「優しくて、穏やかで、口癖は『ちょ、ちょっと待ってよ』とか『これでいいんかなぁ』とか。控えめだけどいつもとびきり素敵な写真なの♡」。家族の話をするかのように愛おしそうに話す花さんが絶大な信頼を寄せるフォトグラファー、横浪 修さんが今回のゲスト。いつもの表情とは違う、フレッシュな花ちゃんに注目!
今回のゲストは…フォトグラファー・横浪修さん
OSAMU YOKONAMI
1967年京都府生まれ。独自の視点と透明感あふれる作風で、ファッション誌や広告、CDジャケットなど幅広い分野で活躍。自身の作品制作のかたわら、ドローン撮影やムービー制作などにも意欲的に挑み続けるなど、海外からも注目を集める。著書に『100 children』ほか。
優しい空気から引き出されるのは無垢なオーラと意志ある眼差し
花:横浪さんは撮影の前、いつも綿密に準備をされているんですか。
横浪:昔はいろいろ考えたりしたし、それで寝付けなかったり、体調を崩してしまったり…。でも想定と同じになることはないから、今のスタンスは〝無〞。これ、と求めすぎると、逆にその場の状況に対応できなくなるでしょう。
花:わかります!準備も大事だけど、スタッフや衣装、天気…その場面にならないとわからないことも多いし。
横浪:そうなんですよ。今は肩の力を抜く、が第一。緊張しすぎちゃうとパフォーマンスを発揮できないですからね。
花:私たち、アスリートみたい(笑)。
横浪:今日のこの写真は、大きな帽子でスタイリングにもアクセントがあったので、逆光でシンプルにいこうと。
花:想定していたより至近距離での撮影になったから、私も無理に表情は作らず、目に意思をもたせてみたのです。
横浪:リップ以外はメークもナチュラルだから、その感じがぴったりだったよ。花ちゃんの存在感で十分なんです。
花:本当はもっとあどけない顔をしているつもりだったんですよ。でも意外と大人っぽい顔で、自分でも意外でした。私も大人になったんだな、って(笑)。
光。動き。そしてシャッター。一瞬を逃さない、まさにセッション
横浪:この写真はより花ちゃんの素の部分をフォーカス。自然の中にいるナチュラルな花ちゃんを切り取りました。
花:以前にも今日みたいに寒い日、海で撮影したことありましたよね。懐かしくなりました。横浪さんはよく「大丈夫かな?」ってみんなに聞くでしょう。間違いなくいい写真なのに。本音はどうなんだろ、といつも気になっていたんです。
横浪:すごくいい、と言ってもらったとしても、自分が腑に落ちなかった日の仕上がりは、やっぱりよくないんです。それで終わるのはイヤだから自分が納得するまで撮る。だからいつも、いいの撮れたな、と思ってはいるんだよ。
花:私も、もっとこうすればよかった、と後で後悔しないようにしています。横浪さんが目指している写真家として理想の姿も伺いたいです。
横浪:仕事が生活の中でも大きな部分を占めているので、前向きに楽しむ気持ちを忘れたくないです。若いころは文句を言ったりもしたけれど、今は感謝が大きい。仕事と並行しながら自分だけの作品とよべる写真や写真集づくりも取り組み続けていきたいね。
花:前向きな姿勢と感謝の気持ち。私も大事にしていきたいと思います。
撮影/横浪 修 モデル/松島 花 ヘアメーク/平元敬一 スタイリング/児嶋里美 取材/西道倫子 再構成/Bravoworks.Inc
Magazine
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more
View more