ビジネスの場で漢字を読み間違え、赤っ恥をかいてしまった……という経験がある人はいますか? 大の大人が読み間違えてしまうと、仕事上でも悪い印象が続いてしまいます。そんな経験がある方もない方も、この記事で紹介する5つは読めるようにしておきましょう!
1.「一段落」
案件が片付いて、ほっと一息。そんな一区切りついた時などに使う言葉で、正しい読み方は……
「いちだんらく」です。これまで筆者は、当たり前のように「ひとだんらく」が読んでしまっていました……。
仕事の会話などでも使われる言葉なので、間違わないよう覚えておきましょう。
2.「漏洩」
ビジネスシーンなどにおいて、企業の内部情報がもれてしまうことを意味します。こちらの正しい読み方は……
「ろうえい」または「ろうせつ」と読みます。
「漏」という文字は「漏電(ろうでん)」や「漏水(ろうすい)」といった言葉を知っていれば、すんなり「ろう」と読めるかもしれません。どちらかというと、「漏洩」の「洩」を読み間違えてしまう人が多いようです。
また、情報以外に、液体や光、ガスなどが漏れてしまう場合にも「漏洩」という言葉を使います。
3.「言伝」
伝言のことを「言伝」と言う場合があります。言葉の雰囲気や字面から、「いいつたえ」と読む人が多いでしょう。
「言伝」の正しい読み方は……
「ことづて」です。
「言伝」のほかに「言伝て」と書く場合もありますが、読み方も同じ「ことづて」になります。ちなみに「いいつたえ」は「言い伝え」と書くので、併せて覚えておくといいでしょう。
4.「左のとおり」
「左のとおり」とは、縦書きの文章において「次の文章以下」「次のとおり」という意味を示す言葉です。
縦書きの文章は右から左に読んでいくため、「左」という言葉で表しているのでしょう。
そんな「左のとおり」の正しい読み方は……
「さのとおり」です。
単純に「ひだりのとおり」と読んでしまうと恥ずかしいことになってしまいますね。当たり前のように「ひだり」と読んでしまいがちな言葉ですが、本当に正しい読み方なのか、あらためて辞書を引くなどして調べたほうがいいでしょう。
5.「遵守」
よく「会社の遵守に従って~」など書面に書いてあったり社内での説明を受けるときなどに、見聞きしたことがあると思います。この漢字もよく読み間違いが多い漢字にあたりますが、“そんしゅ”と読んではいませんか? 正しい読み方は……
「じゅんしゅ」と読みます。あまり口にする機会のない漢字ではありますが、大切な書面のやりとりなどで見かけることのある漢字なので、注意です。
いかがでしたか? 仕事で漢字を読み間違えると、ビジネス相手としての印象が下がってしまいます。仕事ができないと思われてしまわないように、これらの漢字は最低限読めるようになりましょう!
参考
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
講談社校閲局『日本語の正しい表記と用語の辞典 第三版 』講談社
文/CLASSY.Web編集室 画像/Shutterstock(4Max、fizkes、GaudiLab、Supavadee butradee、Have a nice day)