結婚式や告別式など、冠婚葬祭の場では、普段は聞き慣れない言葉が多く使われるもの。しかし、そのような場に列席または参列した経験が少ないと、つい勘違いしたまま覚えている言葉もあるでしょう。
そこで今回は、「葬祭で使われる読み間違えたら恥ずかしい漢字」をご紹介します。一般常識のひとつとして、正しく読めるようにしておきましょう。
1.「供養」
「供養」とは、亡くなった人の冥福を祈る行為のことを言います。お供え物をしたり、お墓にお花を添えたり、仏壇にお線香をあげて手を合わせたりすることなども「供養」の一種です。
そんな「供養」ですが、正しくは……
「くよう」と読みます。
「供」を音読みで「きょう」と読んでしまい、「きょうよう」と間違えないようにしましょう。ちなみに、「供」という漢字には「神仏などに捧げ供える」といった意味があります。
2.「成仏」
「成仏」には複数の意味があります。たとえば「亡くなった人がこの世に未練を残すことなく仏になること」「亡くなること」、また仏教用語においては「煩悩を断ち切って悟りを切り開くこと」といった意味もあるそうです。
そんな「成仏」ですが、正しくは……
「じょうぶつ」と読みます。
「成仏」という言葉を一度は耳にしたことがある人は多いはず。それだけに、読み間違えてしまうと恥ずかしい思いをするでしょう。間違いなく読めるようにしておきましょう。
3.「香典」
「香典」とは、故人の霊前に供えるもののことを言います。元々は、漢字のとおり「香」をお供えしていたそうですが、現代では香にかわって金品を供えるのが一般的です。実際に、通夜や葬儀の時などに香典を渡した経験がある人もいるかもしれませんね。
そんな「香典」の正しい読み方は……
「こうでん」です。
「かてん」「こうてん」などと読み間違えないよう注意しましょう。
4.「初七日」
「初七日」とは、人が亡くなった日を含めて、7日目に行われる追善法要(定められた故人の忌日に、故人の冥福を祈って行われる法要)を言います。また、亡くなった日から7日目の日のことも「初七日」と言うそうです。
そんな「初七日」ですが、正しくは……
「しょなぬか」または「しょなのか」と読みます。
ちなみに「初七日」は葬儀を終えてから初めての法要ですが、近年では親族が集まることの負担を考慮して、葬儀当日に行われることもあるそうです。
いかがでしたか? 冠婚葬祭にまつわる言葉は独特の読み方をするものもあり、特に聞き慣れない言葉だと読み方を間違えやすいものです。
とはいえ、アラサー女性としてはぜひ一般常識として覚えておきたいところ。少なくとも、今回ご紹介した漢字はしっかり読めるようにしておきましょう。
参考文献
村石利夫『日本語「間違い」辞典 温厚?温好?一所懸命?一生懸命?どっちが正しい!?』(ベストセラーズ)
文/大内千明 画像/PIXTA(ピクスタ)(shimi)、Shutterstock(Matej Hudovernik、Smokedsalmon、aijiro、norinori303)
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