正しく読めていると思っていても、実際には読み方を間違えている漢字は多いもの。そのため、間違えて覚えていたことに気付けず、恥ずかしい思いをしてしまったという経験がある人も多いようです。
そこで今回は、日常で見かける漢字の中でも、特に「読み間違えていた!」と反響のあった漢字をご紹介します。この機会にぜひ、正しく読めるようにしてください。
第5位 「貼付」
お仕事などで、毎日のようにこの言葉を見ている人もいるかもしれません。
正しくは……
「ちょうふ」と読みます。
メールなどでは「貼付」と使う場合もありますが、会話の中では「貼り付け(はりつけ)」と言うことが多いため、「はりつけ」と覚えている人が意外と少なくないようです。
第4位 「七回忌」
人が亡くなってから7年目の命日のことを「七回忌」と言います。命日には、故人を偲んで冥福を祈るための“追善供養”をします。「七回忌」以外にも「一周忌」「三回忌」「十三回忌」などがあり、その都度親戚が集まり、法要を行った経験がある人もいるのではないでしょうか。
「七」を「なな」と読むほうが読みやすいのか、よく「ななかいき」と思われがちなこの言葉。
正しくは……
「しちかいき」と読みます。
仏教や葬儀関係の言葉は、「七」を「なな」と読まないので、注意しましょう。
第3位「供養」
「供養」とは、亡くなった人の冥福を祈る行為のことを言います。お供え物をしたり、お墓にお花を添えたり、仏壇にお線香をあげて手を合わせたりすることなども「供養」の一種です。
そんな「供養」ですが、正しくは……
「くよう」と読みます。
「供」を音読みで「きょう」と読んでしまい、「きょうよう」と間違えないようにしましょう。ちなみに、「供」という漢字には「神仏などに捧げ供える」といった意味があります。
第2位「他人事」
「たにんごと」と読み間違えがちなこちらの漢字。
正しくは……
「ひとごと」です。
「他人」を「たにん」と読むため、「他人事」もそのまま「たにんごと」と読んでしまうのでしょう。
元々「他人事」は、「人事(ひとごと)」という言葉が由来です。しかし、「人事(ひとごと)」は「人事(じんじ)」とも読めてしまうため、混乱を避けようと「他人事」と書くようになったと言われています。
第1位「早急」
つい“そうきゅう”と読んでしまう人も多いこちらの漢字。
正しくは……
「さっきゅう」です。
「早急」には「至急」という意味があり、文字通り“早く急いでほしい”場面で使います。たとえば、クライアントに急いで確認してほしいことや、緊急の対応を要する場合などに「早急にご対応願います」というような使い方をします。
読み間違えやすい漢字5つ、あなたは何問正解できたでしょうか? 読み方と一緒に意味も覚えておくと、普段の表現の幅も広がりますよ。今回の記事を参考に、正しい読み方と意味を覚えておいてくださいね。
参考文献
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
村石利夫『日本語「間違い」辞典 温厚?温好?一所懸命?一生懸命?どっちが正しい!?』(ベストセラーズ)
文/CLASSY.ONLINE編集部 画像/Shutterstock(Matej HudTierneyMJ、overnik、lightwavemedia、bbernard、Khosro)、PIXTA(ピクスタ)(Graphs)
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