「仕事を休んで留学します」――。仕事仲間でヘアメークの室橋さんのInstagramでお知らせがあったのが半年前。キャリアのあるCLASSY.世代が自らの意志とお金で留学するってどういうこと?いろんなパターンを取材しました。
1度目の留学で惹かれた専門領域をさらに深めるため、2度目の留学を決断
野田早紀子さん/ロボット×建築研究者・27歳
大学で建築学を専攻。大学院時代に1年間スイス・チューリッヒで留学を経験。帰国後、24歳で大手建設会社に就職し、現場監督や設計を担当。2023年8月に退社。11月から建築博士号取得のためベルリン工科大学に留学中。
【期間】2023年11月〜
【場所】ベルリンにあるベルリン工科大学
【費用】ドイツの大学は無料。用意したのは生活費約150万円
野田早紀子さんに聞きました!CLASSY.世代からの海外留学ってどうですか?
《理想は建築の実務と研究をフレキシブルに行き来する働き方。学術を通して日本の建設業界に貢献したい》
新卒入社した建設会社では、主に設計に携わりました。実務の世界に出て実感したのは、日本の建築業界ではロボットの活用が進んでいないこと。院時代の留学で研究したロボット×建築の専門領域に強く惹かれたこともあり、その現状をもどかしく感じていました。
日本でロボットを実務に活かすにはハードルが高い。壁を乗り越えるには、産業からではなく研究からアプローチした方が早いと考え、もう一度アカデミックに戻ることを決意。ロボット×建築の研究が進んでいるドイツを2度目の留学先に選びました。ベルリンはヨーロッパの中でも物価が安く、各国から若者が集まることもあり住宅不足。日本人や博士課程の学生は割と借りやすい、と言われていますが、250軒応募して見つかったのは1軒だけ。それまではマンスリーアパートで凌ぐしかなく、生活が安定するまでは不安でし た。退社を決めたとき、一時的に所得も社会的信用もなくなることに怖さもありましたが、振り返ると大した問題ではなかった。
今想定している滞在期間は3年。ロボットと建築・設計のブリッジが上手くいっているドイツのノウハウを吸収し、日本に貢献できたらと考えています。
取材/坂本結香、飯室紗季 編集/小林麻衣子 再構成/Bravoworks,Inc.
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