アナウンサーを飛び越えて…日テレ女子アナが語る“ウェルビーイング”なキャリアの展望

アナウンサーとしての仕事に邁進する一方、“新たな可能性を模索したい”という想いからアパレルブランド「Audire(アウディーレ)」のプロデュースも手がける日本テレビの郡司恭子さん、杉原凜さん、忽滑谷こころさん。“ウェルビーイング”がテーマのインタビュー後編では、職場での人間関係やこれからのキャリアをトピックスに、働く女性として感じる等身大の気持ちを教えてもらいました。

人間関係で大事にしているのは「意見と感情を切り離す」こと

ー社会で働く上で絶対に必要な人

ー社会で働く上で絶対に必要な人間関係をスムーズに構築するために、意識していることはありますか?

郡司さん:後輩も増えて、先輩もいて、アラサー世代ってちょうど中間の位置にいますよね。先輩に伝えたいこの意見、どうしたら上手く伝わるのか。後輩ってどう指導するのがいいのか。私が大切だなと思っているのは、感情で話さず「どういう風に伝えたら、わかりやすいかな」と客観的に考えること。感情と切り離して考えることで、先輩に指導を仰いだり後輩にアドバイスしたりしやすくなるって気が付きました。とはいえまだまだ悩むことも多くて、さっきもメイクルームで「どうしたらいいんだろう」って頭を抱えていて(笑)。でも、この二人はそれに対して自分の意見を言ってくれるし、「こうしたらどうですか?」って提案もしてくれるんです。相手が素直な気持ちで話してくれると、世代は関係なく心地よく仕事ができるんだなって思います。ワンチームだなって感じますよね。

杉原さん:私から見ると、こうやって先輩が後輩に悩みを共有してくれるってことがうれしいですよね。先輩だけど親近感が湧くし、気持ちの距離も縮まる気がします。悩みとか、時には弱音を話してくださることで先輩方が考えていることもわかるし、自分も何か困ったときに話しやすくなりますね。話しやすい環境づくりが大切だなって思います。

「仕事の幅を広げていこう」と考えるようになったきっかけは…

ー日本テレビの社員としてキャリ

ー日本テレビの社員としてキャリアを多様化させたいと考えて「Audire」を立ち上げたと郡司さんはおっしゃっていましたが、杉原さん・忽滑谷さんはこれから新しくチャレンジしていきたいことはありますか?

忽滑谷さん:イラストのお仕事をしていきたいです。実は今回の「Audire」のノベルティのイラストも描かせていただいたんです。小さい頃からやっていたイラストを活かして、また違う発信ができたらいいなって思っています。このイラストで元気になる人が増えたり、日本テレビのことを知ってもらえたりしたら、とてもうれしいですね。そして、それが自分の新しい仕事にも繋がればなって思います。今までアナウンサーとしてできる業務の幅は限られていると思っていたけれど、「Audire」に携わるようになって考えが変わった気がします。ちょっとずつお仕事の幅を広げていけたらいいなって思っています。

性別のイメージを乗り越えて実況のプロフェッショナルを目指したい

杉原さん:私はアナウンサーとし

杉原さん:私はアナウンサーとしての枠を飛び越えて、という話ではないのですが、実況にもっともっと力を入れていきたいです。まだスポーツ実況ってどこか男性がやるイメージがあると思うんです。だけど、郡司さんはゴルフの実況をされていますし、私も駅伝を少しずつやらせてもらっていたり、徐々に女性も実況で活躍し始めていて。「もっとやりたい! 」という楽しさも感じていますし、もっと実況という仕事に女性が踏み込んでもいいんじゃないかって思います。私たちが前線に立って実況することによってスポーツに興味を持つ人が増えたらうれしいですし、性別にフラットな仕事が増えたらいいなと。性別による壁がなくなって、当たり前になったらいいなと思っています。

ー郡司さんの背中を見て、新しいチャレンジへの気持ちが高まる。先輩から後輩へとバトンが受け継がれていくって素敵ですね。

郡司さん:女性実況のパイオニアになりたいと思って実況の仕事を始めたんですけど、こうやって仲間が増えることはすごくうれしいです。

杉原さん:郡司さんがゴルフで、後藤(晴菜)さん、杉野(真実)さんが駅伝。女性だって実況の仕事をするんだっていう姿を見せてくれている先輩方を追いかけて、後輩の私も仕事の幅を広げていきたいなって思っています。

「Audire」をアナウンサーたちの魅力を発信するきっかけにしたい

ー郡司さんは今後どんなことに挑

ー郡司さんは今後どんなことに挑戦していきたいでしょうか?

郡司さん:私は二つあります。どちらも「Audire」を通して実現したいことで、一つは日本テレビアナウンサー陣のまだ世に出ていない魅力や才能を発信して届けていくこと。今回のノベルティをぬか(=忽滑谷アナ)のイラストで作ったのも、企画書を書いている時期からずっと温めていたアイディアで。「Audire」を通して仕事にできることがたくさんあると思うので、そういう知られざる才能を世に知ってもらうきっかけのような場所にしていけたらうれしいです。もうひとつは、女性たちが選びたいと思うブランドの一つに「Audire」がなれるよう育てていくこと。そのためには、商品を届けるという一方的な発信だけでなく、トークショーをしたり、他業種の方々と意見交換できる交流の場を作ったりしていきたいなと思っていて。「Audire」を通して、女性の皆さんともっとインタラクティブな関係になっていきたいです。

ー新たなキャリアを作っていくみなさんのご活躍をこれからも楽しみにしています! ありがとうございました。

郡司さん杉原さん忽滑谷さん:ありがとうございました!

ーーーーーーーーーー

全4回のインタビューで、新規事業である「Audire」に込めた思いや働く女性としての“ウェルビーイング”、これからのキャリアの展望について話してくれた日テレアナウンサーの3人。CLASSY.読者と同世代だからこそ、等身大の意見が印象的でした。

撮影/杉本大希 取材/石津愛子 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

Magazine

最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

Pickup