9月8日(金)に開幕したラグビーワールドカップ2023。ラグビーには詳しくなくても、4年に1度の熱狂に便乗し楽しみたいという方は多いのでは。そこで、ラグビーの魅力や日本代表選手をよく知り「#日テレ女子アナラグビー部」としても活動するアナウンサー・笹崎里菜さんにインタビュー。今回は、今大会の注目ポイントや勝敗を分けるカギについて伺います。
日本テレビ・笹崎里菜アナウンサー
2015年入社。「バゲット」MC、「Going! Sports&News」(ニュース)、スポーツ中継などを担当。2019年に開催されたラグビーワールドカップ(W杯)では、実況班に女性アナでただ1人加入。YouTubeにて「日テレ女子アナラグビー部」を自ら企画立案するなど、初心者目線や女性ならではの視点を大事にしつつ、ラグビーの魅力を発信している。
今回のW杯で目指すべきは…「ジャパンが歴史を変える」!
ーいよいよ開幕!今大会の注目ポイントを教えてください。
まずはフランス開催ということですね。前回は日本開催で、日本代表チームにもすごく勢いがあったので、世界の有名選手たちが日本のリーグに興味を持つきっかけになりました。今回はフランス代表チームがどのような策を立てて挑むのか楽しみですし、フランスのラグビーそのものを知る良い機会になると思っています。
ー日本代表に関していうと、どんな点に注目していますか?
「ジャパンが歴史を変える」という選手たちの意欲です。これまでは決勝トーナメントに出場することが目標だったのですが、その目標を前回大会で達成したことにより、選手たちの口から「優勝」という言葉が聞かれるようになりました。是非、皆さんにも「日本が優勝するぞ」という強い気持ちで応援していただきたいですね。W杯はラグビーにとって最高峰の舞台。もちろん日本だけでなく、世界のスーパースター達による常識を超えたプレーがきっと観られると思うので、是非テレビの前で彼らのすごさを体感していただきたいです。
■得点の種類をもっと詳しく!
「トライ」:得点数5点
相手チームのインゴール地面にボールをつけると成立。
「コンバージョンゴール」得点数2点
トライ成立後、キックしたボールが相手チームのゴールポスト(クロスバー)を越えると成立。
「ペナルティゴール」得点数3点
反則行為を受けた場合、その地点からキックを行い、ボールが相手チームのゴールポスト(クロスバー)を越えると成立。
「ドロップゴール」得点数3点
試合中、地面にワンバウンドしたボールを蹴り、ボールが相手チームのゴールポスト(クロスバー)を越えると成立。
予選トーナメント突破の秘訣は?
ー日本のいる「プールD」はどのようなグループですか?
前回大会準優勝のイングランド、そしてこの4年で急成長し優勝候補にも挙げられているアルゼンチンがいるので、どの試合も厳しい戦いになりそうですね…。でもこのグループを抜けることができれば「優勝」が見えてきます。そのためにも初戦のチリ戦はまさに負けられない戦い。ここで勝ってチームに勢いをつけたいところですね。皆さんの応援を力にグループ突破、そして優勝を目指して欲しいです!
【プールD】
・イングランド(世界ランキング8位)
・日本(世界ランキング14位)
・アルゼンチン(世界ランキング6位)
・サモア(世界ランキング12位)
・チリ(世界ランキング22位)
プールDを勝ち抜く条件は、プール内総当たり戦を行った結果、上位2位チームに入ること。
【試合スケジュール(時間は日本時間)】
・9月10日(日) 20:00 日本 vs チリ
・9月18日(月) 04:00 イングランド vs 日本
・9月29日(金) 04:00 日本 vs サモア
・10月8日(日) 20:00 日本 vs アルゼンチン
※世界ランキングは2023年9月4日時点のもの
ー「プールD」を勝ち抜くカギはどこにあると思いますか?
両試合ミスを犯さないことがとにかく大事。ラグビーはトライで5点、トライ後のコンバージョンキックで2点が加点されるのですが、ペナルティキックといって、こちらのミスで相手にキックのチャンスが与えられた場合、キックが決まれば3点が加点されてしまうんです。W杯はその3点が勝負を左右すると言われています。いかに相手のミスを誘い、自分たちが3点を積み上げるかが重要になると思います。
新戦力×ベテラン勢の融合でパワーアップした日本代表に注目!
ー前回大会に比べ、日本代表チームはどういったところが進化していますか?
全てが進化していると思います。前回はいわば挑戦者のような立場でしたが、ベスト8に進出したことで選手たちの目標や意識にも変化がありました。新しく代表に加わった若い選手たちと、稲垣選手や堀江選手といったベテラン勢の力の融合も楽しみな部分です。また日本のラグビー全体の話でいうと、これまでのリーグが「リーグワン」というものに変わったことで、世界のスーパースターたちが日本のリーグに参戦するようになりました。それにより、日本リーグの選手たちのレベルは確実に上がっています。この変化は、日本ラグビーが「新しい時代」に突入したと言えますね。
ー改めて今大会、優勝するチームはどこだと予想しますか!?
もちろん日本!開催国フランスも強いと思うのですが、ここは優勝を願う気持ちも込めて日本ですね!
ラグビーワールドカップ2023フランス大会
オリンピック、サッカーワールドカップに並び「世界3大スポーツイベント」のひとつとされているラグビーワールドカップ。今大会ではチームキャプテンを姫野和樹選手、副キャプテンを流大選手が務め、ニュージーランド・オーストラリア・フィジーなど様々な出身地や国籍の選手で構成された新生チームJAPANで世界の頂点を目指します。大会期間:2023年9月8日(金)〜10月28日(土)※現地時間
開催国:フランス
日本テレビでは日本戦をはじめとする19試合を完全生中継!
撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE) 取材・文/伊藤綾香 構成/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)