これまで4回に渡り、恋愛のさまざまな場面に効くコスメを野崎萌香さんに教えてもらった連載もいよいよ最終回! 今回は、萌香さんの恋愛観についてじっくり伺います。出会った頃や付き合いはじめの頃はウキウキしていたはずなのに、いつからか彼と喧嘩をするようになったり、会話することさえ億劫になったり、一緒の空間にいるのが嫌になったり…。人と人とが付き合うって、いいことばかりじゃないですよね。たとえば彼に不信感を抱いてしまったとき、“結婚”という言葉に敏感なアラサー故に、自分の本当の心の声を聞かず彼に執着してしまったりしていませんか? 萌香さんなら、彼との関係に違和感を覚えた時どうするのでしょうか。
どんなに彼のことが好きでも。自分の人生の主役は自分です
CLASSY.編集部(以下:編):前回のインタビューで、彼と喧嘩をしたら自分から仲直りする努力をするって話していました。変な意地を張ったりしないで素直にきちんと気持ちを伝えたり、歩み寄っていけるのは萌香さんのいいところだなって改めて思いました!
野崎萌香さん(以下:萌香): ありがとうございます。喧嘩したときだけじゃなくて、“はじめまして”の人にも歩み寄るタイプです!(笑)。例えば、その人との会話をちゃんと覚えておくようにしています。映画の話をしたとしたら、次に会ったときに「あの映画、新作が出たみたいですよ」とかそんな話をしたら、“一緒に観に行こう”ってなるかもしれない。ちょっとした話が運命を引き寄せることってあると思うんです。
編:たしかにそうだね。相手も、自分が話したことを覚えていてくれたらうれしいもんね。
萌香:そうそう、そのときに何を飲んでいたかを覚えておくだけでも会話になると思う!
編:きちんと相手に寄り添うって、恋愛だけじゃなく友達関係でも大切ですよね。普通のことだけど、みんな意外とできていないのかも。
萌香:でも、寄り添おうとしても向き合ってもらえないことだってありますよ。そうなったときに「彼が、彼が、彼が…」って、彼を主軸にしないことが大切だと思っています。
編:なるほど。女性ってそうなる人が多いですよね。
萌香:そうなんです。自分が自分の人生の主役っていうことを忘れないで欲しいんです。恋愛の相談を受けていると、「彼が●●って言うから」とか「彼のために●●しようと思って」というような言い方をする女のコが多いなと思うんだけど、それってすごくもったいないなって。自分の人生なんだから、自分に負の何かを与えてくる人とは絶対に一緒にいちゃいけないと思う! 彼の人生の脇役にならないでって思うんです。
編:たしかに。自分が彼に尊敬してもらえるような存在だったらそうはならないかもしれないですね。
萌香:一緒にいる人は自分が尊敬できる人じゃないといけないけど、相手もあなたを尊敬してくれる人じゃないとうまくいかないと思います。
編:お互いが尊敬しあっているのは素敵な関係だよね。対等でいられるから、どっちかが遠慮をしてしまって言いたいことを言えなかったりっていうのがなさそう。
萌香:彼が私の何かを尊敬してくれているって思うと、自信を持って彼と付き合える。たとえば彼が自分以外の女性と連絡を取り合っていたり、二人でご飯に行ったりしても気にならなくなると思う。もちろん、何度も二人で出かけたりしたら嫌だけど…(笑)。だって、私のことしか見ていないって、それはそれで危険というか、他の人にも目を向けないと私のことが好きかってわからなくないですか? 私も彼以外の男性に目を向けることで「私の彼ってやっぱり素敵!」って再確認したりしますし。
編:それは一理ある!
萌香:ずっと一緒にいると、相手の悪いところばかり目についたりすることだってあるから、しょうがないと思ってます。
編:おおらかなんですね。
萌香:友達には「そんな悠長なこと言っていると、どっか行かれちゃうよ?」なんて言われるけど、どっか行っちゃうような人には興味ないんです!(笑)
編:かっこいい〜! 萌香さんを見ていると、「あのコのこと好きなのかな?」って不安になって自分の生活がままならないほどそわそわしちゃったり、「私ってこんなんだし…」みたいにうじうじしてるところがなくて、気持ちがいいです。
萌香:もちろん「彼しか見えない!」みたいな恋も素敵だと思うけど、繰り返しになりますが(笑)、“主人公は相手じゃなくて自分”っていうことは忘れないで欲しいです。もっと言うと、物語の主人公が“自分”になった瞬間に恋ってうまくいくものだと思います。こんな話をすると、私はずっと仕事をし続けたいタイプだと思われがちだけど、彼のサポートを全力でした方がいいって自分が思ったら、それはそれで頑張れるタイプなんです。その人がすごく素敵で、その人と一生一緒にいようと思うなら、しかもその人が仕事をセーブして欲しいと思っているなら、躊躇なく制限します。…とこんな具合に、私って実はいろんなことに執着がないんです(笑)。
編:柔軟! 萌香さんなら、なんでもうまくできそうな感じがします。落ち込む時ってあるんですか?
萌香:もちろんありますよ。たとえば、自分がよかれと思ってやったこととか、一生懸命にやったことを否定されたり、相手に響いていない時とか。でも、それって相手にも同じことがあるかもしれない。「私はこんなにやっているのに」って思い始めたらうまくいかないですよね。もちろん相手がそう思ってもだめ。だから恋愛で大切なことって、シンプルに“思いやり”なんだと思う。お互いをきちんと思いやっていればうまくいくと思います。
編:結局そこかもしれないですね。本当に大切。
萌香:そう、だから恋愛がうまくいくコツは、“相手を思いやる心を忘れないこと”ですね。でも恋愛をするときは、大人だからこそ、自分が人生の主役であることも忘れずに! もし彼との関係に不満があったり、疑問を抱いているなら、もう一度自分の心の声に耳を傾けて。自分に嘘をついているのであれば、本当にもったいない。その恋愛に執着していることで、幸せを逃しているっていうパターンもありますよね。だからその彼といて本当に幸せなのかどうか、逃げずに考えて。一緒にいても辛いことの方が多いなら、いっそのこときっぱりお別れして一人を楽しんだほうが楽しい場合だってあるし、そこから新しい出会いがあったりすると思うんです。そっちのほうが絶対に人生が楽しいですよね。決して彼の顔色を伺って生活しないこと。恋愛も自分を輝かせるエネルギーにしていかなくちゃって思います!
PROFILE
野崎萌香(のざき・もえか)●1990年2月10日生まれ。『肌が乾くクセを全部やめてみた。』(ワニブックス)を出版するほどの美容好き。バスグッズブランド「Aimer(エメ)」も手がける。Instagram(@moeka_nozaki)、Youtube「Moeka Nozaki」もチェック!
フォトギャラリー(全3枚)
〈衣装クレジット〉
タンクトップ¥13,200(ナイスナイス モーメント/エムアイシー)デニム¥25,300(アッパーハイツ/ゲストリスト) ネックレス¥40,700 カフ&リング[右、人差し指]¥145,200 リング[右、中指]¥19,800(すべてジジ/ホワイトオフィス)
〈お問合せ先〉
ゲストリスト 03-5728-8788
ホワイトオフィス 03-5545-5164
エムアイシー 03-6432-9156
撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE)〈人物〉 モデル/野崎萌香 ヘアメーク/川村友子 スタイリング/Toriyama悦代(One8tokyo) 取材/棚田トモコ 構成/月田彩子(CLASSY.編集部)