自分が読めない難しそうな漢字をさらりと読める人って、何だかかっこよく見えませんか? 賢くて、知識が豊富。そうした印象を周囲に与えるのは、実はそう難しいことではなさそうです。
今回は、“読めると知的な印象を与える漢字”を4つご紹介します。よく耳にする言葉だけど、漢字にすると意外と読めないものを集めたので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.「幼気」
この漢字を見て「おさなげ」と読んだ人もいるのではないでしょうか。「おさなげ」という言葉は確かに存在するのですが、「おさなげ」は「幼げ」が正しい漢字表記です。
では「幼気」と書くこの漢字は……?
正解は「いたいけ」と読みます。
「いたいけ」には「(子どもが)痛々しくていじらしい様子」「幼くてかわいらしいさま」といった意味があり、まさに「幼気」という漢字がしっくりくる言葉です。
2.「屯する」
「コンビニの前にたくさんの若い人たちが集まっている」というような、「一つの場所に多くの人が集まっている様子」を「屯する」と言います。
思わず「とんする」と読んでしまいがちなこちらの言葉……
正しくは「たむろする」と読みます。
「駐屯」「屯田」といった言葉にも用いられる「屯」には「人が寄り集まる」という意味があります。ちなみに「屯」は、重さの単位である「トン」の漢字表記のひとつでもあります。
3.「塗す」
「塗す」という言葉は、料理の本や料理レシピのホームページなどで、料理の手順として出てくることがあります。といっても、ひらがなで表記されていることが多いため、ふだん「塗す」という文字を見る機会はそれほど多くないでしょう。
そんな「塗す」の正しい読み方は……
「まぶす」です。
「塗」という漢字の読み方からイメージして「とす」「ぬす」「ぬるす」などと読んでしまわないように注意しましょう。
4.「熟す」
「熟すは“じゅくす”が正解じゃないの?」と感じる人もいるかもしれません。
もちろん「じゅくす」とも読むのですが、「熟す」にはもうひとつの読み方があるのをご存知でしょうか。
たとえば「量を熟す」「ノルマを熟す」といった使われ方をします。
普段はひらがな表記されることが多い「熟す」ですが、正しい読み方は……
「こなす」です。
複数の読み方をする漢字の場合、どちらの読み方が正しいかは前後の文脈などで判断するといいでしょう。
いかがでしたか? 上記のような漢字を迷わずにパッと読むことができたら、きっと周囲に知的な印象を与えることができるはず。
ぜひ正しい読み方を覚えておいてくださいね。
参考文献
根元 浩『杏仁豆腐はキョウニンドウフが正しい!大人が読み間違うと恥ずかしい漢字』(中央公論新社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(Billion Photos、LightField Studios、javi_indy、Andrii Kobryn、Savanevich Viktar)
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