【桜田 通さん】「僕を見てくれている人たちがより良い人生を送れるようにできれば」【本誌未公開カット&コメント】

映画やドラマでの活躍に加えて、ファッションアイコンとしても大きな支持を集めている桜田 通さん。SNSでは海外のファンからのコメントも絶えない桜田さんの魅力に迫ったCLASSY.4月号の反響にお応えして、本誌未掲載カット&コメントを2回にわたって公開します! 前編では俳優業と音楽活動の両面について伺いました。

――俳優、インフルエンサーだけ

――俳優、インフルエンサーだけでなく音楽活動もしている桜田さんにとって、俳優のお仕事はどんな存在ですか?
本業といいますか、もともと長くやっていたものはお芝居なので基本ベースはお芝居だと思っています。お芝居の仕事をしてきたことで出会いが増えたり活躍する機会もいただけたので。自分の軸として役者をやっていたから、今ここにいることができているんだって思いはしっかりありますね。

――お芝居と音楽、両方やることのよさは?
非常にあります。お芝居をすることでいろんな人と出会って、役の気持ちを知ることでいろんな感情を体感できる。価値観が増えることで、自分だけでは気づけなかったことに役を通して気づくこともあります。僕はそれを曲にしているので、自分の人生だけだったら、役者をやってなかったら楽曲を作れなかったと思います。また、僕にとって音楽はアウトプットする作業なので、音楽の世界で感情を発散したりリフレッシュしています。音楽で自分を放出して空っぽになったら、また役者の世界でインプットしていく。そういう作業のサイクルが自分のなかでできていて、習慣化しているというか。そういうやり方が自分のなかではしっくりきているし、両方やることで相乗効果になっていると思います。

――桜田さんにとって、役者のお

――桜田さんにとって、役者のお仕事はインプットになりますか?
僕はそうかなと思ってます。作品として世に放す瞬間はもちろんアウトプットですね。カメラの前で役を演じることもアウトプットなんですけど、アウトプットの瞬間って最後の1ピースだけなんですよ。その前はほとんどインプットの作業だと僕は思っています。人によると思いますけど、相手のお芝居を受けて自分の感情が動くというのはインプットだと思っているので。

――本誌のインタビューでは「趣

――本誌のインタビューでは「趣味はマンガを読むことで、架空世界を描いている作品が好き」とおっしゃっていました。映像作品ではどんな作品が好きですか? ご自身で演じるとしたら、いかがでしょう?
映画やドラマもリアルなものより、ファンタジーな作品が好きです。あと暗い話よりも、平和な話が好きです。メッセージがあればいいんですけど、なんのメッセージもなく人が死んじゃったりするような話はあまり好きじゃないですね。ちゃんと平和で救われるような話が好きです。救いがほしいですよね。現実では苦しいことが起こってるんだから、せめて現実逃避くらいはしっかりさせてほしい。観た後に嫌な気持ちになる作品はなんだか病んじゃいます。役としてはもちろんやりますよ。僕もNetflixの『今際の国のアリス』という作品では人をいっぱい殺す役を演じました。人を殺す感情を理解するのはなかなか難しいけれど、人を憎く思ったときなど自分の昔の感情をなんとか引っ張り出して…。ニュースで見る、無意味に人が殺された事件に対する憤りとか、犯人を殺せるものなら殺したいと思うくらいの理由があるなら、その意味を知ったうえで演じることで責任が生まれるというのかな。役のうえでもここまでの感情がないと人は殺せないんだ、ここまでの感情もないのに殺してるんだったらサイコパスだとか、様々なことを想像し考えますね。ただ、自分の志向と相反する作品には出ないと思います。なかなかないことですけど、本当に作品の意味合いが理解できないとか、本当にこの役の意味がわからないときは。これを世の中に発信することが僕には理解できないというものはお断りさせてもらっています。すべての活動について、そうですね。自分に嘘はつけないです。自分に嘘をついてもいいことないし、今まで応援してくれている人たちが悪い方向にいっちゃうのはよくないので。僕は、僕を見てくれている人たちがより良い人生を送れるように、その人生の途中でちょっとだけ交わることができればいいなと思っているんです。

――音楽活動では、夏には全国ラ

――音楽活動では、夏には全国ライブハウスツアーを開催します。ライブツアーではどんなことを楽しみにしていますか?
今回のツアーは、今まで行ったことのない地方に行きたいっていうところからスタートしているので、それが楽しみですね。音楽って、楽曲自体は変わらないじゃないですか。でもそれを聞く場所だったり、その時のお互いのコンディションだったり、外の天気が雨なのか雪なのか、いろんなもので変わるのがライブのよさだと思っていて。音源で聴くと同じ楽曲でも、聴く側の気持ちや演奏して歌う僕の気持ちで変化するものを生で体感できるのが非常に楽しみですね。それこそ生のよさだと思います。特に今回は今までやってない土地でも開催するので、また新しいライブが生まれると思うと本当に楽しみです。

桜田 通
‘91年12月7日生まれ 東京都出身 血液型B型●’05年、俳優デビュー。‘06年ミュージカル『テニスの王子様』に主演。’08年映画『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン』で主演を務める。最近の主な出演作はドラマ『けむたい姉とずるい妹』、ドラマ『クールドジ男子』、映画『大名倒産』など。アーティストとしても活躍し、ライブBlu-ray『Dori SakuradaDebut Tour 2023″Retrograde Satellite”』が発売中。夏には全国ライブハウスツアーを開催。

撮影/田形千紘 ヘアメーク/和田しづか スタイリング/柴田 圭(tsujimanagement) 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)

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表紙モデル:山本美月

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