【OGカバーモデル・田波涼子さん①】表紙は夢の夢。背負うものもすごくあった

白シャツとデニムというThe

白シャツとデニムというThe CLASSY.スタイルが最高に似合っていた田波涼子さん。歴代でも長くカバーを務め、現在はモデルを一旦お休みして、二人のお子さんの子育てに奮闘中。そんな涼子さんの思い出と今を語っていただきました。第一回目は、カバーモデル当時のことについて。

―カバーモデル時代の思い出やエ

―カバーモデル時代の思い出やエピソード―
CLASSY.のカバーは約4年務めさせていただきました。カバーが決まった時は、飛び上がるほど嬉しかったし、JJから上がってきて本当に夢のよう!でした。やっぱり表紙って、特別なものがあるから、モデルにとって夢の夢だし、背負うものもすごくあるから責任重大。嬉しさと責任感の両方をひしひしと感じていましたね。CLASSY.ってどういう感じだろうって、CLASSY.のことしか頭になくなっていました

プライベートでもやっぱりCLASSY.のモデルだからって常に気にしてたり。まぁ、遊んでもいましたけど(笑)。あの時が一番忙しかったから、お休みもないぐらい一番忙しかったけど、毎日がとっても楽しかった! 撮影で毎日が早かったから、毎朝5時起きとか…毎日が早かったから、常にその生活スタイルで生きていた感じでした。プライベートが充実していると仕事も頑張れるというのが私の性格なので、その頃は仕事も私生活も充実していて、朝も夜も忙しい(笑)。今ではあの頃の生活は絶対に無理ですね(笑)。それから、雑誌の売り上げということをすごく気にしてました。私がカバーの時に下がったらどうしようって。だから自分でも買うし、みんなも買って!って、常に言ってました。

CLASSY.で表紙を務めることになってからは、撮影で着たこの洋服をいかにたくさん売るかということを常に考えていました。自分自身がどうのというより、自分によってその媒体が売れるかということが重要でした。お洋服も売れてほしいし、問い合わせもたくさんきてほしい。あのページで涼ちゃんが着たあの服がすごく売れたの!って聞くのが何より嬉しかったのを覚えています。

―当時苦労したこと― 苦労はあ

―当時苦労したこと―
苦労はあんまりなかった気がします。むしろ楽しすぎたという記憶しかないくらい。もう、できればずっとやりたいって思ってました。ありがたいことに、CLASSY.といえば涼ちゃんと言っていただくことも多く、自分で言うのもなんですが、ムードがすごく自分でもハマっていました。大好きだったから、無理することなく、続けられていたような気がします。(CLASSY.が)かっちりハマるというか、自分が落ち着いたっていうのがあるのかもしれません。基本の部分が共感できたからかな。

体づくりはハードなジムにトレーニングに通って、やりすぎてムキムキになってしまったりしましたけど(笑)。そんな時、編集部のスタッフのある方に、「そんなに痩せすぎなくてもいいのよ」と言われたことがすごく印象に残っていて。「シャツをカッコよく着てもらいたいから」と言われて、なるほどなあと納得。シャツを着こなすためには若干痩せていた方がいいかな、なんて思ってジム通いを始めたりして、細く見えるということにばかり気にしていたのですが、着こなし方とか表現力ということも必要だということに気づきました。ただの白シャツをカッコよく着るということが始めは本当に難しかった。でも続けていくうちに、一枚のシンプルな白シャツと言ってもこんなにいっぱい形があるんだなとか、袖を通すとわかるそのシャツ自体の良さがわかるようになってきました。

CLASSY.といえば白シャツとデニムが基本だったから、表紙でもそういうスタイル、コーディネートがありましたし。シンプルでベーシックなスタイルを着こなすためには見えるもの以外に醸し出す雰囲気が大切なんだということも実感しました。企画によって世界観を考えたりどう見せたらいいのかをみんなで向き合って話し合ったり、並んでカメラマンさんと話をして、一回着てみて、メークもそれに合わせて色々な表情を引き出してもらいました。一人一人のプロフェッショナルさが際立っていて、それがとても刺激的で勉強になりました。今でも思い出せるような素敵な写真がいっぱいありますし、それが本当に楽しかった。いい時代にカバーモデルができて幸せです。

―お仕事のために心がけていたこと―
当時はお風呂に入るということを大切にしていました。私、すごく太りやすいタイプなんです。だからルーティンっていうか、必要なのはとにかくお風呂! 代謝や循環を良くして、スッキリ見えるように、お風呂の中でずっと本や漫画を読んで、半身浴していました。

モデルにも色々なタイプの人がいて、真山景子ちゃんみたいにいくら食べても太らない人もいたりして。並んで立つと目立っちゃうから「いいなあ。羨ましいなあ」っていつも思っていました。「もうちょっと太らないといけないの」って言いながら食べてるのを見ると、本当に体を取り替えてほしいって真剣に思ってました(笑)。だから太りやすい体質の私は常に食べるものには気をつけていましたね。何時から何時は食べない方がいいとか、炭水化物を減らしたり、食べなくしたり…そういうマイルールがありました。ビタミンやミネラルも摂らないといけないのですが、私、酸っぱいのが苦手でフルーツが嫌いなんですね(笑)。バナナとマンゴーぐらいかな、魅力的なのは。だから野菜をたくさん入れて、スムージーを作って飲んでいました。本当は甘いものも大好きでお菓子も食べたいけれど、ここぞという時以外は我慢したりしていました。結局そのおかげで自分の体調や体重の変化がよくわかるので、その時の経験が今も生かされています。コントロールができるようになったみたいです。

田波涼子(たなみりょうこ)さん
JJモデルとしてデビューし、2002年よりCLASSY.のカバーモデルを務める。その後数々のファッション誌の表紙を飾り、男女問わず圧倒的な支持を受けるカリスマモデルに。さらに主演映画2本を含め、映画に出演。2007年に結婚、2児の出産を経て、現在は母として妻としての日々を綴るインスタグラムが多くの女性から支持を得ている。

サロペット¥88,000ブラウス¥96,800(ともにドゥロワー/ドゥロワー 青山店)ピアス¥113,300リング¥440,000(ともにビジュードエム)

[問い合わせ]
ドゥロワー 青山店 03-5464-0226/ビジュードエム 03-6427-3624

撮影/須藤敬一 スタイリング/荒木里実 ヘアメーク/佐藤エイコ(ilumini) 取材/志摩有子 構成/前田章子

Feature

Magazine

最新号 202406月号

4月26日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup