【元宝塚・柚希礼音さん&美弥るりかさんインタビュー】星組で一緒だった先輩・後輩がふたたび共演!

洪水のようなソング&ダンスとともに彩り豊かな演出で上質なステージをお届けしてきたSHOW-ismシリーズ。11作目となる今回の『BERBER RENDEZVOUS』(ベルベル・ランデヴー)は、オール女性キャストで全編を歌と踊りで綴り、柚希礼音さんと美弥るりかさんが主演を務めます。このお二人に、舞台のことを中心にウェルビーなライフスタイルやパーソナルなことについて、3回に渡り対談していただきました。
第1回目は、舞台にかける思いや見所についてお聞きします!

Q.2010年に始まったSHOW-ismシリーズの最新作『ベルベル・ランデヴー』の出演が決まったときのお気持ちを教えて下さい。

柚希礼音さん(以下柚希)何より

柚希礼音さん(以下柚希)何より、ショーができる!ということが嬉しかったです。宝塚時代はショー三昧でしたが、退団するとショー作品に出演する機会はなかなかないので。公演時間が2時間のストーリー性のあるショーなので、普通のコンサートでもできない普通のミュージカルでもできない、SHOW-ismだからこそできる舞台です。今までにない何かが生まれそう!と、とてもワクワクしています。

美弥るりかさん(以下美弥)私は、ちえさん(柚希さんの愛称)と同じ舞台に立たせて頂けるなんて!と感動しました。ちえさんは私にとって雲の上の存在、神のような方なんです。宝塚時代は私に大きな影響を下さると同時に、親身になってたくさんお世話して下さいました。そんな、いろんな魅力を持ったちえさんと卒業して同じ舞台に…、まだ信じられない夢のような気持ちです。

柚希 本当に巡り合わせだよね。

美弥 宝塚のOGの方とご一緒することはありますが、宝塚時代に縁の深かったちえさんと一緒の舞台に立てるのは、本当にありがたいことだなと思っています。

柚希 私もるりるり(美弥さんの愛称)と一緒に作品を作れてとても嬉しい!星組で一緒だったるりるりが、月組に組替えになったときは「元気でなぁ」と涙のお別れをしたんです。月組で大活躍して惜しまれつつ退団し、それぞれの道でお互いに頑張っていたところで、また共演できるなんて。私のことを神のような存在と言ってくださいましたが(笑)、私にとってるりるりは可愛くて贔屓しまくった後輩です。

美弥 ありがとうございます!嬉しいです!

Q 演出家の小林香さんの作品には、お二人とも過去に出演されています。小林香さんの印象を教えて下さい。

柚希 香さんの作品はどれも、女

柚希 香さんの作品はどれも、女性たちへのエールを感じます。もっと自由でいいんだよ、もっと自分の個性や得意なところを大切にして生きていいんだよと、心に声をかけてくれるんです。歌詞や台詞がとても心に響くので、香さんが熱い思いを込めているからなんだろうなと思います。
そして、私が個人的に感じているのが、その時の作品のテーマがその時の私が抱えている悩みをちょっと突いてくるということです。なので、舞台のお稽古が自分自身の悩みに向き合う毎日になるんです。作品との出会いはタイミングなのに、作品のテーマと私の悩みがリンクするなんて…、不思議な縁を感じます。今回の役も、自分とリンクするところがあるので、香さんが役に私が今超えるべきことを込めてくれたのかな?なんて思っています。
今回の物語は、砂漠に放り出された訳あり女優たちが映画を作ることになるわけだけど、るりるりの役はやらかし女優だよね?香さんはこの役に何を込められたのかな?

美弥 私、何かやらかしているんですかね?

柚希 やらかしてるんちゃうん(笑)?

美弥 え!?本当ですか? ちえさんと私が、昔共演していて再会するというのは実際と同じですが、私はやらかしてはいないと思っているのですが…。それより、お互いが大っ嫌いという設定に驚きました。

柚希 宝塚OG二人を仲良しの親友とかにしなかったのが、さすが香さんと思った!その方が面白そう!

美弥 面白いと思いますが…私がちえさんにすごいことを言うじゃないですか、上からガーッて!台本読んだだけで「ヒエッ」てなりました。

柚希 あえて真逆にしたんだろうね。

美弥 観た方は新鮮に感じるでしょうが、「どうしよう…」と思っています。

柚希 台本読んだ後、私に「ドキドキしちゃいます」って言うから、「本当?」って(笑)。

美弥 めちゃくちゃ緊張すると思います。

Q 他の見所や、カンパニーの雰

Q 他の見所や、カンパニーの雰囲気を教えて下さい。

美弥 見所は、ちえさんが久しぶりに男性を演じるところです!

柚希 宝塚のときみたいな男役ではないですよ(笑)。退団してからも、男性として育てられた女性や、三重人格で出てくる男性を演じたことはありましたが。今回は、私が演じる女性が仕方なく男性役をやるという設定です。どんな感じの男性になるでしょう?私自身が楽しみです。

美弥 ちえさんと踊る場面もあるんです。お稽古はまだなんですけど、今からワクワクしています!

柚希 全員女性キャストというのも珍しいよね?宝塚以来かも。まだキャスト全員にお会いしていないのですが、全員女性ですけど年齢も個性も違う方たちが集まるのが面白そうです。

美弥 今日も何人かのキャストとお会いしましたが、持ち味がバラバラだなと感じました。何となくではなく、ビシビシと(笑)!
ちえさんは女性だけの方がのびのびできるとか、ありますか?退団して間もない頃は「男性がいて緊張しますか?」と聞かれることがよくありましたが。どっちがいいとか、別にないですよね?

柚希 そう。どちらにせよ、私達、人見知りだから(笑)。

美弥 そうです。こう見えて人見知りだから、何にせよ大変っていう(笑)。

柚希 個性があって我が道を行ってくださる方のほうが、人見知りにはありがたいよね。

美弥 人見知りなの、バレなそうですからね(笑)。

柚希礼音(ゆずきれおん)
1999年宝塚歌劇団に85期として入団。卓越したダンス力と華やかな容姿で人気を集め、2009年星組トップスターに就任。2015年退団。退団公演の千秋楽には過去最多となる1万2,000人が集結。退団後は舞台を中心にテレビ等の映像作品でも活躍している。

美弥るりか(みやるりか)
2003年宝塚歌劇団に89期として入団。華のあるダンスと演技力で人気を集める。2019年6月退団。退団公演では二番手としては異例のサヨナラショーが行われる。退団後は中性的で妖艶な容姿を活かし、多くの舞台で活躍している。

SHOW-ism Ⅺ
ショー・プレイ
BERBER RENDEZVOUS(ベルベル・ランデヴー)
演出家・小林香が創造する、独自のセンスと美意識が溢れる人気の舞台SHOW-ismシリーズ。11作目となる今回のSHOW-ism XIは書下ろしの最新作。唯一無二の個性を持つ11人と、さらには超豪華ゲストも迎えたオール女性キャストで全編を歌と踊りで綴りながら、見たことのない化学反応を生み出します。エンターテインメントの輝きを全て詰め込んだ、夢の競演をお楽しみ下さい!
2022年11月20日(日)~12月5日(月)日比谷シアタークリエ

【衣装】[柚希さん]ノースリーブコート¥276,100 ニット¥62,700(ともにマックスマーラ) エコレザーパンツ¥37,400(エス マックスマーラ) シューズ¥187,000(クリスチャン ルブタン) ネックレス¥74,800〈ウッターズ アンド ヘンドリックス〉ピアス¥23,100 リング¥49,500〈ともにイオッセリアーニ〉(すべてアッシュ・ペー・フランス)[美弥さん]トレンチコート¥457,600 スウェットシャツ¥248,600 パンツ¥174,900 ショートブーツ¥223,300〈参考価格〉ネックレス¥957,000〈参考価格〉イヤカフ¥47,300 シルバーリング¥62,700 ブラックリング(ラージ)¥63,800(スモール)¥56,100〈参考価格〉(すべてジバンシィ/ジバンシィ ジャパン)

【問合せ】アッシュ・ぺー・フランス www.hpfrance.com/クリスチャン ルブタン ジャパン 03-6804-2855/ジバンシィ ジャパン 0120-218-025/株式会社マックスマーラ ジャパン 0120-030-535

撮影/木村 敦 ヘアメーク/佐藤エイコ(ilumini.)[柚希さん]、AYA(TRIVAL)[美弥さん] スタイリング/後藤則子(no.23)[柚希さん]、清原愛花[美弥さん] 取材/よしだなお 構成/前田章子(CLASSY.編集室)

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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