共演した坂本(昌行)くんとミュージカル『三銃士』をやります。世界で上演されているミュージカルで、『OZ』と同じ演出家のフィリップさんが坂本くんと僕でやりたいと言ってくださって。僕は地方から出てきて三銃士に出会うダルタニャン役で、坂本くんとがっちり絡みますし、歌も『OZ』のときより圧倒的に多いですね。フェンシングの殺陣もあるし、相当大変そうです。7月から稽古なんでツアーともかぶってます」
――『THE BOY FROM OZ』での経験を経て、今作で自分への課題や目標はありますか?
「『OZ』のときもそうでしたが、今回のキャストもそうそうたる方々ばっかりなので。言うても僕はミュージカルは二回目の“二度目まして”なんで、その緊張感は『OZ』のときと変わらずにありますけど、精一杯食らいついて頑張りたいなと思ってます。ミュージカルとストレートのお芝居は全然違ってて、やっぱりミュージカルは難しいですね。歌にお芝居と感情をのせなきゃいけないし。『OZ』ではすごく勉強になりましたから、今回も得るものはすごい多いやろなと。『OZ』のおかげで喉もかれにくくなりましたしね」
――今は楽しみ?それともプレッシャー?
「もう半々くらいです(笑)。結構、大変という話は聞いているので。去年の夏頃に話を聞いたときは楽しみでしたけど、迫ってくるにつれて不安が出てきますね(苦笑)」
――8月には30歳。20代を振り返ったとき、どんな10年間だったと思いますか?
「いろいろあった10年やったなと。20代、濃かったな。Aぇを組んでからは早かったと思うけど、組む前は長かった気もします。今はありがたいことに休みがほとんどないですけど、楽しいですよ。いろんな番組に呼んでもらえるのもそうですが、純粋に楽しんでます」
――この先の30代に向けて、どんなアイドルでいたいですか?
「そのままでいたいですね。飾らず、等身大の末澤誠也でいたいです。自分が疲れちゃうのが嫌なんで。楽しくなくなっちゃうのがいちばん嫌なんで、ありのままでいたい」
――末澤さんにとって、アイドルでいることのプライドってなんでしょう?
「深っ、その質問。なんやろ。自分たちの活動で何かを感じてもらうこと。それが楽しさやったり嬉しさやったり活力やったり…。そういう声を聞くとやっててよかったなって思う。ファンの人の声は大きいと思います。ファンの人がいないと僕らは活動できないですから」
――個人の活動について、将来の目標は?
「お芝居は力を入れて頑張りたい。カメレオン俳優じゃないけど『えっ、これってAぇのコ?』っていうようなお芝居ができるようになりたいと思います。先にお芝居を見て『これってAぇの末澤誠也だったんだ』ってふうになれたらというのは、一つの理想形かもしれないです。ギャップっていうか、ドラマ『彼女と彼氏の明るい未来』では違う人みたいだと言っていただきました。それこそ(草間)リチャード(敬太)がいい例やと思うんですけど、『with MUSIC』でデビュー曲を披露して『DASH!!のリチャードってこんなにカッコええん?』ってなって。『ザ!鉄腕!DASH!!』でしかリチャードを知らへん人や歌ってるとこや踊ってるとこ見たことない人は、そのギャップに驚いて反応してたんで、そういうところは大事にしたいなと思います。僕はお芝居で演じる役は、むしろアイドルの末澤誠也とは全然違うものでいいかなと思ってます。そのうちにダークな役とかをやりたいなと思いますね」

Seiya Sueawa
’94年8月24日生まれ 兵庫県出身 血液型O型●5月15日に『《A》BEGINNING』でCDデビューしたAぇ! groupのメンバー。個人としても舞台やドラマに出演。最近の主な出演作は、W主演ドラマ『彼女と彼氏の明るい未来』、ミュージカル『THE BOY FROM OZ』など。Aぇ! groupとして『あっちこっちAぇ!』(ABC)、『Aぇ!!!!!!ゐこ』(MBS)にレギュラー出演中。デビューまでの軌跡を追ったドキュメンタリー『BORDERLESS Aぇ! groupデビューまでのキセキ』がNetflixで配信中。9月8日より東京・日生劇場にてミュージカル『三銃士』に出演。10月には広島、大阪でも上演。

Aぇ! group デビュー・シングル『《A》BEGINNING』
5月15日(水)にリリースされた待望のデビューシングル『《A》BEGINNING(エー・ビギニング)』。初回限定盤A・初回限定盤B・通常盤・ユニバーサル ミュージックストア限定盤の全4形態。5月25日(土)より全国8都市全34公演で約40万人規模を動員するアリーナツアー『Aぇ! group Debut Tour ~ 世界で1番AぇLIVE~』を開催中。

取材・文/駿河良美 編集/中畑有理 再構成/Bravoworks,Inc.

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