E-girls・Flowerで活躍。ソロアーティスト“伶”が見つめる等身大の自分。

E-girls・Flowerのメインボーカルとして活躍した鷲尾伶菜さんが、昨年秋よりソロプロジェクト「伶」をスタート。今年28歳を迎えた伶さんが、カルティエの名品ジュエリーをまとい、まっさらなシャツとデニムに身を包む—–CLASSY.世代として大人の階段を登りつつある今の“等身大の思い”を語ってもらいました。

「ページをめくれば、笑い話になっているだろう」伶さん流ポジティブ思考の秘訣

――17歳で上京しE-girl

――17歳で上京しE-girls・Flowerのメインボーカルとして活躍され、昨年には新たな挑戦となるソロプロジェクト「伶」もスタートしました。今までの経験は、今の自分にどんなふうに影響していると感じますか?

未熟だった10代は浮き沈みが激しいときもありましたが、経験を重ねていくなかで、感情を知り、感受性を磨いたことで、ポジティブな気持ちの素晴らしさや有難みを感じることができました。しんどいときこそ、それを乗り越えたとき頑張った自分を褒めてあげられるってわかったんです。しんどかったことも、乗り越えたあとには笑い話にできると気づきました。そういうふうに考えると、心がふっと軽くなるんですよね。ここ10年近く、この考えを心がけていて、そのおかげでポジティブな思考を保てています。誰だって何も考えられないくらいどん底のときもあると思います。でも、今悩んでいるポイントは人生という本のなかのたった1ページに過ぎないんだなって。ページをめくれば、笑い話になっているだろうと大きく構えています。

――グループ活動時代に得たものは大きいですか?

E-girlsは強い女性の集まりでした。ファンの方がいない状態からスタートして、厳しい環境のなか自分たちで道を開拓しないといけませんでした。振り返って感じるのは、確実に根性がつきました。そしてE-girlsのメンバーだったからこそ蓄積されたものがありますね。

具体的には、活動を経て自分と似た感性や考えを持つ存在を自然と見分けられるようになりました。そのおかげか、最近は自分の周りに自分に似たような人が集まってくれているように感じます。それって10代の頃は感じなかったことでした。嗅覚みたいなものが強くなってきたのかなと思います。長いグループ活動を経て、さまざまな人にお会いできた経験があったからこそだと思います。

弛まぬ努力を続けるのは、自分が選んだ道を正しい選択にしていくため

――伶さんは、仕事で悩んだとき

――伶さんは、仕事で悩んだときにはどのように解決策を見つけていくタイプですか?

仕事に関しては、基本的に自分を信じています。例えば自分が何か新しいことをやろうとひらめいたタイミングは、きっとそうしなきゃいけないタイミングだし、その直感は間違っていないと思うんです。それは今までの活動があったからこその直感。だから仕事のことは周りに相談しないし、自分が選んだ道は無理矢理にでも正当化させていきます。正当化するためには成功しなくてはいけない。自分が選んだ道が正しかった、と振り返れるように、一生懸命努力します。

――なるほど。揺るぎない姿勢を

――なるほど。揺るぎない姿勢を感じます。例えば恋愛も自分で決めるタイプですか?

私、仕事は強い意志で挑むんですけど、恋愛は二の次にしてしまうタイプです。恋愛に対してサバサバしていて、自分では中身は男性的だと思っています(笑)。

恋愛は人に相談することがおすすめですね。同世代か、年上の人生経験豊富な方の話を聞くことが解決策につながると思います。私と同世代の人たちって、仕事と恋愛のどちらを優先するのか、ターニングポイントを迎えることの多い世代ですよね。結婚もしたいけれど仕事もしたいっていう人は多いと思います。

“自分に厳しく、人に優しく”そんな大人に憧れます

――現在28歳。徐々に30代へ

――現在28歳。徐々に30代へステップアップしていく中で、楽しみなことや不安なことはありますか?

わぁ…ついにそんな質問がくる年齢になったんですね! 「30歳になった私は結婚してるかな?」というのは正直不安です。結婚願望はありますよ! 結婚したら家庭に入りたい気持ちが強いです。今までとは違う、誰かのために頑張るという人生に憧れがあります。

楽しみなことといったら…例えば、今までだったら気が引けてしまっていたようなちょっといいレストランに行ってみるとか、してみたいです。行ったことのないところに友達を誘って旅行もしたいです。年齢を重ねたからこそできるようになったことに、積極的になっていきたいですね。

――伶さん自身は、どんな女性に

――伶さん自身は、どんな女性に憧れますか?

自分に厳しく、人に優しくできる人ですね。うまくいかないときこそ人に優しくできるって素敵だと思います! そういう人って周りに優しい人が多いって昔から思っていました。20代のうちにしっかり学んで、恥じない30代を生きたいです。常に答えは自分のなかにあるけれど、過去を悔いたくないんです。後悔しないために20代の今を精一杯過ごしたいです。

――伶さんが心も体も“ウェルビーイング”でいるためのTIPSはありますか?

私全然健康的じゃないんですよ…。ジャンクな食べ物が大好きだし、食べたいものを我慢しないし、野菜も嫌いです。そんな私からでも言えることがあるとすれば、ストレスのない食生活を送ることですね。食べちゃダメだって我慢するんじゃなくて、好きなものは食べるけど、お腹は8分目にして、食べ過ぎないことですね。無理な我慢をしないことが、健康習慣になっています。

それと、最近玄関やリビングにお花を飾っています。ドライフラワーでも強い生命力を感じさせてくれる花があったり、環境によって感化される花の生命力を見て元気をもらったり。花を飾る生活を楽しんでいますね。

すべての結果は自分次第。ソロ活動を通して見えてきた新しい自分

――次に伺いたいのは、アーティストとしての伶さんについて。ソロプロジェクト「伶」を昨年スタートしましたが、グループでの活動と違いはありますか?

テレビ番組のMCやライブの構成を考えるとき、今までどれだけ周りに頼っていたかを痛感しています。グループでは、意見が飛び交うなかで、私は比較的メンバーの調和を見守るほうでした。ソロになってからは、全責任が自分にかかることに改めてプレッシャーを感じます。何を決断するも結果は自分次第。自分で考え、最後まで責任をもって取り組む姿勢がより強くなりました。

――去年行われたビルボードライブrei “the first” billboard LIVE 2021はいかがでしたか?

楽しかったです、すごく。生バンドに演奏してもらうという新たな挑戦もありましたし、ビルボードという会場が好きでいつかここで歌いたいとずっと思っていたので、一つの夢が叶いました。

グループ時代は大きな会場で勢いのあるライブをさせてもらっていましたが、これからは音楽を楽しめる空間で充実したライブができたらいいなって思っています。ライブは大好き。ファンの方とお会いできる機会なので、続けていきたいですね。

――伶さんの魅力のひとつが、独

――伶さんの魅力のひとつが、独特の歌声で作り出す世界観。アーティストとして、歌うときに大切にされていることを教えてください。

「情緒」です。どんなにテクニックがあっても、音程をとるのが上手でも、情緒がなければ歌じゃないと思います。感情を乗せた情緒あふれる歌声が届けられたとき、歌手でよかったと思うんです。それは昔から変わりません。

情緒を育むうえで大事にしているのは、本を読んだり、自分の感情を客観視することです。自分が落ち込むことがあったときも、その落ち込んでいることに対しての感情を分析するんです。逆にすごく楽しい時間を過ごしているときも、なんで今楽しいんだろうって考えていますね。常に客観視するのがクセになっているかもしれません(笑)。

ただ歌いたいだけ---ファーストアルバムに込めた想い

――これからどんな楽曲に挑戦し

――これからどんな楽曲に挑戦していきたいですか?

自分らしく音楽を楽しみたいです。ソロになってから、自分の好きな音楽を心から楽しんでいる感覚がすごく強いように感じます。好きな音楽を歌っている時間が、とても有意義に感じるんです。そういう想いこそ一番届くのかな、と思っています。きっと何ヶ月か先には、自分が好きな音楽も変わっているはず。そのときの直感に任せてリリースしたいですね。

――4月13日発売のファースト

――4月13日発売のファーストアルバム『Just Wanna Sing』にはどんな思いを込めましたか?

ソロ活動をスタートし、歌と向き合った一年半で一番強く感じた「ただ歌いたいだけ」という思いをタイトルにしました。ずっと飽きることなく聴いていただきたい、という点も意識しましたね。グループとして10年もの活動があったからこそ、やっとこの言葉を使えるタイミングが来たように思います。ファンの皆さんからアルバムを待っているという声をいただくことも多かったので、リリースが叶って私自身もすごく嬉しいです。ぜひ、楽しんでもらえたらと思います。


伶1st ALBUM「Just WannaSing」好評発売中!

伶ソロ初のCDリリースとなる待望のファーストアルバムは“ただ歌いたい”という伶の歌への真っ直ぐな想いが込められた一枚。 ソロ初コラボでYOASOBIのボーカルikuraとしても活動する幾田りら初書き下ろしのフィーチャリング曲「宝石feat. 幾田りら」をはじめとする多数のコラボ楽曲や、映画『小説の神様君としか描けない物語』主題歌でTHE FIRST TAKEでの歌唱も話題となった「Call Me Sick」や、ヒコロヒーが初の脚本を手がけるドラマ『お前によろしく』主題歌の「Butterfly」 、数原龍友(GENERATIONSfrom EXILE TRIBE)との初コラボカバーが話題となった「SoSpecial」など、新曲を含む全12曲を収録。

伶公式HP:https://rei-web.jp/
公式Instagram:@reina.washio.official
公式YouTube:https://www.youtube.com/c/reiSMEJ

【衣装詳細】
「LOVE」イヤリング〈WG〉¥247,500、「LOVE」ネックレス〈WG×DIA〉¥704,000、「LOVE」ブレスレット〈WG〉¥566,500、「LOVE」リング〈WG×DIA〉¥282,700(すべてカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)オーバーサイズシャツ¥30,800カットオフデニム¥34,100〈ともにCITIZENS of HUMANITY〉タンク¥12,100〈AGOLDE〉(すべてシチズンズ・オブ・ヒューマニティ)サンダル¥90,200(JIMMY CHOO)

※ジュエリーの素材はWG=ホワイトゴールド・DIA=ダイヤモンドです。
※価格は記事公開時点のものです。

問い合わせ先:
カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757
シチズンズ・オブ・ヒューマニティ 03-6805-1777
JIMMY CHOO 0120-013-700

撮影/イマキイレカオリ ヘアメーク/chiSa〈SPEC〉スタイリング/田臥曜子 取材/角田枝里香 編集/宮島彰子(CLASSY.ONLINE編集室)

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表紙モデル:堀田茜

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