ビートルズのバンド創成期を描いた舞台『BACKBEAT』に出演する愛加あゆさん。インタビュー後編ではCLASSY.でも発信している〝ウェルビーイング〟なライフスタイルについて愛加さんの考え方をお聞きしました。
――考え方などメンタリティの面で意識されている〝ウェルビーイングなこと〟について教えてください。
コロナ禍になって先が見えない不安な気持ちが世界中を覆い、何事も我慢すべきという風潮になりましたよね。食事もオシャレも外に出ることも…。私は姉(元宝塚星組トップ娘役・夢咲ねねさん)と一緒に住んでいるので支え合える家族が近くにいたにもかかわらず、そんな毎日を続けていたら二人同時に気分がガクンと落ちてしまったんです。「これではいけない! どうしたらいいんだろう?」と思って姉と話し合った結果、「いったん我慢するのをやめよう!」というシンプルな答えに行きつきました。特別な食事も可愛い服も好きな場所に行くことも、ただ生きるだけでしたら要らないことかもしれません。でも、気持ちを前向きに維持するためには必要なことだとわかったんです。贅沢三昧というわけではありませんよ(笑)。今はルールをきちんと守りながら、やりたいと感じたことをやっています。姉とは、何か頑張ったときや記念日などに「美味しいものを食べよう!」となることが一番多いですね(笑)。美味しいものから元気をもらって「明日から頑張るぞ!」ってなっています。こんなウェルビーイングな考え方で、私たち姉妹は単純だけど前向きに進んでいます(笑)! そして今年は卯年の年女! 何事も身軽にやっていきたいと思っています。行きたいなと思った所に行き、やりたいことがあったらチャレンジしたいです。
――幼い頃、愛加さんが卯年なのをお姉様のねねさんが羨ましがっていたそうですね。
姉は両親に「私も卯年がいい! 卯年にしてー!」と頼んだそうです(笑)。どんなに頼んでも叶うわけはないのですが。小さい頃って可愛い卯年に憧れるんですね。私は「卯年にしてくれてありがとう」と思っていました(笑)。
――「これがあればハッピー! 頑張れる!」というものは何ですか?
家族! 家族がめちゃくちゃ大事です。家族がいるから頑張れているので、家族を大事にしていきたいです。家に帰れば姉と可愛い愛犬と愛猫がいることがとてもありがたいです
。
――趣味の写真は撮れていますか?
最近、あまり撮れていないです…。でも、今回演じるアストリッド・キルヒヘルは写真家なので、役に活かせることがあるかな?と思っています。ビジュアル撮影のときに使ったカメラは今まで使ったことのないものだったので、四苦八苦してしまいましたけど(笑)。
――愛加さんはどんな写真を撮るのがお好きなんですか?
ポートレートを撮るのが好きです。アストリッドもポートレートを撮っていたようです。私は舞台の合間に共演者のポートレートをよく撮るのですが、今やっている舞台は早変わりが多過ぎて全然撮れていないです(笑)。
―-愛加さんのインスタグラムに共演者さんのポートレートが出ていましたが、素敵でした!
ありがとうございます! 『BACKBEAT』でも撮れるタイミングがあるといいのですが。でも仲良くなっていないのに写真を撮ってしまうと失礼なので、お稽古場などで関係性を築いていきたいと思っています。いい写真が撮れたらインスタにアップできるかも? それどころではない気もしますが(笑)。
『BACKBEAT』
世界的ロックバンド・ビートルズはもともと5人編成だった。アートとロック、青春の光と影を20曲以上もの生演奏で綴るバンド創成期の青春物語。【作】イアン・ソフトリー スティーヴン・ジェフリーズ【翻訳・演出】石丸さち子 【音楽監督】森 大輔 【出演】戸塚祥太(A.B.C-Z)加藤和樹 辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)JUON(FUZZY CONTROL)上口耕平/愛加あゆ/鍛冶直人 東山光明 西川大貴 加藤 将 工藤広夢/尾藤イサオ 4月23日のプレビュー公演を皮切りに兵庫、熊本、大阪、東京で5月31日まで上演。
愛加あゆ
‘05年宝塚歌劇団に91期として入団。愛らしい容姿と実力で入学当初から注目を集める。’12年雪組トップ娘役に就任。‘14年退団。退団後は『王家の紋章』『ピピン』等の舞台作品のほか、ドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』『東京男子図鑑』などにも出演し活躍の場を広げている。
撮影/平井敬冶 ヘアメーク/伊藤こず恵、国府田雅子[b.sun]、田坂貴恵 スタイリング/ゴウダアツコ 取材/よしだなお 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)