「承認欲求」=マイナスなイメージがあるかもしれませんが、自分や相手の「認められたい」気持ちをきちんと理解して上手に付き合えば、コミュニケーションを円滑にしてくれる側面も。SNS全盛のいま、切っても切り離せない「承認欲求」のトリセツをお届けします。
「承認欲求」が強くなる理由は?
最も認めてほしい存在である自分が自分を認めてあげないと強い欲求不満状態に。この欲求不満を解消するために自分以外の人=他者からの承認欲求が強くなります。他者から認められる機会が十分ある人はそれほど他者承認を必要としませんが、認められた経験が少ない人はより承認欲求が強まります。他者から認められ承認欲求が満たされると快の刺激をもたらすため、また味わいたい、もっと強い刺激を味わいたいと承認欲求が強くなることも。SNSは〝いいね〟で承認が手軽に得られますが、過度に快の刺激を求めて中毒的になる点に注意を。
〈承認欲求が強くなる理由〉
❶自分が自分を認めてないから
❷認められた経験が少ないから
❸認められる快感に溺れているから
「承認欲求」が強すぎるとどうなる?
自分をアピールしないと認められない、言った者勝ちという文化の国がある一方で、村八分を恐れて周りの目を気にする文化が刻み込まれている日本人は相手のエゴを繊細に感じ取る傾向が。相手の「認められたい」というエゴが見えると嫌悪感を覚えて距離を置こうとする人も多いのでは?称賛を求めてアピールや自慢をするのはほどほどにして、その気持ちをモチベーションに変換して仕事に取り組むなどうまく活用させたいところです。
承認欲求が強すぎる人は…
❶称賛を求めて他者の評価を気にしがち
❷自分の話が多めで人の話を聞かない
❸否定を恐れる、否定されると怒る
❹不平不満やグチが多め
❺過剰表現が多め
❻他の人を認めようとしない
お話を伺ったのは
藤田耕司さん・日本経営心理士協会 代表理事
経営心理士、公認会計士、税理士。19歳から心理学を学び、1,200件超の経営指導の経験を基に成果を出す人の行動を心理学的に分析し、経営心理学として体系化。その内容を指導し、経営改善の成果を高める。その手法を伝える経営心理士講座を開講。メディア取材も多数。
イラスト/つぼゆり 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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