誰もが感じたことのある女友達に対するネガティブな感情や、モヤモヤした気持ち。それって女は嫉妬深い生き物だから?それとも私の性格が意地悪なせい?いいえ。どうやら、モヤモヤの正体はもっと別のところにありそうです。
女性にとってのミソジニーとは〝自己嫌悪〟。脱却することで、生きやすくなるはず
自分の中にある「女嫌い」に向き合い、作品やSNSを通じて発信されている瀧波ユカリさんと山内マリコさん。どうやってミソジニーを乗り越えたの?女友達と仲良くするヒントは?ミソジニーをテーマに語っていただきました。
女性をミソジニーで嫌うと結局、自分が一番疲れてしまう
瀧波:嫌な女子がいたら、個人として嫌えばいい。大切なのは「女だから」という枠で相手を見ないこと。それが難しいのだけれど、そのほうがずっと楽。「アイツ男の目ばっかり気にしやがって。女ってやつはこうだから…」と当てはめると、結局、自分自身のことも見下すことになっちゃう。
山内:女性にとってのミソジニーは自己嫌悪になって刃が自分に向く。他の女性へのネガティブな感情も結局は自分にはね返って自分が傷つくだけなんです。
環境が変わって疎遠になってもいつかまたわかり合える時がくる
瀧波:30代に差しかかるCLASSY.世代って、女子の関係に幻滅して疲れて、学生時代の女友達を切ってしまうということが起きがち。
山内:環境が変わって疎遠になってしまう女友達がいても、恨んだりしないでほしい。人は変わっていくものだし、無理して同じテンションで友達をキープする必要もないし。
瀧波:女性の生きる道が複雑に分かれていくなかで、お互いの環境が変われば意見が合わなくなるのは当然。わかり合えなくなったのは個人の問題ではなく、構造の問題なんです。今は難しくても、いつか人生が交差する時がまたやってくる。その時のための連絡手段は温存しておいてほしいです!
教えてくれたのは...
作家・山内マリコさん
1980年富山県生まれ。最新刊は『すべてのことはメッセージ 小説ユーミン』。『あのこは貴族』など、女性の繊細な心の機微を描き出す作品が多数映画化。『一心同体だった』(光文社)10~40歳まで、それぞれの年代の女子の友情がロンド形式でつながっていく全8話の短編集。
漫画家・瀧波ユカリさん
1980年札幌市生まれ。ドラマ化もされた人気作『臨死!!江古田ちゃん』『モトカレマニア』をはじめ、『ありがとうって言えたなら』、育児エッセイ『はるまき日記』など著作多数。『わたしたちは無痛恋愛がしたい 2』(講談社)恋愛におけるジェンダー不平等、女性がのみこんできたモヤモヤを言語化。最新刊が好評発売中
取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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