【石原さとみ×中村倫也】生年月日が同じ二人の「お互いの好きなところ」は?

【石原さとみ×中村倫也】生年月日が同じ二人の「お互いの好きなところ」は?

石原さとみさんがこれまでのイメージを一新させたと話題の映画『ミッシング』。主演の石原さんと共演の中村倫也さんへのインタビュー後編では、生年月日も血液型も一緒!というお二人のお互いに対する印象、そして常に第一線で活躍し続けているお二人が実践している〝ウェルビーイングなこと〟について伺いました。

――今作が19年ぶりの共演とい

――今作が19年ぶりの共演というお二人。石原さんと中村さんが、お互いの「ここがすごい! ここが好き! ここがカッコいい!」と思うポイントをそれぞれお聞きしました。まずは石原さんから。
石原 中村さんはぶれない。人としても。今作の『ミッシング』では砂田という役のキャラクターもあると思うんですけど、役柄の感情の幅ってあるじゃないですか。私の場合は調整してもらわないと振り切っちゃうときもあるしトーンダウンするときもあるし、自分のなかでの調整がすごく難しくて不器用なタイプなんですけど、中村さんは本当に器用にミリ単位で調整しながら、常にぶれずに向き合ってくださる。本当に信頼と尊敬と頼りがいがあるというか、感謝してます。ありがたかったなと思いますね。
――中村さんはいかがですか?
中村 石原さんがすごいのは、背負う力と推進力ですね。やはりすごく真面目な人だと思うので。芝居をするってことに対してもそうですし、作品を届ける対象に向けても誠実にやりきりたい人なんだろうなって昔から感じてます。力強いです。18歳で初共演したときは自分もこの仕事を始めて何カ月かという時だったんで、そこまでわからなかったですけど。その後の仕事ぶりだったりいろいろ見てきましたが、それを経た今作の共演でその力を強く感じました。

――お二人が意識している〝ウェ

――お二人が意識している〝ウェルビーイングなこと〟も教えてください。
石原 自分のためだけじゃなく〝他者のためにも〟って考え方ですよね。
中村 僕の生き方みたいなもんですね。
石原 だそうです(笑)。
――中村さんが料理が得意なのは有名ですが、お二人が普段の食生活で意識したり実践している〝ウェルビーイングなこと〟はありますか? 
中村 最近、こういう栄養が摂れてないだろうなって思うものを意識して摂るようにしてますね。
石原 〝もったいない精神〟とかあるんですか? これ残さないほうがいいかなとか、これ悪くなりそうだから早く使おうとか。
中村 それある。ふるさと納税で野菜がどさっと届いたら、早く傷みそうなものから使ってて。根菜とか最後のほうになっちゃうんだけど。
石原 素晴らしいです!
――石原さんは以前のインタビューで、食事を作るときにナチュラルな食材を選ぶとおっしゃっていましたが、中村さんが食でこだわっていることはありますか?
中村 バランスよく食べることくらいかな。
石原 産地とかこだわりますか? 土付きの野菜のほうがいいとかは?
中村 あまり気にしない。できれば安いほうがいいね(笑)。だけど、たとえばニンニクとかオリーブオイルとかお肉とか、それなりの値段のもののほうが美味しいなって思うものは、そういう店で買ったりしますね。要所、要所で選んでます。

――自分へのご褒美でも食べ物で

――自分へのご褒美でも食べ物でも何でも「これがあると頑張れる!」というものはありますか?
石原 作品がクランクアップした後は、ご褒美に必ず外食してます。クランクアップおめでとうって。その解放感を、その日を目指して頑張ってます。
中村 素敵だね。
――それはどんなご褒美ごはんですか?
石原 イタリアンですね。私、イタリアンの大好きなお店があるので、そこに行くって決まってますね。
中村 僕はご褒美とかないんですけど、人が笑ってるのを見るのが好きなんですよ。現場でしんどくても、人と楽しく充実した時間をどれだけ送れたかってことを感じられると、もうなんか満足です。今作もかなりストイックというかしんどい作品だけど、その日いいものが撮れたとか、それぞれが何か感覚として得たものがあるとか、単純に無駄話で笑い合うのでもいいですし。そんな充足感みたいなものを、漠然としたものじゃなく自分たちで意識的に満たそうとして臨むことが小さな満足感の積み重ねになる。そうすると疲れも溜まりにくくなりますね。特別を作らなくていいような、小さな特別を大
切に…、
石原 スペシャルな日がないってことね。
中村 そうそう。毎日がスペシャル(笑)。

――では普段の息抜きやリラック

――では普段の息抜きやリラックスしたいとき、癒されたいときは何をしていますか?
中村 僕は無駄な時間を消費することですね。「ただソファで動画見てやったぜ、1時間! 無駄にしてるぜ~」って思うとワクワクする(笑)。お子さんがいるとね、なかなか難しいと思うけど。無駄に使える時間がないスケジューリングのなかで、あえて無駄に使ってやったって思うとなんか嬉しくなる(笑)。
石原 へえ~。私、すごい情けない気持ちになっちゃう。不毛な時間を生み出してしまったと思うと、何も得てないと思って。
中村 わかるわかる(笑)。そういう性格だよね。
石原 そう(笑)。「あー、やってしまった!」っていうか。
中村 その罪悪感がいつからか快感に変わってくるよ。「あー、何の役にもたってねぇ」みたいな(笑)。
石原 生産性ないってやつでしょ。私だったら後悔が残ってしまうんですよね。

――普段の息抜きについて、石原さんはいかがですか?
石原 私はね、ほぼ寝てる(笑)。息抜きで言えば…お風呂かな。子供を寝かしつけた後、寝落ちせずにちゃんと起きてお風呂に入るってことが自分のためになってる時間かな。好きな入浴剤をたっぷり入れて、温かいな~っていう時間はいいことしてる感じがして。こんな時間を生み出したぞって。
中村 どっちかが大事だよね。心か体のどちらかが癒されると、もう片方にもいい影響が出る。

――心身ともに健やかでいるため

――心身ともに健やかでいるために続けていることはありますか?
石原 私、両親が大好きなんですよ。ごはんを食べた後のフルーツなどデザートの時間は、ほぼ毎日両親とテレビ電話してます。ルーティン化してますね。私の日常のいろんな話をしたりとか。
中村 僕は歩くことかな。
石原 いいね~。私も散歩好き。
中村 歩いて、季節感じて、見かけた雑貨屋とか花屋とか寄って何かいいものがあれば買って帰って…。
石原 いいよね~。その時間。私もよくやってた。本当に幸せだった。大好き、その時間。
中村 (笑)。何がどうってことはないんだけどね。いいよね。花買って帰ってきて、花が長持ちする謎の液入れて。何あれ? なんで長持ちするのってね(笑)。

石原さとみ
‘86年12月24日生まれ 東京都出身 血液型 A型●第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン「ピュアガール2002」でグランプリ受賞。’03年NHK連続テレビ小説『てるてる家族』でヒロインに抜擢され、以降、数多くの作品に出演。最近の主な出演作はドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』『恋はDeepに』、映画『そして、バトンは渡された』など。主演ドラマ『Destiny』(火曜21時/テレビ朝日系)が放送中。映画『ラストマイル』が8月23日公開予定。

中村倫也
‘86年12月24日生まれ 東京都出身 血液型A型●’05年デビュー以来、数々のドラマ・映画・舞台に出演。最近の主な出演作はドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』『ハヤブサ消防団』、映画『ウェディング・ハイ』『ハケンアニメ!』『宇宙人のあいつ』『沈黙の艦隊』、舞台 劇団☆新感線『狐晴明九尾狩』など。7月より劇団☆新感線44周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『バサラオ』に出演。8月31日より主演ドラマ『Shrink-精神科医ヨワイ-』(NHK総合)が放送スタート。

『ミッシング』
ある日突然、愛する幼い娘が失踪。その帰りを懸命に願いながらどうにもできない現実にもがき苦しみ、マスコミと世間の声に翻弄される母親とその家族を描く。主人公の母親・沙織里を石原さとみ、取材を続ける地元テレビ局の記者・砂田を中村倫也が演じる。他の出演/青木崇高 森優作 小野花梨 細川岳 柳憂怜 美保純 ほか。監督・脚本/𠮷田恵輔 ●5月17日(金)全国公開

<石原さん着用衣装>ドレス¥75,900(アキラナカ/ハルミ ショールーム 03-6433-5395)トップス/スタイリスト私物<中村さん着用衣装>シャツ¥44,000ジャケット¥57,200パンツ¥46,200(すべて KIMMY/Sakas PR 03-6447-2762 )
撮影/小川 健 ヘアメーク/猪股真衣子(石原さん)、Emiy(中村さん) スタイリング/宮澤敬子<WHITNEY>(石原さん)、戸倉祥仁<holy.>(中村さん) 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理

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表紙モデル:山本美月

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