Nov, 18,2023

適当に洗いがち？「実は知らなかったデニムパンツ」の正しい洗い方【洗濯のプロが解説】

＃洗濯

CLASSY.でも必ず登場するのがデニムコーデ。おしゃれコーデやカジュアルな着こなしに欠かせないジーンズですが、「お手入れの方法がわからない」「どのくらいの頻度で洗えばいいのかわからない」など、お手入れ方法に自信のない人も少なくないようです。そこで今回は長く履き続けるためのお洗濯をご紹介します。

そもそもジーンズって洗わない方がいいの？

洗濯すると、色落ちや縮み、ほかの衣類への色移りなどが気になるジーンズ。「なるべく洗濯頻度を減らした方がいいのでは?」と迷う人も多いようですが、お洗濯を控え、汚れや汗がついたまま長い期間放置すると、汚れが変質し、洗濯では落ちにくくなったり、黄ばんだり、イヤなニオイが発生する可能性が高まります。場合によっては、カビが生えてしまうことも…。そうなると、通常の洗濯では、なかなか改善できません。適切に洗濯すれば、色あせや縮みなどはおさえることができるので、清潔に保つという観点から定期的なお洗濯をおすすめします。

【INDEX】

白化や色あせを防ぐジーンズの洗い方
Step.1 洗濯表示を確認し、適切な洗剤と洗濯コースを選ぶ
Step.2 目立つ汚れを払う
Step.3 前処理をする
Step.4 洗濯ネットに入れる
Step.5 洗濯機で洗う
Step.6 干す

白化や色あせを防ぐジーンズの洗い方

デニムの白化はなぜ起きるの？素材と摩擦が原因？

デニムの生地は、他の衣類と違い色落ちしやすい染料(インディゴ)を使っています。また洗濯機で洗った時、衣類同士や洗濯槽などと擦れることがあります。着用中にも同様に摩擦が起こります。この時、衣類(繊維)の表面が削られて染色されていない部分が露出するため、生地が白っぽくみえたり(白化)、色があせたようになります。お洗濯の時、白化や色あせを最小限におさえたい場合は、洗濯表示を確認して、おすすめの洗濯コースと洗剤を選ぶことがポイントです。またジーンズには、シルエットや色、ダメージ加工など、様々なタイプがありますが、基本的な洗濯方法は変わりません。ここでは、色あせをおさえ、汚れをしっかり落とすのに適切なお洗濯方法をご紹介します。

Step.1 洗濯表示を確認し、適切な洗剤と洗濯コースを選ぶ

ジーンズのタグについている洗濯表示をチェックして、家庭で洗えるかどうかを確認します。右の表にあるマークがついていたら手洗い、または洗濯機で洗うことができます。

〇洗濯表示に応じて洗濯コースを選びます。下記の表示 (洗濯桶に棒1本まで)なら「標準コース」で洗えます。洗剤も一般衣料用洗剤(NANOX one)がおすすめです。

“高い洗浄・消臭力”と“衣類本来の色を保つ機能”を両立！
「NANOX one」

〇下記の表示 (洗濯桶に棒2本または手洗いマーク)なら、おしゃれ着用洗剤(アクロン)を選び、「手洗い・ドライ対応・おしゃれ着コースなどの弱水流コース」または手洗いをします。

すずき1回色あせや型くずれを防ぐおしゃれ着用洗剤
「アクロン」

Step.2 目立つ汚れを払う

泥などの目立つ汚れがある場合、乾いた状態で、手で払ったり、ブラシなどでできるだけ落とします。

Step.3 前処理をする

目立つ汚れやシミがある場合、汚れ落ちをよくするために前処理します。汚れが気になる部分に、液体洗剤をつけてキャップの底で軽くたたいてなじませてください。

Step.4 洗濯ネットに入れる

刺しゅうやスパンコールなどの装飾がある場合やダメージ加工がある場合は、その部分の傷みを防ぐために、ジーンズは裏返すとともに、加工がしてある部分が内側になるようにたたみ、洗濯ネットに入れましょう。その際、ファスナー、ボタン、ホックなどは、あらかじめ閉めておくようにしましょう。洗濯ネットに入れると、衣類同士の擦れ防止になり、色あせも防げます。

Step.5 洗濯機で洗う

①洗濯表示に合わせて、適切な洗濯コース、洗剤で洗います。
※色落ちやほかの衣類への色移りの心配があるため、ジーンズは単独で洗いましょう。

②すすぎ回数を少くする
ジーンズはお洗濯時間が長くなるほど、洗濯機の機械力(水流の力)の影響を受け、色あせや、縮みなどのダメージを受けやすくなります。すすぎ回数が1回でよい洗剤(「NANOX one」「アクロン」もすすぎ1回でOK)もありますので、適したすすぎ回数に設定してください。

③柔軟剤で仕上げる
消臭・防臭効果のある柔軟剤なら、衣類をやわらかくするほか、洗濯じわを減らしたり、汗のニオイや食べ物のニオイがつくのをおさえたりする効果があります。

抗菌・消臭効果のある柔軟剤「ソフランプレミアム消臭」

④短時間で脱水
ジーンズは多くの水分を含んだ状態では重くなり、脱水時に洗濯槽の壁に当たるなどして繊維を傷めてしまう可能性があります。また、装飾品やダメージ加工があるものは傷みやすかったり、ストレッチ素材を使ったスキニータイプのものはしわになりやすかったりするので、短い時間で脱水しましょう。

Step.6 干す

①脱水後、すぐに形を整える
洗濯じわを防ぐため、脱水後はすぐに取り出します。折りたたんだ状態で手のひらで軽くたたいてしわをのばしましょう。

②風通しの良い日陰で筒状に干す
ジーンズの形を保ち、早く乾かすために小物干しなどに筒状につるします。直射日光での色あせや変色を防ぐために、裏返しにしたままで日陰に干しましょう。型くずれなどをさせないためには自然乾燥がおすすめです。どうしても乾燥機を使用したい場合には、洗濯表示を見て、タンブル乾燥が可能かを確認してください。