山口県の東南部の一市三町(柳井市、平生町、上関町、周防大島町)からなる室津大島地域。近年、サイクルツーリズムの名所として注目を集め、〝サザンセト〟とも呼ばれるエリアです。また、柳井市は江戸時代には、岩国藩のお納戸と呼ばれるほどの商都で、当時の面影が残る白壁の街並みを散策すればタイムスリップした気分を味わえます。観光地としても人気のあるこの室津大島地域は、年間を通して温暖な気候なことから、瀬戸内海で育まれる海産物や、暖かな気候に育つ野菜や果物など、バラエティ豊かなグルメに恵まれているのも魅力。今回は、数ある特産品のなかから、CLASSY.ONLINEが厳選した「お取り寄せグルメ5選」をご紹介します!
1.「金魚ちょうちんブレンドコーヒー&自然薯ドーナツセット」¥3,240(税込)
しあわせギフト工房まつもと
コーヒー豆のような形をしたつぶらな目のパッケージが愛らしい「金魚ちょうちんブレンド」と、“自然薯栽培発祥の地”と呼ばれる柳井市の自然薯をたっぷり使った「自然薯焼きドーナツ」の組み合わせ。どちらも地域ブランド「きんさい柳井」認証品で、柳井市のしあわせギフト工房まつもとのオリジナルセットです。
柳井市の伝統工芸品・金魚ちょうちんのモチーフが描かれるこのコーヒーは、柳井市でスペシャルティコーヒーのみを扱うフジヤマロースターズの商品。コーヒー競技会で全国入賞している藤山夫妻が手がけた本格ドリップバッグです。赤い金魚の「あっさり」は、太陽の下ゆらゆらと青空を泳ぐ真っ赤な金魚ちょうちんをイメージしたというエチオピア2種類のブレンド。繊細ななかにも華やかさがあり、甘い余韻が楽しめる味わいです。青い金魚の「しっかり」は、灯りが灯された幻想的な夜の金魚ちょうちんをイメージしたブレンド。深煎りで飲みごたえがあるのに後味はすっきり。エチオピア、ケニア、インドネシアの豆を使用しています。
粘りの強さが特徴の自然薯を使った焼きドーナツはプレーン、チョコレート、そして山口県が開発したハナッコリー(中国野菜のサイシンとブロッコリーを掛け合わせた野菜)の3種類。小麦粉と山口県産米粉の生地に自然薯をふんだんに加えることで、しっとり&もっちり食感が心地よいスイーツに仕上がっています。製造元のエムテックスは、お菓子だけでなく機能性食品も製造する企業。つなぎにはコンニャクを使用し、揚げずに焼いて仕上げるなど、そのヘルシーさも折り紙つきです。
2.「ちりめんいりこ(中袋130~150g)」¥540(税込) 「ちりめん味噌 110g 」¥380(税込)
田中海産
ちりめんといえば、柔らかくふわふわとしたシラスの太白ちりめんを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、田中海産の「ちりめんいりこ」は、カタクチイワシを使った上乾ちりめん。太白と比べ、パリッとした食感と凝縮された旨みが特徴です。材料となるのは、周防大島近海で獲れるカタクチイワシの稚魚。これを炊き上げ、乾燥させて煮干しを作ります。美味しさのポイントは、炊き上げの際に、海水を使用していること。これにより、食塩には出せないほのかな甘みが加わります。そのまま食べるのはもちろん、酢の物や大根おろし、炒め物に加えるのもおすすめ。食感のアクセントにもなります。
このちりめんいりこに味噌を合わせた商品が「ちりめん味噌」。地元民には馴染み深い「大島みそ」という麦味噌に、調味料、フライドガーリックやごま油などを加えたご飯のおともです。噛むほどに旨みが染み出すちりめんいりことコク深い味噌の組み合わせは、ご飯が驚くほど進みます。野菜スティック用のディップソースにしても美味しくいただけます。
3.「生レモンチェッロ500ml(オリジナルバッグ付)」¥2,970(税込)
瀬戸内ジャムズガーデン
周防大島は山口県内の約8割以上のみかんを生産する〝みかんの島〟。人口減少などの課題を抱えるこの土地に「100年後に残るこの島の名産品を」という想いで作られたのが、瀬戸内ジャムズガーデンの「生レモンチェッロ」です。レモンチェッロとは、アルコールにレモンの表皮と砂糖を漬けて作られるイタリア発祥のリキュールのこと。その主役となるレモンは全て周防大島産。農作放棄地を再開墾した畑で自社栽培したものや、地元の産業活性化のために近隣農家で栽培されたものを仕入れて使用しています。ひとつひとつ丁寧に洗い、手作業で皮を剥いでいきます。中綿の白い部分はエグみの原因になるため、使用するのは表皮の黄色い部分だけ。10キロのレモンから700グラムしか採れないと聞くと、その希少さを実感します。
本場のレモンチェッロはアルコール度数が30%程度と高く、ドライなお酒ですが、この生レモンチェッロの度数は日本酒程度。レモンの生果汁をたっぷり使って、日本人にも馴染みやすいお酒に仕上げられています。おすすめは、冷やしたものをストレートまたはロックでいただく飲み方。お酒に強くない方は炭酸水やジンジャーエールなどで割ると美味しくいただけます。
4.「鳩子てんぷら」各¥400(税込)
上関水産
創業100年を超える上関水産の「鳩子てんぷら」は、上関近海で獲れた新鮮な魚を贅沢に使った揚げかまぼこ。その名前の由来は、1974年に放送されたNHK連続テレビ小説『鳩子の海』からつけられています。このドラマは上関町を舞台にした物語で、上関水産の近くにある渡船場でも撮影がおこなわれたそう。ごぼう入りのてんぷらを撮影クルーに振る舞ったところキャスト、スタッフが大絶賛!この触れ合いから「鳩子てんぷら」と名付けられ、お店の看板商品となりました。
地元鮮魚を石臼で滑らかなすり身にして油で揚げたてんぷらは、プリプリの弾力とふんわりと香る魚の風味が魅力。カレイなど材料となる魚は水にさらした後、遠心分離機にかけて水分を抜くなど、下処理にしっかりと手間をかけることで、生臭さや雑味などをカット。持ち味である旨みだけを残すようにしています。
元祖の味である「ごぼう」。一味唐辛子を加えてスパイシーに仕上げた「ピリ辛」。通常のすり身に鯛とはもを加えた「鯛はも」の3種類に加え、ミニサイズやスティック状のてんぷらも販売されています。
5.「瀬戸内花嫁たい焼き 6個入り」¥4,500(税込)
瀬戸内花嫁たい焼き 大島店
その名の通り、“花嫁”がコンセプトの「瀬戸内花嫁たい焼き」は、ギフトに喜ばれるおめでたいスイーツ。生クリームを花嫁の被る“角かくし”に、色とりどりの具材を“かんざし”に見立てたその可愛らしさに、全国からの注文が絶えません。見た目もさることながら、その味も一級品!フルーツミックス、みかん、洋梨ベリー、栗抹茶、アンシャンティ(あんこと生クリーム)、ベルギーチョコという6種類は、和と洋を融合させた新食感のたい焼きです。美味しさのこだわりのひとつは、柔らかくふわふわな生地。ケーキのスポンジに近い製造法で、卵をしっかりかき混ぜた後に特別配合の粉を加え、これを一枚一枚丁寧に手焼きして完成します。たい焼きにも“天然”と“養殖”の区別がありますが、その概念を飛び越えた瀬戸内花嫁たい焼きは、まるで“箱入り娘”のように、全工程を手作業で大切に作り上げられています。
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構成/CLASSY.ONLINE編集室