「こんな姿見たくなかった…」見栄を張ったアラサー女性のエピソード3つ

どうして人は、見栄をはるのでしょうか? それは、「自分を少しでもよく見せたい」「周りから高く評価されたい」と思うからですね。

しかし、つまらない見栄を張ったばかりに、それがかえってマイナスの評価に繋がってしまうこともあるのです。

1.かなり太めなのに、彼の前では少食

かなり太めなのに、彼の前では少食
出典: GeorgeRudy/Shutterstock

隆さん(32歳/仮名)が、お見合いをした美江さん(32歳/仮名)は、実際にお会いしてみるとお見合い写真よりも1.5倍ぐらい横に大きかったそうです。しかし話をしてみると、とても感じの良い女性だったので、お見合い後に交際に入りました。

そして、初めてのデート。イタリアンレストランに行った時のことを隆さんは、私に不思議そうに話しました。

「頼んだ料理を本当に少ししか食べないんですよ。体型を気にして、ダイエットをしているのかなって」

身長は伸びないけれど、体重はダイエットすれば落とすことができる。隆さんは、どちらかといえば細身の女性の方が好みだったので、“痩せてくれたら、嬉しいな”と思っていたようです。

そして、2人は何度かデートを重ねて行ったのですが、毎回驚くほどの少食。でも、見た目は一向に変わりません。

ある日、デートを終えて美江さんを最寄り駅まで送りました。美江さんはJR、隆さんは地下鉄だったので、駅で別れ、地下鉄に乗ろうとした時に、携帯がないことに気づきました。

最後に使ったのは食事をしたレストラン。大急ぎで階段をかけ上がり、食事をしたレストランに向かおうとした時に、数メートル先に美江さんの後ろ姿が見えました。

「あれ? 電車で帰ったんじゃ……」

そう思っていたら、美江さんは、駅の近くにあった「とんこつラーメン屋」に、入っていったのです。

ガラスのドア越しに、ラーメンを注文する美江さんの姿が見えました。しばらく中の様子を見ていると、美江さんは出てきたラーメンを美味しそうにすすり上げてました。

「デートでは、鳥が餌を啄ばむ程度しか食べない。でも、終えてから一人でとんこつラーメンを食べていたら、そりゃ、痩せないわ」

体型が維持されていたことに、妙に納得してしまったと言います。このギャップを可愛いと思えればよかったのですが、なんだか気持ちはすっかりシラケてしまったようです。

そして、翌日、隆さんは「交際を終了したい」と伝えたそうです。

2.インスタ映えの手作り弁当の出所は?

インスタ映えの手作り弁当の出所は?
出典: bbernard/Shutterstock

義則さん(35歳/仮名)は、とあるコンビニエンスストアのCMを見るたびに、昨年付き合っていた彼女の絵美里さんを思い出すそうです。お母さんが息子に手作りだと出していた惣菜が、実はコンビニ調達だったというCMなのですが、なぜ、絵美里さんを思い出すのかと言えば……。

「車で遠出する時には、いつも弁当を手作りしてきてくれたんです。ハンバーグや卵焼きがハート型だったり、ウインナーやポテトが海苔やゴマで顔が描かれていたり、かなり凝ったインスタ映え弁当だったんですね」

お弁当の蓋をあけるのが、毎回楽しみだったとか。そして、付き合いも深くなり、初めて彼女の家に招待された時のことでした。

「夕食を一緒に作って食べることになっていたんですが、冷蔵庫の中を見てびっくりしました。コンビニのお一人様用のレトルトハンバーグ、鯖の味噌煮、チンするだけの唐揚げ、カットされてビニールに入っている生野菜サラダが入っていました。

彼女の調理器具は包丁ではなくハサミとステンレスの型抜き。出来合いのハンバーグをハート型にくり抜いたり、ハサミで海苔をカットしたりするんです。料理というよりも、工作の感覚でした」

ハンバーグや卵がハート型でなくてもいいから、ひき肉から作る手作りのハンバーグや、生卵を溶いて味付けして焼く卵焼きが食べたいと思ったそうです。

「彼女の料理をする感覚に違和感を感じてしまって、そこから気持ちのテンションも下がり、自然消滅的に関係は終わりました」

3.恋愛経験は百戦錬磨、だけどウブを装ったら

恋愛経験は百戦錬磨、だけどウブを装ったら
出典: Milles Studio/Shutterstock

留美さん(35歳/仮名)の初体験は、高2の時。そこから、大学時代、社会人になってからも、彼氏が切れたことはなく、恋愛においては百戦錬磨でした。しかしながら、どうもダメンズを引いてしまうことが多く、なかなか恋愛から結婚へと結びつかずにいました。

そして、30歳を過ぎた頃から、出会いもパタリとなくなり、気がつけば35歳、あわてて結婚相談所に入会をしました。

「相談所でお見合いをする男性は、恋愛していない歴イコール実年齢、というような人ばかりでした。結婚をするには、口先だけのヤリモクよりも、真面目で誠実な男性の方が良いというのはわかっていたけれど、そういう人たちを好きになれるかというと、なかなか恋愛スイッチが入らなくて、お見合いには苦戦していました」

そんな時に、5つ年下の博之さんとお見合いをし、交際に入りました。会話から、彼もほとんど恋愛経験がないことがわかりましたが、年下だということもあって、恋愛に不慣れな言動がかえって愛おしく思え、どんどん惹かれていったそうです。彼もまた留美さんに夢中になっているようでした。

そして、初めて旅行に行った夜のことを、留美さんは私に話してくれました。

「経験豊富な女だというのを悟られないように、うまく演技しようと思っていたんです。でも、いざ、そうなったら、彼が緊張していて、なかなかうまくできない。というか、できる状態にならないんですよ」

男性は、焦れば焦るほど、うまく行かなくなります。そんな彼を見ていて、留美さんも放っておけなく、思わず言葉を発してしまいました。

「私がリードしようか?」

一瞬、博之さんの顔が強張ったため、留美さんは失言してしまったと思ったようです。しかし、開き直って留美さんがリードをし始めたら、その後二人は熱い夜を過ごせたのだとか

さらにその後、二人は結婚しました。見栄を張るよりも、本音でぶつかった方が、恋愛はうまくいくというエピソードですね。

 

つい好きな人の前では見栄を張りたくなってしまいます。しかし、いい格好を見せようと背伸びをしていても、それが本当のあなたの姿でなければいつかは相手に見抜かれてしまうでしょう。

本当のあなたの姿を愛してもらうためにも、まずは見栄を張らずに少しずつでもあなたらしさを出せるよう心掛けてみてくださいね。

 

文/鎌田れい 画像/Shutterstock(Cookie Studio、George Rudy、bbernard、Milles Studio)

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