年末大掃除を円滑に進めるコツは？みんないつ頃の予定？【2,000人を対象に行った調査の結果は…】

2023年末は69.8%が「大掃除をする予定」と回答、男女の差はなく、例年と同様の水準でした。しかし普段の掃除への意向・意識別に見てみると、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で“普段の掃除時間・頻度が増えた人”や、“普段から細かい場所まで掃除する人”は大掃除においても意欲が高く、一方で普段から“汚れた時だけ掃除している人”や“掃除はできればしたくない人“は大掃除においても意欲が低く、普段からの掃除意欲が大掃除への意欲に比例することがうかがえる結果となりました。また、今回の大掃除をどのように取り組みたいか聞いたところ、過半数が「時間にゆとりを持って取り組みたい」(52.8%)を挙げ、次いで「普段は掃除しない場所を掃除したい」(43.0%)、「手間や時間をかけずに実施したい」(37.4%)、「家族で協力・分担したい」(30.7%)などが上位に挙げられました。過去の大掃除実態調査の結果を見てみると、事前の意欲は高いけれど実際には時間が取れずに理想通りの大掃除が実施できなかった方も多いようです。ぜひ早めに掃除場所の計画や分担、洗剤や掃除用具を予め用意しておくなど、大晦日直前の数日でも効率よく掃除できる事前準備をしておきましょう。

2023年末の大掃除予定日を聞いたところ、全体では「12月30日(土)」(32.7%)が最も多く、次いで「12月29日(金)」(28.9%)、「12月28日(木)」(19.4%)が挙げられ、6割(59.2%)が12月最終週で実施予定と回答しました。また各週末の実施予定率も平日より高くなっています。性・年代別に見てみると、女性全体の最終週での実施予定率は53.8%と男性(64.6%)より低いが、中でも30代女性は各週末の実施予定率が全体より5ポイント程度以上高いことから、女性は最終週での大掃除実施を念頭に入れつつ、できれば前倒して大掃除を済ませたい意向を感じます。また、大掃除にかけたい日数を聞いたところ、全体では「1日」「2日」と短期間の意向が強く、平均は2.4日でした。一方で、大掃除意向別に見てみると、1日~4日までは全体と大きな差は見られませんが、「5日以上」の回答は最大で約15ポイントもの差が見られました。このことから、“掃除に関する情報を積極的に集めたい”“普段の掃除と異なる道具や方法で掃除したい”、また“ハウスクリーニングを利用したい”など、大掃除に前向きな意識を持っている人ほど、しっかりと日数をかけて実施したい意向がより強いと推測します。希望する大掃除が実施できるよう、日程の確保は不可欠です。ぜひ早めに大掃除日程の計画を立てることをお勧めします。

2023年末の大掃除で最もキレイにしたい場所は、 調査で14年連続で最も苦戦した場所(汚れが落ちにくかった場所)に挙げられた「レンジフード・換気扇」 が1位でした。過去3年間の意向を比較すると、2021年からは減少していますがいずれの年も他の場所よりも10ポイント以上高い結果となっています。「レンジフード・換気扇」は高所にあり、内部の汚れに気づきにくいためか日頃はなかなか掃除がしづらい場所です。しかし油汚れを放っておくと酸化したり樹脂化してますます落としにくくなるため、1年に1回は時間をかけて大掃除に取り組んだり、プロに掃除を依頼するなどして汚れをしっかり落とすことがお勧めです。また掃除後は1か月に1回はフィルターを交換するなど内部に汚れがつくのを予防する対策も大切ですので、ぜひ予防策にも取り組んでみてはいかがでしょうか。大掃除の悩みは家庭によって異なりますが、多くの家庭で苦戦が予想される「レンジフード・換気扇」掃除の攻略こそ、年末大掃除の成功のカギといえるのではないでしょうか。