バリバリ働きたいから都心に住む、子どもやペットとのびのび暮らしたい、働き方が変化して住む場所に対する意識も変わった…。30代のライフスタイルの多様化とともに「どこに住むか」の選択肢も広がっています。
地方でも特に人気の軽井沢・二拠点生活も気になる
都市から離れ、大自然に囲まれた地に移住するという選択で自分の理想とする新生活をスタートさせる人も増えています。
軽井沢エリア=移住者がどんどん増えて不動の人気
地方のなかでも他にはないステータスを感じさせるのが軽井沢。気候のよさや自然の美しさ、街の面白さに惹きつけられた移住者が絶えません。
実際に住んでる人に聞きました!
山と自然、興味のあった仕事に惹かれて移住あと数年は住む予定です(M・Sさん 37歳/軽井沢在住)
軽井沢移住のきっかけは雑誌で見たホテルで働きたいと思ったこと。女性限定のシェアハウスに住んでいます。都市部に住んでいた時はずっと仕事のことを考えていましたが、今は非日常がすぐに感じられる場所なのでオンオフの切り替えができるように。登山も好きなので休日はアクティブに過ごしています。コワーキングスペースや新しいお店ができたり、どんどん面白くなっていて、癒されるだけでなく刺激もある街です。
毎日が「オンシーズン」男の子2人を育てる場所としても最適(RIN@軽井沢移住さん 34歳/軽井沢在住)
夫婦でリモートワークになった2年前から移住を考え始め、Twitterで見つけた新築戸建て賃貸に移住。免許を取り、車も購入しました。虫嫌いだった2歳と4歳の息子たちも今では毎日虫捕りをしたり自然遊びを楽しんでいます。周りの移住者とも触れ合う機会が多く、新しい世界が広がって楽しいです。新緑や紅葉など日常の中に目を奪われるような美しい光景が溢れている日々に幸せを感じています。
このエリアの物件の相場は?
シェアハウスは個室6畳、共益費込で月5万円台~(+退去時に返金される保証金5万円程度)。中軽井沢駅で空きをみつけるのはかなり難しい状況。戸建て賃貸は築年数が古い物件なら駅から徒歩5分6SLDKで20万円など、ファミリー向けでも首都圏に比べると広い物件に住むことが可能。
気候のよさは大きな魅力、生活コストは高め?
移住先として人気が高い軽井沢。小1時間で東京に行けて終電まで遊べて、普段は自然に囲まれた環境で過ごせて広々とした戸建てに住めるのは魅力です。車が必須であることと、冬の光熱費・外食費が高いことで、結果的には東京に住むのとコストは変わらない可能性も。物件としては人気エリアであることは確かですが、湘南と同様に買い手がゆとりがある人に限定されるので、物件を購入した時の資産価値は思ったほど期待できない側面も。
教えてくれたのは
風呂内亜矢さん/ファイナンシャルプランナー
26歳の時に貯金80万円でマンションを購入したのをきっかけに1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®資格を取得。現在は株式、外貨預金、投資信託、不動産の家賃収入で資産を運用。メディアやYouTubeチャンネル『FURO UCHI vlog』にてお金に関する情報を発信。
イラスト/green K 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc