【サンローランと国立新美術館との共催】現代美術家、蔡國強の壮大な個展を開催!

サンローランが、国立新美術館との共催にて、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう、1957年生)の大規模な個展「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」を開催。アンソニー・ヴァカレロがリードするサンローランにとって、ブランドの使命ともいえる、ビジュアルアートや映画、音楽など、さまざまなクリエイティビティへのサポートの機会となる本展。未知なる創造の世界へ、是非足を運んでみて。

現代美術家、蔡國強の個展「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」

「〈原初火球〉—それは私の思想とビジョンに基づく出発であり、今日まで私に付き添ってきた。」

蔡國強の芸術の大きな特徴は、火

蔡國強の芸術の大きな特徴は、火薬を創造的に用いて作品を生み出してきたこと。神話的で人類学的な壮大な世界観を表明した火薬ドローイングやインスタレーション、屋外爆発プロジェクトなどスケールの大きな制作は国際的に高く評価されてきました。今回の展覧会「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」では、蔡國強が30年前に発表した展覧会「原初火球」を彼の芸術的宇宙大爆発の原点と捉え、そして、この爆発を引き起こしたものは何であり、その後今日まで何が起こったかを探求します。

宇宙と見えない世界との対話を主
蔡國強、「胎動II:外星人のためのプロジェクト No.9」の制作風景、1991年。
提供:蔡スタジオ

宇宙と見えない世界との対話を主軸に、作家として歩み始めた中国時代、芸術家としての重要な形成期である日本時代、そしてアメリカや世界を舞台に活躍する現在までの創作活動と思考を遡る本展覧会は、宇宙が膨張するかのように拡大してきた蔡の活動をたどる壮大な旅路のような個展です。

国立新美術館の柱も壁もない2,
蔡國強、「原初火球 The Project for Projects」P3 art and environmentでの展示風景、1991年。
撮影:萩原義弘 提供:蔡スタジオ

国立新美術館の柱も壁もない2,000㎡の大きな企画展示室1Eの、広場のような悠々とした空間で、一方には、歴史的なインスタレーション〈原初火球〉が再現され、その中には、ガラスと鏡を使った新作火薬絵画3作品が展示されます。隣り合ったもうひとつの核は、LEDを使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション《未知との遭遇》。観客は作品の中を自由に歩きながらその世界観を体感することができます。

本展覧会では、国内の国公立美術館と作家が所蔵する約50の作品を展示。知られざる多数の貴重なアーカイブ資料や記録映像、そしてアーティスト自身による一人称の説明が掲示されます。

展覧会の開幕に先立ち蔡國強は、
蔡國強 「影:庇護のための祈り」 1985 – 86 火薬、墨、蝋燭、油彩、キャンバス、木製パネル 155 X 300 CM
提供:蔡スタジオ

展覧会の開幕に先立ち蔡國強は、福島県いわき市で三十年前に地元の友人達と協働で実現した爆発プロジェクト《地平線:外星人のためのプロジェクトNo. 14》と同じ海岸で、サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロからのコミッションワークである昼花火《満天の桜が咲く日》をプロジェクト実行委員会の主催により実施します。展示室全体がまるでひとつのインスタレーションのような展示を通じて、蔡の深遠かつ軽やかな思考と実践の旅路を追体験してみては。

開催概要

蔡國強 宇宙遊 ―<原初火球>から始まる
会期:2023年6月29日(木)~8月21日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00-18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E[東京・六本木]
主催:国立新美術館、SAINT LAURENT
観覧料 (税込):一般1,500円、大学生1,000円
※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料。
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料。
チケット情報は後日、美術館ホームページ等でお知らせします。

蔡國強プロフィール

1957年に中国の福建省・泉州
蔡國強 2023
撮影:ADRIAN GAUT

1957年に中国の福建省・泉州市で生まれた蔡は、上海戯劇学院で舞台芸術を学んだ後、1986年12月から1995年9月まで日本で活動。日本では筑波大学に在籍し、その後、東京、取手、いわきなどで制作するなかで、火薬の爆発による独自の絵画を開拓して一躍注目を集める。1989年の多摩川での最初の屋外爆発プロジェクト以来、数十年にわたって世界中で一連の爆発プロジェクトを実現。特に最近では、昼花火の新たな可能性を探求している。1995年にニューヨークに拠点を移して以降ますます創作活動の幅を広げた蔡は、2006年のメトロポリタン美術館や2008年のグッゲンハイム美術館での回顧展など、さまざまな国や地域で重要な個展を開催し、国際的にもっとも影響力の大きい芸術家の一人として活躍している。2005年には、ヴェネチア・ビエンナーレ初の中国パヴィリオンのキュレーターを務めて展覧会企画にも才能を発揮し、2008年の北京オリンピックと2022年北京冬季オリンピックでは、開閉会式視覚特効芸術と花火監督を務め、世界中の人々を魅了した。爆発プロジェクト《スカイ·ラダー》は2015年に蔡の故郷の泉州で実現し、同名のドキュメンタリー映画がNETFLIXで全世界に配信。

主な受賞歴
– 第48回ヴェネチア・ビエンナーレ「国際金獅子賞」(1999)
– 第7回「ヒロシマ賞」(2007)
– 第20回「福岡アジア文化賞受賞」(2009)
– 第24回「高松宮殿下記念世界文化賞」(絵画部門)(2012)
– 「米国国務院芸術勲章」(2012)

お問い合わせ:国立新美術館 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 050-5541-8600 (ハローダイヤル)
美術館ホームページ:www.nact.jp

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