【木村文乃×広瀬アリス・スペシャル対談】まつ毛も凍る極寒ロケで木村さんが挑戦したことは…?【七人の秘書 THE MOVIE】

美女たちが片っ端から悪い奴らを成敗する、痛快な設定の人気ドラマが映画化! 『七人の秘書 THE MOVIE』の公開を前に、木村文乃さんと広瀬アリスさんのスペシャル対談を公開。前編ではお互いの印象と、極寒の雪山でロケを敢行した今回の作品について語っていただきました。

――ドラマに続き、完全無欠のカ

――ドラマに続き、完全無欠のカリスマ秘書・望月千代を演じた木村さん。映画化されると聞いた時の感想を教えてください。
木村 ドラマの時、「続編ができたらいいね」とみんなと話していたのですが、まさかこんなに早く映画になるとは!という気持ちでした。アクションなどドラマの3倍くらいスケールの大きいシーンが満載なので、きっと楽しんでもらえると思います。
――天真爛漫な末っ子的存在の秘書・照井七菜を演じた広瀬アリスさんは、いかがでしたか?
広瀬 映画化と聞いて嬉しかったです! 私はウエディングドレス姿のシーンもあるのですが、ドジな七菜がどうなるのか楽しみにしてほしいです。
――お二人が今作で共演する前と後の、お互いの印象を教えてください。
木村 私たち、アリスちゃんが10代の時に共演してるんです。
広瀬 (木村さんは)先生です(笑)
木村 10年くらい前かなあ。『黒の女教師』という連ドラで、私が教師で彼女が生徒役でした。
広瀬 私の担任の先生でした。ドラマ『七人の秘書』で会った時も私にとっては〝先生〟というイメージが強かったので、立場が上の人っていう感じです(笑)。でも今作の役の関係もある意味、上司のような存在です。
木村 アリスちゃんは、以前からすごく気を遣う人で明るくて素敵な人だなと思っていました。ドラマの撮影が終わってからもバラエティ番組で彼女を見る機会があったんですが、その明るさは変わらないなあ~って思って(笑)。裏の顔はゲーマーなんですけどね(笑)。マンガも好きだから、現場では『どんなマンガがお勧め?』なんてマンガの話を随分しましたね。

――ドラマから映画まで長期間の

――ドラマから映画まで長期間の撮影を経て、お互いに意外だったことは?
広瀬 意外とクールじゃない(笑)。私のなかでは木村さんって〝ザ・クール〟なイメージだったんですけど、結構、抜けたところもいっぱい見られて、「可愛い♡」って思ったり(笑)。
木村 10年の時を経て、上司からだんだんと降格しました(笑)。アリスちゃんに対して、意外なところはないかな。裏表がないから、今見てるこのまんまがアリスちゃんなんだろうなって思います。印象的だったのは…今作では女子が7人集まっているので、空き時間には『こういう時はどうすればいいか』みたいな情報交換をするんですね。たとえば『眠れない時はどうすればいい?』とか。アリスちゃんは、そこで勧められたものは絶対にすぐ買う(笑)。
広瀬 私、共演の皆さんのようになりたいので。私の私物、『七人の秘書』の現場で情報を得て買ったものがたくさんあります。
木村 「あれ、効きました!」って、その結果もすぐ教えてくれる(笑)。

――劇場版の舞台は真冬の信州。

――劇場版の舞台は真冬の信州。日本アルプスでのロケは映画ならではのスケール感で美しい景観も見どころですが、極寒の雪山での撮影は大変だったと思います。
広瀬 めっちゃ寒かった(苦笑)。
木村 ちょっと積もってるっていう雪じゃないから。胸の高さまで雪があるからね。
広瀬 初めてまつ毛が凍りました(笑)。
木村 ロケ地の気温が-17℃とか。私たちが撮影した時はまだ温かいって言われてました(苦笑)。

――特に秘書役の皆さんはドレス

――特に秘書役の皆さんはドレスなど薄着の衣装のシーンも多く、寒さとの闘いだったかと。対策はしていましたか?
広瀬 対策のしようがなくて…。
木村 雪景色を壊したくないから、私たちがお芝居している場所とスタッフのいる場所がすごく離れていたんですね。温かい飲み物を持ってきてくれても、私たちのもとに届く頃には冷めてしまっていて。
広瀬 でも雪山の映像はめちゃめちゃキレイでしたね。
木村 空気が澄んでいるのがよくわかりますよね。
――そんな雪山での過酷な撮影中、楽しみや息抜きはなんでしたか?
木村 私はスキーしました。
広瀬 えー! 知らないうちに~(笑)。
木村 スノボもやっちゃった!(笑)。
広瀬 なに~(笑)。私はもう、入浴剤に頼ってました。夜の撮影が結構多かったし、朝もめちゃめちゃ早くて薄暗いうちからスタンバイして撮影していたので、ホテルに戻って入浴剤を入れたお風呂に入るのが楽しみでした。今日は2個入れちゃおう!とか(笑)。
木村 昼間だと雪が溶けちゃうので、朝や夜の撮影が多かったんですね。アリスちゃんが無表情で朝ごはんを食べてる顔が忘れられない(笑)。ずっと一点を見つめながら食べてましたね(笑)。

――その他に撮影中に印象的だっ

――その他に撮影中に印象的だったエピソードがあれば教えてください。
木村 アリスちゃんがウエディングドレス姿で雪山を走るんですけど、すぐにメークやドレスが乱れるんですよ。それをメークさんたちが直しに来るんだけど、待ってる間、あまりにも乱れてる姿が面白くて写真を撮ろうとしたら、ものすごい面白い顔をしてくれる(笑)。ウエディングドレスを着てこんな変顔するの、この人だけだなと思って(笑)。
広瀬 (笑)
――すごいサービス精神ですね。
木村 そうなんですよ。絶対に相手を楽しませようっていう気持ちが常にあって…いつ、気を抜くの?
広瀬 家でゲームをやってる時は無ですよ。でもゲームに勝つと、ひとりでも「イェーイ」って大声出して喜んじゃうので、寝てる犬たちが起きてきちゃう(笑)」

――お二人ともお忙しい日々だと

――お二人ともお忙しい日々だと思いますが、仕事に対するモチベーションをキープするコツはなんでしょう。
広瀬 (撮影を)まいて帰ること(笑)。そのぶん、家でゆっくり過ごします。
木村 今回の撮影でも、監督が「今日はまくよ!」って言ってくれていました。「寒いからまいて帰ろう、早くあったまろう」ってみんなが思うと、いい雰囲気でテキパキするし。早く終わった時は贅沢だなって思います。
広瀬 そうね、贅沢だね。今日は飲まないと思ってたけど、ビール飲んじゃおって(笑)。
木村 そうだよね(笑)。
広瀬 仕事の帰り道に「今日はなに飲もうかな」って、お酒のことを考える時間も楽しいですよね(笑)。

木村文乃
‘87年10月19日生まれ 東京都出身 血液型 AB型●’06年、女優デビュー。おもに映画、ドラマに活躍。近年の主な出演作は映画『居眠り磐音』、『ザ・ファブル』シリーズ、『99.9-刑事専門弁護士』シリーズ、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、ドラマ『七人の秘書』『#家族募集します』など。ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭に正式出品された主演映画『LOVE LIFE』が公開中。

広瀬アリス
94年12月11日生まれ 静岡県出身 血液型 AB型●‘08年よりモデル、女優として活躍。’17年NHK連続テレビ小説『わろてんか』で注目を集める。近年の主な出演作は映画『AI崩壊』『サイレント・トーキョー』『地獄の花園』、ドラマ『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』シリーズ、『探偵が早すぎる』シリーズ、『知ってるワイフ』『恋なんて、本気でやってどうするの?』など。’23年NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演。


『七人の秘書 THE MOVIE』
表では名もなき秘書たちが、裏では弱きものを救う〝影の軍団〟として悪い奴らを成敗する人気ドラマの劇場版。今度のターゲットは信州一帯を支配する「九十九ファミリー」。表向きは経済を潤す地元の名家だが、実は私腹を肥やすためには手段を選ばない極悪一家だった。過去最大の悪人を懲らしめるため雪深き地に向かう七人を待ち受けていたのは!? 出演/木村文乃 広瀬アリス 菜々緒 シム・ウンギョン 大島優子 室井滋 江口洋介 玉木宏 濱田岳 吉瀬美智子 笑福亭鶴瓶 他。脚本/中園ミホ 監督/田村直己
●10月7日(金)全国東宝系にて公開

【衣装】<木村さん>ピアス¥126,500パールピアス¥121,000(ともにヴァンドーム青山本店☎03-3470-4061)イヤーカフ¥6,600(プラス  ヴァンドーム青山 ジェイアール名古屋タカシマヤ店☎052-566-8322)リング¥118,800、¥68,200(ともにHirotaka 表参道ヒル☎03-3478-1830)<広瀬さん>ブルゾン¥132,000ドレス¥66,000トップス9,900(すべてオーラリー/オーラリー☎ 03-6427-7141)ブーツ¥123,200(クレジュリー/ブルーベル・ジャパン☎ 03-5413-1050)
撮影/木村 敦 ヘアメーク/井村曜子(éclat)<木村さん>、宮本愛(yosine.)<広瀬さん> スタイリング/申谷弘美(Bipost)<木村さん>、梶原浩敬(Stie-Lo)<広瀬さん> 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)

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表紙モデル:山本美月

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