さまざまな海外の作品に出演し、国際派スタートして活躍の場を広げつつある山下智久さん。3都市6公演のアリーナツアー公演を完走し、初となる海外ドラマ主演作がHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』が独占配信スタート——。忙しい毎日を過ごす中でも、自分自身を見失わないために心がけていることは? 山下さん流“ウェルビーイング”の秘訣を教えてもらいました。
悩むことはあるけど、落ち込まない。山下さん流仕事との向き合い方
—忙しい毎日の中で、無理なく心地よく生きるために、山下さんが心掛けていることはありますか?
ジムとサウナ通いはほぼ日課にしています。どちらも自分と向き合う時間になっていて、体のケアやリフレッシュはもちろんですが、メンタルを整えるという意味でも大事な習慣になっています。
—仕事で悩んだり、落ち込むことはありますか?
仕事は……常に悩んでいます(笑)。でも改善するために悩むので、必要なことなのかな、と。落ち込むことは……ないかもしれない。落ち込む前に自分の中で勝手に解決して、次の答えが見えてくるパターンが多いですね。それは、ジムやサウナで自分の内面と向き合い、メンタルを整えているからだと思います。
「キャリアのハンドルは自分が握っていたい」年齢を経て変化した価値観
—仕事やプライベートでの失敗にはどう向き合っていますか?
一時的な失敗はたくさんありますが、失敗のおかげで未来が良くなれば、成功のためのひとつのエッセンスだと思うので、失敗を恐れてはいません。失敗しても気にせず、それも学びのひとつだと捉えています。
—20代後半〜30代前半の頃と現在で、仕事への向き合い方に変化はありますか?
自分のキャリアのハンドルは自分が握っていたいと思うようになりました。舗装されていない道もたくさんあるから、自分で運転するのは大変ですが、その方が道を覚えるし、目的地に向かう過程も楽しめる。その瞬間瞬間を大切にできるから、より責任感も強くなりました。それに、列車に乗せてもらい、運転してもらっていたこれまでの環境にも、改めて感謝の気持ちが生まれました。自分でキャリアの方向性を選び、決めることで、可能性は無限にあることを体現できたと思っています。
—山下さんの活力の源をひとつ挙げるなら?
スポーツ選手からもらうエネルギーが大きいですね。彼らの勇敢なプレーを見て、パワーをもらったり。なので、自分も誰かにとって希望を見出してもらえるきっかけになればいいなと思い、日々チャレンジを続けています。
経験の中で見つけた信念は——負荷がないと成長はない
—アラサー世代のCLASSY.読者には、仕事もプライベートも周りと比較してモヤモヤ悩んでしまう人も多いです。もし、山下さんがそんなCLASSY.読者の先輩社員だとしたら、どんなアドバイスをしますか?
人はそれぞれ特性が違うじゃないですか。だから苦手なことは無理してやらなくていいし、得意なことを自分のペースでやっていけばいいと思います。進めるスピードも人それぞれだから、自分の心に耳を傾けてあげることが大事。僕は合わなければ辞めてもいいと思うんです。「そんな簡単じゃないよ」と言うかもしれませんが、それはそれで自分の可能性にリミットをかけている状態。実際に僕も大きな会社を辞める決断をしましたが、やっぱり、いちから手探りでやらなきゃいけないのはかなり大変。ですが、負荷がないと成長はないと思うんです。あくまで僕の個人的な考えですが、今のままでいいなら文句を言わずに頑張った方がいい。でも無理だけはしないで欲しいです。無理して心労が重なると戻るのもなかなか大変だから、ある程度で自分にストップをかけることも大事。自分が辛いと人にも伝染するし、自分を大切にすることが周りの人のためにもなります。
年下世代にプラスになるものは与えたい。山下さんが大切にする“先輩の心得”
—年齢を重ねるにつれて、後輩や年下世代と関わる機会も増えていると思います。山下さん的“先輩の心得”を教えてください。
自分が持っているもので、相手にプラスになるものがあれば、与えてあげたいと思っています。自分の経験や情報、出会いも含めてサポートしたいな、と。同業の後輩だったら、彼を応援している人たちにもいい影響を与えられるだろうし、ハッピーな人を増やすこともできるだろうから、自分ができることはする、というスタンスでいます。後輩からの相談はたまにありますね。それには、「今はアクションを起こさない方がいいんじゃない?」とか「俺にはどうなっていくかあまり見えないけど、自分の人生だからやりたいならトライした方がいいんじゃない?」と、率直にアドバイスします。
Huluオリジナル『神の雫/Drops of God』
世界的ワインブームを巻き起こした大人気漫画を大胆にアレンジした国際連続ドラマ。山下智久さんの海外ドラマ初主演作。Huluにて独占配信中。
>公式サイトはこちらから
原作:亜樹直 オキモト・シュウ「神の雫」(モーニングKC/講談社)
製作総指揮:クラウス・ジマーマン
監督:オデット・ラスキン
脚本:コック・ダン・トラン
出演:山下智久、フルール・ジェフリエ 他
制作:ダイナミック・テレビジョン
制作協力:アドライン・エンターテイメント
©Hulu Japan
<衣装詳細>
ニット¥74,800シャツ¥44,000パンツ¥59,400(ベッドフォード/バースリー ☎03-6432-9313)ブレスレット¥92,400/(ノブイケグチ ☎03-6438-9036)
撮影/神戸健太郎 ヘアメーク/竹山直実 スタイリング/櫻井賢之(casico) 取材・文/坂本結香 構成/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)