【長谷川博己&綾瀬はるか】8年ぶりに共演した2人の「ウェルビーイング」

泳げない男と泳ぐことしかできない女の希望と再生を描いた映画『はい、泳げません』。9年ぶりの共演となる長谷川博己さん×綾瀬はるかさんインタビュー後編ではお互いの魅力、そしてお二人の〝ウェルビーイング〟なことについて伺いました。

――前回の記事ではお互いの俳優としての魅力を語っていただきましたが、それぞれ一人の男性、女性としてはどんなところが素敵だなと思いますか?

長谷川「なんか『フワっと開かれ

長谷川「なんか『フワっと開かれている』ってイメージです(笑)。自然体でいながらも、すごく華がある。なんでしょうね、無理していないからそうなるのか…決して頑張ってそうしてないところがいいですよね。みんな、綾瀬さんとは話しやすいと思うんです。受け入れてもらえそうな感じがするんじゃないかな」
綾瀬「俳優さんとしての魅力と重なりますが、やっぱり物事をすごく考えて突きつめていくところが魅力だと思います。話していて『そんなにいろいろ深く考えてるんだ』ってよく思うんですけど、深く突きつめるからこそ、その分野に対してはすごく物知りだったりするんです。面白いなって思いますし、自分の気持ちにすごく忠実に生きている人って感じがしています」

――CLASSY.ではウェルビーイングなライフスタイルを提案していますが、今作でお二人が演じた小鳥遊(たかなし)さんも静香コーチもそれぞれ抱えるものがありながら「周りの人を大事にしたい、一緒に幸せになりたい」という気持ちや行動に心を動かされました。それぞれ演じた役のどんなところが好きでしたか?

綾瀬「静香コーチは、自分自身が

綾瀬「静香コーチは、自分自身が泳ぐことでリハビリができて健やかになったから、『それを伝えたい、生徒たちにも泳がせたい』っていう思いが強いんです。指導はすごく厳しいんですけど、そのまっすぐなところがすごく好きです。『小鳥遊! 早く泳げ!』みたいな(笑)、男っぽい感じもまっすぐで気持ちいいなあと思います」
長谷川「小鳥遊はすごく考えすぎちゃってるキャラクターなんですね。それは誠実さからくるものなので良いところなのかもしれないけど、もう少し肩の力を抜かせてあげたいなと思います。それゆえに彼は過去の辛い記憶を消してしまってるのかもしれないけど、辛い過去に向き合おうとしているところはすごく好きですね」

――お二人が〝ウェルビーイングなこと〟で実践されていることは?

綾瀬「私は毎晩寝る前に15分く

綾瀬「私は毎晩寝る前に15分くらいストレッチをしています。あとは湯船にゆったり浸かったり…アロマも好きですね。気分転換したいときや寝る前には、アロマの香りでリラックスしています」
長谷川「僕の場合は、何かやろうとすると本格的にやろうとしてしまうので(苦笑)。あまり自分に課さない。山登りもそうですが、あえてやらなきゃいけないって決めないで、やりたいときだけにやるようにしています。リラックス法だとしたら…今、流行ってますけどサウナですかね。普通のサウナは苦手で、スチームサウナがいいんです。乾燥したくないので、スチームサウナと水風呂に入ってます」

長谷川博己
‘77年3月7日生まれ 東京都出身 血液型A型●’02年『BENT』で舞台デビュー。‘08年のドラマ『セカンドバージン』で注目を集める。’16年の映画『シン・ゴジラ』で日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞。’20年の大河ドラマ『麒麟がくる』で主演を務める。他の主な出演作は『MOZU』シリーズ、ドラマ『小さな巨人』、朝の連続テレビ小説『まんぷく』など。

綾瀬はるか
‘85年3月24日生まれ 広島県出身 血液型B型●‘01年、ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』で注目を集め、以降数々の作品で主演を務める。’13年大河ドラマ『八重の桜』で主演。‘15年の映画『海街diary』で日本アカデミー賞・優秀主演女優賞ほか数々の賞を獲得。最近の主な出演作はドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』、『 奥様は、取り扱い注意』シリーズなど。放送中のドラマ『元彼の遺言状』に出演中。

『はい、泳げません』
泳げない男と泳ぐことしかできない女の希望と再生の物語。大学教授・小鳥遊(たかなし)雄司(長谷川博己)は泳げない。水に顔をつけるのも怖い雄司がひょんなことから水泳教室に足を運ぶと、強引に入会を勧めたのが水泳コーチの薄原静香(綾瀬はるか)だった。雄司には水を怖がる決定的な理由が…傷ついた人生に光をともす、切なくてちょっとおかしい感動作。監督・脚本/渡辺謙作 原作/髙橋秀実『はい、泳げません』(新潮文庫刊)●6月10日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

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【衣装】綾瀬さん分ワンピース¥88,000(TOMORROWLAND B/TOMORROWLAND 渋谷本店)
撮影/平井敬冶 ヘアメーク/須賀元子(長谷川さん分)、中野明海(綾瀬さん分)  スタイリング/大久保篤志(長谷川さん分) 椎名直子(綾瀬さん分) 取材・文/駿河良美 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)

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表紙モデル:山本美月

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