漢字の読み方を勘違いして覚えていて、思わぬ赤っ恥をかいてしまった……という経験はありませんか。筆者自身、何度か読み間違いで恥ずかしかったり、気まずい思いをした経験があります。
そこで今回は、お仕事シーンで見かける漢字をピックアップ。あなたは正しく読めるでしょうか?
1.「歯に衣着せぬ」
自分が思ったことを遠慮せず、素直に口に出すことを「歯に衣着せぬ」と言います。
例えば「歯に衣着せぬ発言をする新人だ」などのように使うのですが、この言葉は「衣」の読み方に注意が必要です。
「歯に衣着せぬ」正しい読み方は……
「歯に衣(きぬ)着せぬ」です。
筆者は長い間「歯に衣(い)着せぬ」と読んでいました。「い」だけでなく「ころも」とも読まないよう注意しましょう。
2.「左のとおり」
「左のとおり」とは、縦書きの文章において「次の文章以下」「次のとおり」という意味を示す言葉です。
縦書きの文章は右から左に読んでいくため、「左」という言葉で表しているのでしょう。
そんな「左のとおり」の正しい読み方は……
「さのとおり」です。
単純に「ひだりのとおり」と読んでしまうと恥ずかしいことになってしまいますね。当たり前のように「ひだり」と読んでしまいがちな言葉ですが、本当に正しい読み方なのか、あらためて辞書を引くなどして調べたほうがいいでしょう。
3.「給湯室」
会社に「給湯室」があり、普段からよく利用しているという人も多いのではないでしょうか。そんな「給湯室」も、実は読み間違いの多い漢字なんです。「きゅうゆしつ」と読んでしまうのはNGですよ。
「給湯室」の正しい読み方は……
「きゅうとうしつ」です。
「きゅうゆ」と読んでしまうと、ガソリンなどの「給油」になってしまうので要注意!
4.「当寸法」
企業において、特にお金の計算は間違えることがあってはならないポイント。しかし、なかにはお金の計算など細かな作業が苦手な人もいるでしょう。細かい計算が苦手だからといって「当寸法」に予算を決めると、大幅なズレが生じることも……。
さて、この「当寸法」という漢字、何と読むか分かりましたか?
「当寸法」の正しい読み方は……
「あてずっぽう」です。
「あてすんぽう」と読んでしまわないようご注意を!
ビジネスシーンで使われる間違いやすい漢字、あなたはいくつ答えられましたか?
普段は読めない漢字があっても、スルーしてしまうという人もいるのではないでしょうか。今回ご紹介したような漢字は、ビジネスにおいて使われることが多々あるでしょう。いざというときに困らないためにも、しっかりと正しい読み方を覚えておきましょうね!
参考文献
大人の漢字力研究会『読めそうで読めない漢字 書けそうで書けない漢字』(光文社)
文/大内千明 画像/Shutterstock(WHYFRAME、fizkes、Supavadee butradee、Eviled、g-stockstudio)
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