「各々」=「かくかく」?「猛者」=「もうじゃ」?読み間違えると恥ずかしい漢字4つ

難しい漢字であれば、読めなくてもそれほど恥ずかしい思いはしないのかもしれません。

しかし、“最低限読み方を覚えておきたい漢字”というのは、読み間違えてしまうと恥をかいてしまうことも……。

そこで今回は、“読み間違えると恥ずかしい漢字”をご紹介します。アラサーの一般常識として、ぜひ読めるようにしておきたい漢字ばかりです!

1.「拾得」

1.「拾得」
出典: Dean Drobot/Shutterstock

「落とし物を拾う」ことを「拾得」と言います。また、よく拾った落とし物のことを「拾得物」と言いますよね。言葉としては聞き慣れているかもしれませんが、漢字表記になると意外と読み間違えやすい言葉です。

「じゅうとく」「しゅとく」ではありませんよ。

「拾得」の正しい読み方は……

 

しゅうとく」です。

また、読み方だけでなく漢字で書く際も間違えやすい「拾得」。「拾」と「捨」の漢字を混同して「捨得」と書いてしまわないように注意しましょう。

2.「猛者」

2.「猛者」
出典: Jacob Lund/Shutterstock

「~の猛者」という表記を目にしたことはあるでしょうか。「猛者」には「強く勇敢な人」「荒々しい人」「ある方面で優れた能力や技術があり、精力的に活動している」などの意味があります。

そんな「猛者」を迷わず「もうじゃ」と読んでしまう人は少なくありませんが、「もうじゃ」だと「亡者(亡くなった人)」になってしまうため、注意しましょう。

「猛者」は……

 

もさ」と読むのが正解です。

ちなみに「もさ」という読み方は、かつて「もうざ」と読まれていたのが略転したものだとされているようです。

3.「各々」

3.「各々」
出典: ESB Professional/Shutterstock

主にビジネスシーンなどで目にすることの多い「各々」。「各々」には「ひとりひとり」「各自」といった意味があり、複数の人やモノを指す時に使う言葉です。

「各」を「かく」と読むことから、「かくかく」と読み間違えられることがありますが、正しくは……

 

おのおの」と読みます。

ちなみに、「各々」は「めいめい」「それぞれ」という言葉でも言い換えることができますよ。

4.「見初める」

4.「見初める」
出典: Kryvenok Anastasiia/Shutterstock

最後にご紹介するのは「見初める」。漢字の読み方から「みはじめる」と読み間違えられやすく、さらに漢字も「見始める」と間違えられやすい言葉です。

「見初める」には「一目見て恋心を抱く」という意味があります。恋に落ちる瞬間は誰にも予想することができず、本当に一瞬ですよね。

そんな「見初める」の正しい読み方は……

 

みそめる」です。ちなみに「見初める」のほかに「馴れ初め(なれそめ)」も、「初め」を「そめ」と読みます。

 

読み間違えると恥ずかしい漢字、あなたはいくつ読めたでしょうか? もし今回、読めなかった漢字があった……という人は、今のうちに正しい読み方を覚えておきましょう。

思わぬところで恥をかかないためにも、読み方があいまいな漢字は時間がある時に調べて、読み方を確認する癖をつけるといいですね。

 

参考文献
根元 浩『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい!大人が読み間違うと恥ずかしい漢字』(中央公論新社)

文/大内千明 画像/Shutterstock(Aaron Amat、Dean Drobot、Jacob Lund、ESB Professional、Kryvenok Anastasiia)

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