ヒロド歩美さん「会社をやめたのは、就活塾を作りたかったから」特別インタビュー

「いつかまたぜひ仕事しましょう！」と取材中に思わず言ってしまったほど、魅力的なヒロドさん。朝日放送テレビ（通称ABC）を退社後も、『熱闘甲子園』や『芸能人格付けチェック』の担当を継続するなど周りの人から「仕事するならヒロドさん」と思われているんだろうなと実際にお会いしてみて感じました。そして本人がとにかく楽しそう！マネしたい、ウェルビーイングな仕事術を聞きました。

人と比べたり、比べられたりしたくない。だから〝私だけのカテゴリー〞をいつも意識しています

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人と比べられたくないから、自分だけのカテゴリーを作るように意識しています

周りと比べたらしんどくなることは分かっているので、絶対に比べません。比べられないように他の人と同じカテゴリーに入らないように動くことも意識していました。ＡＢＣ時代はたまたまのご縁でスポーツ女子アナは自分だけでしたが、会社が主催するアナウンススクールの講師やインターン生の指導など、オンエア以外の業務にも積極的に手を挙げました。人と違うことや周りが避ける仕事を自発的に経験して＋αの力をつけると、自分だけのカテゴリーができる。それに、忙しいときこそ周りに目を向けて、会社に貢献しておくことで、自分の意見を主張できる権利も手に入れられると考えていました。

もちろん忙しくはなりますが、いろんな経験を積めることはラッキーなこと。前例がないことに挑戦することも好きなので、ＡＢＣアナウンサーとしては初となる『熱闘甲子園』や『サンデーＬＩＶＥ!!』への出演も迷いなく決めました。『熱闘甲子園』はフリーになった今も担当しています。10年前から高校野球を取材していて、アナウンサーというカテゴリーの中で、一番多く球児と出会っている自信があるので、これからも極めていきたい。自分だけの武器を身に付けて、人と比べない・比べられない道を開拓していきたいと思っています。

会社をやめたのは、就活塾を作りたかったから

フリーになるきっかけのひとつになったのは、就活生のための学校を作りたいという目標ができたこと。高校野球の取材を始めてから、取材で出会った野球部のマネージャーや就活前の大学生から、「アナウンサーを目指したいです」とＤＭで相談が来るようになり、応援したい気持ちが強くなりました。ＡＢＣ時代にはインターンシップのセミナーやアナウンススクールの講座を担当させてもらい、さらに就活生を応援する楽しさを実感。「こうしなさい」ではなく「私はこうしたよ」と実体験を伝えて、それが誰かの参考になったり、気持ちを楽にするものになったらいいなと考えています。能力がありながら面接やＥＳが苦手な学生も多いので、アナウンサーに絞らずサポートできる就活塾を目指したい。ゆくゆくは高校生のキャリア相談から社会人のプレゼン、セミナー対策まで幅広い層に向けたビジネスにすることも夢です。あくまで自分の目が届く範囲で運営したい。職業柄、様々な分野のプロフェッショナルにお会いする機会に恵まれているので、そういったご縁や人脈を繋いで、自分らしい学校を作りたいです。

私にとってのウェルビーイングは、仕事を仕事と思わないこと

ウェルビーイングに生きるために、程よく自分を後回しにしないことを心掛けています。マッサージに行ったり、服を買ったり、友達とごはんに行ったり、小さいことでもやりたいことを実現する。うまくバランスを取りながら、自分にご褒美をあげるようにしています。とはいえ振り返ると仕事ばかりな毎日ですが、追われている感覚がないのは仕事を〝やらされている〞と思っていないからかも。仕事にまつわるすべてのことに、義務感を持たないと楽なんです。仕事関係の人との食事も会食ではなく楽しいごはん会という感覚になっているし、以前出演していた『朝だ！生です旅サラダ』では毎回同じメンバーで３泊４日のロケに行っていましたが、旅行感覚で満喫していました。仕事にいかに遊びの要素をプラスして楽しむか。心地よく働く私なりの方法です。

高校野球の地方取材ではご当地グルメも堪能します
高校野球の取材で地方に行った際は、必ずと言っていいほどご当地グルメを楽しみます。取材チームのモチベーションになるだけでなく、グルメネタが球児や監督さんとの会話のきっかけにもなるんです。グルメの話は弾まないわけがない！逆にみなさんからおすすめを教えてもらって食べに行くことも。写真は高知県で食べたうどんです。

【衣装】ジャケット￥27,940（シップス／シップス インフォメーションセンター）ニット￥37,400（ANAYI）パンツ￥32,500（シーニュ）パンプス￥71,500（ペリーコ／アマン）ピアス￥77,000〈モニス〉ブレスレット￥31,900〈アナプノエ〉（すべてフォーティーン ショールーム）

撮影／秋山博紀　ヘアメーク／川村友子　スタイリング／中村真弓　取材／坂本結香 　再構成／Bravoworks.Inc