宮藤官九郎さんが作・演出を務める大人計画の『ウーマンリブ』シリーズ。待望の第15作目『もうがまんできない』の上演を前に、新キャストとして加わった仲野太賀さんにインタビュー! 後編ではいま30歳でまさにCLASSY.世代の仲野さんが考える〝ウェルビーイングなこと〟を中心にお話していただきました。
――CLASSY.で発信しているウェルビーイングな考え方について、読者と同世代の仲野さんがメンタル面で実践されていることを教えてください。
なるべくユーモアを持ちたいと思っています。友達と笑っていたいのはもちろんですが、初めてお会いする方と接するときこそ、「ここは笑ってもいい空間だよ」という雰囲気にしたいです。クスッと笑える状況って、そこにいる皆がその場になじめて居心地がよくなると思うんです。無駄な力が入っていない過ごしやすい空気のほうが、よりクリエイティブなことが生まれる気がします。何より、寝る前に「今日は楽しかったな」って思ってもらいたいです。
――具体的にはどんなことをしていますか?
なるべく声をかけるようにしています。意識していてもできていないこともありますが。隙があったらジョークも言いたいので、面白いジョークをもっともっと増やしたいです(笑)。
――シンプルに「これがあると機嫌がよくなるもの」はありますか?
美味しいごはんです! 毎日「食べログ」をチェックしていて依存症になっているくらいで(笑)、それくらい美味しいものさえあれば生きていけます。でも、暴飲暴食してばかりの反省する毎日です。
――健康管理のために気を付けていることはありますか?
かなりわがままな食生活なんですがそこまで太らないので…何もやっていないです。すみません!(笑) 役作りで必要だったらトレーニングをして体づくりをしますが、普段は基本的に楽なほう楽なほうに行ってしまうので。先週は週3日焼肉で、週2日カレーでした(笑)。味覚もかなりわんぱくです。太ることはなくても、暴飲暴食すると病院に行かないといけないほど肌が荒れるので、意識改革しないとだめだと思っています。
――ストイックなイメージがあったので意外です。
そんなイメージがあるとしたら、今話したことは無しにしてもらってストイックなイメージのままでいていただきたいです(笑)。そう思ってくださっているお知り合いの方には「イメージどおり、ストイックだったよ」とお伝えください(笑)。
――前回のインタビューでお稽古期間中に「自炊したいと思います」とおっしゃっていましたが、どんな料理が得意何ですか?
「自炊したい!」という願望なので…料理が得意なわけではないんです。作れるのはカレーとパスタのみです(笑)! これからレパートリーを増やします!
――30歳になられたばかりですが、どんな30代にしたいですか?
30歳は違いますね! 今年の2月に30歳になったばかりなんですけど(笑)<※取材は2月>。20代はやはり繊細で落ち込むことも多かったんです。歳を重ねるにつれて傷つかない方法がわかってきたぶん、防御力が高くなっている気がします。傷ついていないふりをしているだけとも思いますが、そうすることで強くなれるんじゃないでしょうか。実際に強いかどうかよりも「30歳になった俺、強い!」と信じて(笑)、楽に生きながら思いっきり面白い事をやってやるぞ!と思っています。
ウーマンリブ vol.15『もうがまんできない』
宮藤官九郎の〝今やりたいこど〟をストレートに表現する『ウーマンリブ』シリーズ』。コロナで断念した幻の公演が新キャストを迎え、満を持して上演決定。阿部サダヲをはじめとする続投メンバーに、仲野太賀、永山絢斗、皆川猿時が新たに参加。作・演出/宮藤官九郎 出演・阿部サダヲ、仲野太賀、永山絢斗、皆川猿時、荒川良々、宮崎吐夢、平岩紙、少路勇介、中井千聖、宮藤官九郎 企画・製作/大人計画(有)モチロン 【東京】4月14日(金)~5月14日(日)本多劇場 5月18日(木)~5月31日(水)サンケイホールブリーゼ
仲野太賀
‘93年生まれ。東京都出身。’06年俳優デビュー。‘21年、映画『すばらしき世界』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞、ブルーリボン賞助演男優賞などを受賞。近年の主な出演作は映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』『静かな雨』『生きちゃった』『泣く子はいねぇが』『あの頃。』、ドラマ『コントが始まる』『#家族募集します』などがあり、‘22年はドラマ『捨われた男』『初恋の悪魔』『ジャパニーズスタイル』で主演を務める。
<仲野さん着用衣装>ジャケット¥52,800Tシャツ¥31,900パンツ¥57,200(すべてタイガ タカハシ 問合せ先 https://taigatakahashi.com/
撮影/平井敬冶 ヘアメーク/高橋将氣 スタイリング/石井 大 取材/よしだなお 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)