今回は、CLASSY.ONLINEでは最も取り上げる回数の多い「訓読み漢字」の紹介です。その出題範囲は、「常用漢字内ではあるが、常用漢字表には示されない訓読み」つまり「表外訓」です。難しいものもありますが、漢字自体は音読みの熟語でよく目にするものばかりなので、漢字の意味をよく考えながら読んでみてください。
1.「均す」
最初は「均す」です。「均」は、「平均(ヘイキン)」「均一(キンイツ)」などで用いられる音読み「キン」が常用漢字表で示されますが、それに対して、訓読みの記載はありません。では、例文を提示します。「建築現場で土地を均す」。この「均す」は何と読むでしょうか?
正解は「均(なら)す」でした。「地面など高低や凹凸(オウトツ)をなくして平らにする・平均する」の意味で使います。
2.「傾げる」
次は「傾げる」です。「傾」は、「傾向(ケイコウ)」「傾斜(ケイシャ)」などで用いられる音読み「ケイ」と、訓読み「傾(かたむ)く」「傾(かたむ)ける」が示されます。例文は「子供が首を傾げる」。この「傾げる」は何と読むでしょうか?もちろん「かたむげる」ではありません。
正解は「傾(かし)げる」でした。意味は「斜めにする」つまり「傾ける」と同じです。
3.「謙る」
最後は「謙る」です。「謙」は、「謙譲(ケンジョウ)」「謙虚(ケンキョ)」などで用いられる音読み「ケン」のみが常用漢字表では示されます。例文を示します。「顧客に対して謙る」。この「謙る」は何と読むでしょうか?
正解は「謙(へりくだ)る」でした。「相手を敬う気持ちで控えめな態度をとる」。つまり、熟語「謙遜(ケンソン)」の意味と同じです。ですから、「遜」も「遜(へりくだ)る」と表外訓ではありますが、同じ訓読みで読むことができますので、あわせて覚えておきましょう。
いかがでしたか?常用漢字とは言え、「表外訓」になるとちょっと考えてしまうものもありますね。では、今回はこのへんで。
《参考文献》
・「広辞苑 第六版」(岩波書店)
・「国語大辞典」(小学館)
・「新明解国語辞典 第八版」(三省堂)
・「明鏡国語辞典 第三版」(大修館書店)
・「新字源」(角川書店)
・「古語林」(大修館書店)
文/田舎教師 編集/菅谷文人(CLASSY.ONLINE編集室)
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