働き方が多様化している今、CLASSY.世代は仕事についてどのように考え、どのような道を選択しているのでしょうか?起業・副業・複業・インフルエンサーとして収入を得る…今どきの「働き方」についてレポートします。
働き方「起業」を、話題のアラサー起業家にインタビュー!
20代、30代の女性でも珍しくなくなってきた起業。会社員を経て、自分の道を切り開いたCLASSY.世代起業家にお話を聞きました。
お話を伺ったのは…松園詩織さん
「ANDART」代表’14年サイバーエージェント入社、新規事業責任者を担当。東京ガールズコレクションを運営するW TOKYO勤務を経て、’18年にアート作品の共同保有サービス・ANDARTを創業。
起業の「きっかけ」
学生時代から自分が打ち込めるテーマを探していました
大学時代から学生起業家が周りに多く、起業は「本気でやりたいことをする時の手段」というイメージを持っていて、自分が熱狂しながら打ち込めるテーマを探していました。W TOKYO時代に敷居が高く閉鎖的なアートの世界と一般の人とをつなげるビジネスがしたいと思い、ANDARTを創業しました。
起業の「メンバー探し」
自分にとって重要な2つのポイントをベースに
立ち上げ期はわからないことの連続でしたが、私は自分の苦手なことと得意なことが明確にわかっていたので「自分ができないことをカバーできる能力がある人」「心から信頼できる人柄」の二軸で、かつて一緒に働いたことがあって絶対的に信頼できる人を誘いました。私は対外的な「攻め」の部分を担当し、事務作業やオフィス探し、事業計画の作成、採用、経理などの「守り」の部分は頼りになるメンバーが支えてくれました。
起業家としての「やりがい」
サービスを利用してくださっている方が喜んでくれることです
「起業してよかった」とやりがいを感じるのは、サービスを利用してくださっているオーナーさんが「憧れのアーティストの作品が買えた!」と喜んでくださったり「ANDARTをきっかけによりアートが好きになった」という声を聞いた時。会社員の時と一番違うのは、良くも悪くも自分の意思決定の影響の度合いが大きいという点ですね。
キャリアカウンセラー藤井さんからアドバイス
自分でルールを作れるのが起業の魅力!事業をプレゼンできる能力も重要
自分の夢を実現したり、自分でルールを作れるのが起業の醍醐味。しかし、起業で成功する例は意外に少なく、1年で約3割、3~5年で4~6割の中小企業が撤退しているというデータも。収入がなくても1年はやっていける貯金、さらに成し遂げたいことのためにはシビアな道に進むという覚悟が必要。事業計画を立ててお金を借りたり、実績がない中で営業をするためのプレゼン力や、誰と組むのかなどドライに判断ができる能力も重要。
アラサー世代の起業を支援する制度も要チェック
起業を考える際に知っておきたいのが、起業資金の助成金や補助金制度。経済産業省による「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」「IT導入補助金」、厚生労働省による「人材確保等支援助成金」、自治体による「創業助成金」(東京都)など、助成金や補助金を申請して資金のサポートを受ける方法もあります。また、融資を受けたい場合は日本政策金融公庫の創業者対象の低金利の融資制度などを利用するという選択も。いずれの場合も給付や融資を受けるための事業計画書をしっかりと作ることが大切です。
教えてくれたのは…藤井佐和子さん
「キャリエーラ」代表転職エージェントを経て独立。キャリアデザインに関するカウンセリング、講演、研修、発信を行っている。著書『どんな職場でも求められる人になるためにいますぐはじめる47のこと』(ディスカヴァートゥエンティワン)
イラスト/green K 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc
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