収入は減ったものの、自分の好きな案件だけを自由にできる…「フリーランスの広告プランナーで活躍する大人女子の実話」

働き方の多様化、副業や兼業の促進化を経て、フリーランスに転身する人が増えています。フリーで働くためにはどんな準備が必要?どうやって仕事を獲得しているの?事情に詳しい識者と、当事者たちに話を聞きました。

フリーランスで活躍しているCLASSY.世代の実例が知りたい!

会社員→フリーランスに転身した、業種違いのCLASSY.世代の方を匿名取材。どんな経緯を経て、どんな準備をし、どんな心構えで挑んだのか。先輩たちの実例から、独立後のイメージが見えてくるはず。

Cさん(37歳・既婚・東京都)の場合...

職種:広告プランナー(独立11年目)

【独立前は?】 東京で広告代理

【独立前は?】
東京で広告代理店の企画職
【独立後1年目の年収】
会社員時代の2/3
【独立前に準備しておいたこと】
独立後すぐに仕事が獲れるよう、退職1年前から周りに独立宣言をしていた

会社の仕事は好き。でも不自由も多い。自分の好きな案件だけを自由にやりたかった

新卒で大手広告代理店に入社。私は企画職で、マーケティング担当、デザイナー、コピーライターたちとひとつの広告を作っていました。入社から4年が過ぎ、もっと消費者に近い場所で仕事がしたいと考え独立を決意。もともと独立意欲はあったので、昔から同業他社の仲間や経営者と知り合えるように動いていました。

退職の1年前から「来年には独立したい」と意識して周りに相談するようにしたら「御社ほど大きな会社に仕事は頼めないけど宣伝はしたいから、独立したら仕事の相談をさせて」と言われることが多く、需要があることへの安心を獲得。退職前の有休消化中に各所に独立の挨拶という名の営業活動をしました。

半年分の生活費は蓄えていたのですが大手の会社にいたバリューで仕事をとっていた部分もあり、あれよあれよと仕事が舞い込み、安定して収入を維持。ですが、個人でできる仕事の幅に限界を感じるように。仕事を失いたくないあまり、最初の2~3年はひとりでなんとかしていたのですが品質維持ができなくて。「ここまではできる。ここからはできない」と思い切って提示するようにしてから「足りない部分はこっちで手配するね」と言ってもらえることに気づいて、仕事がやりやすくなりました。

コロナ以降はSNS宣伝の需要も高まり、小規模の仕事が絶えずある状態です。ひとりで仕事をするからといって全部自分でなんとかしなきゃと思わず、クライアントと二人三脚の意識でいれば、事はうまく運ぶと思っています。

イラスト/Erika Skelton 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc

Magazine

最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup