関東大震災から100年…防災のプロに聞いた「在宅避難の必需アイテム」4つとは

令和の防災対策は、「自分の身は自分で守る」「在宅避難」がキーワード。あれもこれも揃える必要はなく、最低限のものを知っておけばOK。非常事態に落ち着いて行動するためにも、普段からの準備が大切です!

都心で被災したらほぼ在宅避難!最低限必要なのはこの4つ

倒壊や浸水の心配がない多くの世帯では在宅避難が中心になるそう。水道や電気、ガスなどのインフラが止まった状況下でも普段に近い生活を送るためにこの4つを最低限備えておくと安心です。

防災は公助から自助へ。避難生活は在宅も視野に!命を守った後の対策が大切

日本の防災も、災害の歴史によって変化しています。それまでは国による防災対策(公助)が中心でしたが、1995年の阪神・淡路大震災により、コミュニティが助け合う「共助」、さらに2011年3月11日、東日本大震災を経験し、自分の安全は自分で守る「自助」の考えが広まっています。
政府も『行政の支援の手が届かない事を想定し、被災地域では、食料や飲料水、簡易トイレを一週間分確保するなどの対策を推進する必要がある』とし、さらにパンデミックに対する厚生労働省のガイドでは最低限(2週間程度)の食糧品・生活必需品等の備蓄が推奨されています。そして災害時に自宅で危険がない場合は、避難所へ行かず「在宅避難」も視野に。そこで気をつけたいのが、避難生活中の健康やストレスケア。被災中に一時的に栄養状態が悪くなったり、虫歯になったりすることがその後の健康状態に影響するという研究報告も。これからは災害が起きた瞬間の命を守る行動に加え、その後も続く被災生活や復興後まで、健康&快適に過ごすための備えが必要です。

教えてくれたのは…SEI SH

教えてくれたのは…SEI SHOP 布山夕紀さん
25年保存のサバイバルフーズの開発をはじめ、様々な防災グッズを扱う1978年創業の防災用品専門店「SEI SHOP」の店長。防災士の資格を持ち、その人のライフスタイルに合った防災アイテムを提案してくれます。https://www.seishop.jp/(※予約制)

撮影/清藤直樹 取材/佐藤かな子 再構成/Bravoworks.Inc

Magazine

最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup