「私はメンタルクリニックに行って楽になりました」【強迫性障害と診断された主婦の話】

任される仕事が増え、日々ストレスを抱えるCLASSY.世代。プライベートでも恋愛や結婚、家庭環境と悩みを抱えていても、誰にも話せず辛い思いをしている人が多いという現状が。そんなとき、専門家とのカウンセリングが心を軽くしてくれるかもしれません。

私はメンタルクリニックに行って楽になりました

どんな理由でメンタルクリニック/メンタルケアオフィスへ行く人がいるのか?「自分が悪いだけ」で片づけてしまうことも、カウンセリングで楽にできるかもしれません。

主婦 Bさん(32歳)のケース

診断されたのは「強迫性障害」。もっと早く行けばよかった

「新型コロナウイルスがとにかく

「新型コロナウイルスがとにかく怖くて、帰宅したらすぐにお風呂に入り2時間かけて体と髪を洗い続ける、買ったものにはびしょびしょになるまで除菌スプレーをふきかける、その除菌したはずのものも、時間が経つと汚く感じて、触れたら再び手を洗う…と、帰宅してからリラックスできる状態になるまで4時間もかかるようになっていた昨年の春。やりたくてやっているわけではなく『異常だ。やりたくない。でもやらないわけにはいかない』という状況が本当に辛かった。『こんなことを続けてさすがにおかしい』と心療内科を予約し、強迫性障害と診断されました。カウンセリングでは生い立ちから友人関係、家族のことなどを話すのですが、そこでびっくりしたことが。私の強迫性障害は、7年前に実家を出てひとり暮らしを始めた頃から始まっていたのです。架空の泥棒に怯え、防犯にこだわっていた当時。『みんなそんなものだろう』と思っていたけれど、クリニックに行けていたらあんなに辛くならずに済んでいたのかもしれません。通い始めて半年を経て実感するのは『本当に楽になった』ということ。4時間かかった帰宅時のルーティンが、40分まで短くなりました。この病気は完治できないので、薬を服用して日常生活を楽にするのがゴール。今は月に1回通院しています」

イラスト/ヤマサキミノリ 取材/野田春香 再構成/Bravoworks.Inc

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最新号 202412月号

10月28日発売/
表紙モデル:山本美月

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