同じことを伝えていても「言い方」次第で受け取られ方が大きく変わってしまうもの。よかれと思ったのに相手を不快にさせてしまう「言い方」もあれば、信頼感や好印象を与えられる「言い方」も。せっかくなら上手な「言い方」で自分も相手もハッピーに!
どんなシーンでも共通する「言い方」「話し方」のルールとは?
普段から無意識に使っている「言い方」が相手を不快にさせてしまったり、あなたの印象を悪くしてしまうことも。気持ちのいい関係を築くために「言い方」のコツを学びましょう。
「ネガティブワード」を使わない
何かを否定するなど、ネガティブな言葉は人間の心理に大きく影響します。気持ちがマイナス方向に引きずられてしまい、仕事のモチベーションダウンやプライベートの人間関係の不和の原因にも。ポジティブな言葉を意識して選ぶことは良好な人間関係を築く上で不可欠です。
できるだけ「具体的に」伝える
特に仕事において避けたいのが曖昧な表現によるトラブル。「後で」「今日中に」という表現ではなく、「14時までに」など、より具体的に伝えましょう。「徹底的に」「ちゃんと」という言い方も、誰が聞いても理解できる具体的な数字で示すように意識して。
「解釈」「比較」をしない
相手を他者と比較する、自己流に解釈するなど、「上から目線」と感じさせる言葉に気をつけて。「あなたはまだいいほう」など個人的な問題に関しての比較や解釈は、他人事だから言える軽はずみな発言と思われることも。「そうなんですね」と受け止めるのが◎。
「同感」より「共感」する
人との適正な距離感を保つには「同感」するのではなく「共感」に徹すること。「それわかる!」という同感は距離を縮めすぎて相手に依存心を抱かせてしまう言葉。「あなたはそう思ったんだね」と相手の気持ちにフォーカスした共感の言葉で返すことを意識して。
「クローズドクエスチョン」は避けて
「仕事は順調?」などイエスかノーでしか答えられない「クローズドクエスチョン」は順調でも自慢するのは気が引けるし、順調でなければ話したくないので、どちらにしても返事に困るだけ。「最近どう?」など相手が自由に答えられる「オープンクエスチョン」で聞くのが正解。
適度な「距離感」をキープ
相手と信頼関係を築くことは大切ですが、距離が近づけば近づくほど、人間関係で摩擦が起こったり依存が起きたり、消耗することも多くなります。依存関係の原因となる「同感」の言葉を避けるほか、親しい間柄でも最低限の礼儀をもってやり取りしたいもの。
お話を伺ったのは…『言いかえ図鑑』シリーズ著者・大野萌子さん
公認心理師・産業カウンセラー。企業内カウンセラーとしての長年の現場経験を生かし、人間関係改善に必須のコミュニケーションについて講演、研修、著作で発信。『言いかえ図鑑』シリーズは累計51万部のベストセラー。
イラスト/つぼゆり 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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